ページの先頭行へ戻る
NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

3.2.1 環境部(ENVIRONMENT DIVISION)

表示ファイルを定義します。表示ファイルは、通常のファイルを定義するときと同様に、入出力節のファイル管理段落にファイル管理記述項を記述します。

以下に、COBOLプログラムの記述例とファイル管理記述項に指定できる内容を示します。

COBOLプログラムの記述例

ENVIRONMENT DIVISION.
  INPUT-OUTPUT SECTION.
   FILE-CONTROL.
     SELECT  ディスプレイファイル ASSIGN TO  GS-DSPFILE  *>--+
       SYMBOLIC DESTINATION IS  "DSP"                    *>  |
       FORMAT               IS  DSP-FORMAT               *>  |表示ファイル(画面機能)の定義
       GROUP                IS  DSP-GROUP                *>  |
       PROCESSING MODE      IS  DSP-MODE                 *>  |
       UNIT CONTROL         IS  DSP-CONTROL              *>  |
       SELECTED FUNCTION    IS  DSP-ATTN                 *>  |
       FILE  STATUS         IS  DSP-STATUS1 DSP-STATUS2. *>--+
     SELECT  プリンタファイル  ASSIGN TO  GS-PRTFILE     *>--+
       SYMBOLIC DESTINATION IS  "PRT"                    *>  |
       FORMAT               IS  PRT-FORMAT               *>  |表示ファイル(帳票機能)の定義
       GROUP                IS  PRT-GROUP                *>  |
       PROCESSING MODE      IS  PRT-MODE                 *>  |
       UNIT CONTROL         IS  PRT-CONTROL              *>  |
       FILE  STATUS         IS  PRT-STATUS1 PRT-STATUS2. *>--+

ファイル管理記述項に指定できる内容

指定場所

情報の種類

指定する内容

必須/任意

SELECT句

ファイル名

COBOL プログラム中で使用するファイル名を指定します。

必須

ASSIGN句

ファイル参照子

「GS-ファイル識別名」の形式で指定します。このファイル識別名は、実行時に使用するウィンドウ情報ファイルまたはプリンタ情報ファイルのファイル名を設定する環境変数情報になります。

必須

SYMBOLIC DESTINATION句

あて先種別

データの入出力のあて先を指定します。画面機能では「DSP」(または省略)、帳票機能では「PRT」を指定します。

任意(画面)

必須(帳票)

FORMAT句

データ名

作業場所節または連絡節で、8桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、画面帳票定義体名を設定します。

必須

GROUP 句

データ名

作業場所節または連絡節で、8桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、入出力の対象となる項目群名を設定します。

必須

PROCESSING MODE句

データ名

作業場所節または連絡節で、2桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、入出力の処理種別を設定します。

任意

UNIT CONTROL句

データ名

作業場所節または連絡節で、6桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、制御情報を設定します。

任意

SELECTED FUNCTION句

データ名

作業場所節または連絡節で、4桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、READ文完了時にアテンション情報が通知されます。画面機能で指定します。

任意

FILE STATUS句

データ名

作業場所節または連絡節で、2桁および4桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、入出力処理の実行結果が設定されます。なお、4桁のデータ名の領域には、実行結果の詳細情報が設定されます。

任意

注)詳細は、“NetCOBOLユーザーズガイド”の“表示ファイル(帳票印刷)の使い方”の“プログラムの記述”(帳票機能の場合)および“表示ファイル(画面入出力)の使い方”の“プログラムの記述”(画面機能の場合)をご参照ください。