Systemwalker Centric Managerは、WMIを使用してWindowsサーバから機器情報を収集するため、管理対象サーバに対して、WMIの設定を行います。
管理対象サーバがWindowsで機器情報を収集する場合、管理対象サーバ上で管理用アカウントを用意してください。
管理用アカウントを用意する
運用管理サーバから管理対象サーバにWMIでログインするためのアカウントを準備します。
管理用アカウントとして、Administratorsグループに所属するアカウントを用意してください。
同一プラットフォームの監視対象サーバが複数ある場合は管理用アカウントのログイン名とパスワードを統一してください。
なお、Windows Server 2008以降のサーバで、ユーザアカウント制御(UAC)を使用している場合は、以下のどちらかの作業を実施してください。
Active Directoryを導入している場合
Active Directory が導入されたドメイン環境のとき、管理用アカウントに対して、接続先のローカルAdministrators グループに所属するドメインアカウントを設定してください。
Active Directoryを導入していない場合
以下の手順で、用意した管理用アカウントに対して設定を行ってください。
ポイント
管理用アカウントとしてAdministratorユーザ(ビルトインアカウント)以外を使用すると、機器管理機能において以下の情報が収集されません。なお、機器管理機能の詳細は、“7.5 台帳で機器管理をする”を参照してください。
[ドライブ情報]
CD-ROM装置名、ディスクベンダ名、ディスクモデル、ディスクIF、ディスク説明
[その他マシン情報]
ビデオアダプタ、ビデオメモリサイズ、モニター名、画面リフレッシュレート、色数、キーボードタイプ名、マウスタイプ名
[ソフトウェア情報]
更新プログラム
管理対象サーバ上で、[コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]を選択します。
[コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザとグループ]-[ユーザー]で用意したユーザーを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
ユーザーの[プロパティ]画面で[所属するグループ]タブを選択し、[所属するグループ]にAdministratorsグループを追加します。
コマンドプロンプトを起動し、「DCOMCNFG.EXE」を入力し、[コンポーネントサービス]画面を起動します。
[コンポーネントサービス]画面で、[コンポーネントサービス]-[コンピュータ]-[マイ コンピュータ]を右クリックして[プロパティ]を選択します。
[マイ コンピュータのプロパティ]の[COMセキュリティ]タブに、以下を設定します。
[アクセス許可]の[制限の編集]をクリックし、“ANONYMOUS LOGON”に対する[リモートアクセス]を許可します。
[起動とアクティブ化のアクセス許可]の[制限の編集]をクリックし、[起動許可]ダイアログボックスを表示します。
[グループ名またはユーザ名]に用意したアカウントを追加します。[アクセス許可]では、“リモートからの起動”、“リモートからのアクティブ化”を許可します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]を選択します。
[コンピュータの管理]画面で、[サービスとアプリケーション]-[WMIコントロール]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[WMIコントロールのプロパティ]の[セキュリティ]タブで、以下の名前空間を選択して、[セキュリティ]をクリックします。
[セキュリティ]画面では用意した管理用アカウントを追加し、すべての項目に対してアクセスを許可します。
【名前空間】
Root
Root\CIMV2
Root\DEFAULT