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Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)
FUJITSU Software

6.1.1 主系サーバを復旧する

主系サーバがダウンしたときの復旧方法を説明します。

バックアップ版を使用する場合

運用管理サーバ二重化運用中に主系サーバがダウンし、Systemwalker Centric Managerが正常に動作しなくなったため、過去にバックアップした自己データにより復旧します。復旧作業中は、従系サーバで、監視運用を継続します。

注意

過去に主系でバックアップした自己データ(バックアップ版)が、従系サーバのデータより古い場合は、主系サーバの復旧後、同じバックアップ版を各従系サーバにリストアして、データの同期を行う必要があります。

バックアップ版が従系サーバのデータよりも新しい場合は、通常の同期処理により、データの同期が行えます。

バックアップ版で主系サーバを復旧する方法については“リスア【Windows版】”を参照してください。

従系サーバを主系サーバに切り替える場合

運用管理サーバ二重化運用中に主系サーバがダウンし、復旧が見込めない、または長期化した場合は、主系サーバを削除して従系サーバを主系サーバに切り替えることにより運用を復旧します。

  1. 従系サーバを主系サーバに変更します。

    主系サーバに切り替える従系サーバで、以下のコマンドを実行します。

    MpFwSetDup -f chg -h 自ホスト名

    ポイント

    自ホスト名の表示

    ここで、指定する自ホスト名は以下のコマンドを実行して、表示されるホスト名を指定してください。

    MpFwSetDup -f inf

  2. 自動アクションの抑止を解除します。

    主系サーバに切り替える従系サーバで、以下のコマンドを実行します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\mpaosment -S

    mpaosment(自動アクションの実行抑止コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

  3. すべての従系サーバで、主系サーバを変更します。

    すべての従系サーバで、以下のコマンドを実行します。

    MpFwSetDup -f chg -h 新しく主系サーバとするサーバのホスト名 [-c 0|1]

    -c:新しく主系サーバとするサーバとの接続方法を指定してください。

    • “0”を指定した場合:常時接続

    • “1”を指定した場合:必要時接続

    • 省略した場合:必要時接続

  4. 主系サーバで部分退避した資源を復元します。

    主系サーバで、以下の機能を使用している場合、新しい主系サーバへ資源を復元する必要があります。詳細については、“”を参照してください。

    • 資源配付機能 (*1)

    • リモート操作

    • 資産管理機能

    (*1) インベントリ管理機能を含む

    各資源の退避、復元方法については、“保守”を参照してください。

  5. 新しい主系サーバおよびすべての従系サーバで、Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

  6. それぞれのサーバに接続している運用管理クライアントを再接続します。

    接続方法については、“運用管理クライアントでの設定”を参照してください。

  7. 動作環境を変更します

    運用管理サーバに接続しているクライアントの各通知先を、新しい主系サーバに変更します。詳細については、“部門管理サーバ/業務サーバ/資産管理サーバ/クライントでの設定”を参照してください。

    • 資源配付適用結果/インベントリ通知先

      通知先を新しい主系サーバに変更します。通知先の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

注意

リモート操作を利用している場合は、ユーザ名が変更されます。元のユーザ名を再設定してください。リモート操作の定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

インベントリ管理の変更

インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を実施している場合、以下の設定変更が必要となります。

cmcntagl(インベントリ管理接続環境変更コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。


主系サーバを変更する場合

現在の主系サーバを従系サーバに切り替えて、主系サーバを新しく追加します。

  1. 変更元の主系サーバで、Systemwalker Centric Managerを退避します。

    主系サーバのデータ退避手順については、“全データのバックアップ”を参照してください。

  2. すべてのサーバで主系サーバを変更します。

    以下のコマンドを実行します。

    MpFwSetDup -f chg -h 新しく主系サーバとするサーバのホスト名 [-c 0|1]

    -c:新しく主系サーバとするサーバとの接続方法を指定してください。

    • “0”を指定した場合:常時接続

    • “1”を指定した場合:必要時接続

    • 省略した場合:必要時接続

  3. すべてのサーバでSystemwalker Centric Managerを再起動します。

    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

  4. 主系サーバに、Systemwalker Centric Managerをインストールします。

    インストール方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

  5. 変更元の主系サーバで退避したデータを使用して、主系サーバを新しく構築します。構築は、“全データのリストア”の“主系サーバへリストア”の手順1~11を実施してください。

  6. 主系サーバにすべての従系サーバを登録します。

    以下のコマンドを実行します。登録するすべての従系サーバに対して、実施してください。

    MpFwSetDup -f add -h 従系サーバのホスト名[-c 0|1]

    -c:新しく主系サーバとするサーバとの接続方法を指定してください。

    • “0”を指定した場合:常時接続

    • “1”を指定した場合:必要時接続

    • 省略した場合:必要時接続

  7. イベント通知先を設定します。

    運用管理サーバ二重化運用中の運用管理サーバに、直接メッセージを送信している部門管理サーバおよび業務サーバで、新しい主系サーバをメッセージの送信先システムに追加します。

    イベント通知先の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

  8. イベント通知先を変更したサーバで、Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

  9. それぞれのサーバに接続している運用管理クライアントを再接続します。

    接続方法については、“部門管理サーバ/業務サーバ/資管理サーバ/クライアントでの設定”を参照してください。

  10. 動作環境を変更します

    運用管理サーバに接続しているクライアントの各通知先を、新しい主系サーバに変更します。

    • 資源配付適用結果/インベントリ通知先

      通知先を新しい主系サーバに変更します。通知先の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

注意

リモート操作を利用している場合は、ユーザ名が変更されます。元のユーザ名を再設定してください。リモート操作の定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

インベントリ管理の変更

インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を実施している場合、以下の設定変更が必要となります。

cmcntagl(インベントリ管理接続環境変更コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。