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Systemwalker Desktop Keeper V14g 運用ガイド 管理者編
Systemwalker

1.2.1 機能全般

Systemwalker Desktop Keeperで扱う文字コードについて

Systemwalker Desktop Keeperで扱える文字コードは、以下の2種類です。これら以外の文字コードは、「?」に変換されます。

CTにおけるUNICODE文字の対応

クライアント(CT)で採取された操作ログ、禁止ログにUNICODE文字が含まれていた場合、全角1文字のUNICODE文字が、エスケープ化された表現(具体的には、“ꪪ”という表現で、AAAA部分は4ケタまたは5ケタの16進コードです)に変換して記録されます。そのため、ログとして記録可能な文字数が短くなります。 エスケープ化された表現で記録した文字は、ログビューアでは、UNICODE文字として表示されます。

なお、記録するログについて、エスケープ化された表現で記録する項目と、UNICODE文字を?のまま記録する項目があります。

採取されるログの種類

記録されている項目

ログの記録パターン

共通

ユーザー名

A

ドメイン名

A

操作ログ

アプリケーション起動ログ

アプリケーション名

B

アプリケーション終了ログ

アプリケーション名

B

ウィンドウタイトル取得ログ
(URLを含みます)

ウィンドウタイトル名

A

アプリケーション名

B

URL情報

A

メール送信ログ

全体

A

メール送信中止ログ

メールアドレス

A

メールのタイトル

A

送信元アドレス

A

送信先アドレス(To、Cc、Bccの情報)

A

添付ファイル名

A

デバイス構成変更ログ

ドライブレター
ドライブの種別

ボリューム名

B

デバイス名

B

内部シリアル番号

B

印刷操作ログ

ドキュメント名

A

プリンタ名

A

ファイル持出しログ

  

×

PrintScreenキー操作ログ

  

Web操作ログ

Webページを表示したアプリケーション名

B

アクセス先のURL文字列

ファイル名

A

FTP操作ログ

FTPクライアントプログラム名

B

FTPサーバのIPアドレス

ファイル名

A

ファイル操作ログ

ファイル名

A

アプリケーション名

B

ログオン/ログオフログ

  

クリップボード操作ログ

テキストデータの内容

A

ファイルパス

A

連携アプリケーションログ

全体

B

コマンドプロンプト操作ログ

実体ログ

B

設定変更ログ

B

禁止ログ

アプリケーション起動禁止ログ

アプリケーション名

×

メール添付禁止ログ

ファイル名

A

アプリケーション名

A

印刷禁止ログ

ファイル名

A

アプリケーション名

A

ログオン禁止ログ

ユーザー名

A

PrintScreenキー禁止ログ

  

Web操作禁止ログ

Webページを表示したアプリケーション名

B

アクセス先のURL文字列

FTP操作禁止ログ

FTPクライアントプログラム名

B

FTPサーバのIPアドレス

クリップボード禁止ログ

テキストデータの内容

A

ファイルパス

A

Windows Vista®、Windows Server® 2008、Windows® 7以外のOSでログにUNICODE文字が含まれる場合、表と異なるパターンでログが記録される場合があります。

A:UNICODE文字をエスケープした表現に変換して記録します。
B:UNICODE文字を「?」記号で記録します。
-:文字の記録はありません。
×:UNICODE文字は入力できません。このため、UNICODE文字を含む該当項目の禁止や、ログの採取はできません(ポリシーとして設定できません)


Windows® XP、またはWindows Server® 2003のクライアント(CT)で採取された操作ログ、禁止ログにUNICODE文字が含まれていた場合、?に変換して記録されます。 ?に変換して記録された文字は、ログビューアはそのまま?で表示します。

持出しユーティリティの操作では、UNICODE文字の入力、表示はできません。
持出しユーティリティの持出し元のファイルまたはフォルダの指定で、持出すファイルまたはフォルダの上位階層のフォルダ名にUNICODE文字が含まれる場合、持出し元ファイルまたはフォルダとして指定できません。


管理コンソールにおけるUNICODE文字の対応

管理コンソールでの操作は、UNICODE文字の入力、表示はできません。

管理コンソールで、クライアント(CT)のプロセス情報取得時に、プロセス名にUNICODE文字が含まれていた場合、その文字は「?」記号に変換されます。「?」記号で表示されたプロセス名を選択してプロセス停止操作を行った場合、それらがUNICODE文字で表示された場合に異なるプロセス名であったとしても、管理コンソール画面上で同じ名前として表示されているプロセスは、すべて停止します。

管理コンソール([端末初期設定]画面)での設定項目(タブ名)

項目

UNICODE文字の扱い

ファイル持出し禁止

  

印刷禁止

印刷許可アプリケーションEXE名

×

PrintScreenキー無効化

ログオン禁止

  

アプリケーション起動禁止

起動禁止アプリケーションEXE名

×

ファイル操作プロセス

プロセスEXE名

×

フォルダ名
(ファイル操作ログ取得除外フォルダ)

×
エスケープ化した文字を指定しても、除外動作は有効にはなりません。

ファイル操作拡張子

拡張子名

×

メール送信

拡張子名

×
ただし、エスケープ化した文字を指定した場合は、UNICODE文字が含まれる拡張子を禁止できます。

ドメイン名

×
エスケープ化した文字を指定してもUNICODEとは認識しません。

ログフィルタ条件

重複ログフィルタ設定

A
同じプロセスで同じウィンドウタイトルのログかどうかは、エスケープ化した文字で比較されます。

キーワード

A
UNICODE文字の指定はできません。
ただし、ウィンドウタイトルの比較は、エスケープ化した文字が使用されているウィンドウタイトル名で実施します。

プロセスEXE名

×

画面キャプチャ条件

キーワード

A
UNICODE文字の指定はできません。
ただし、ウィンドウタイトルの比較は、エスケープ化した文字が使用されているウィンドウタイトル名で実施します。

プロセスEXE名

×

エコ監視設定

  

仮想環境設定

  

URLアクセス禁止

URL文字列

×
エスケープ化した文字を指定してもUNICODEとは認識しません。

FTPサーバ接続禁止

  

Webアップロード・ダウンロード禁止

URL文字列

×
エスケープ化した文字を指定してもUNICODEとは認識しません。

その他設定

  

A:UNICODE文字をエスケープ化した表現に変換して表示します。
B:UNICODE文字を「?」記号で表示します。
-:画面から文字を入力してポリシーを設定する項目はないため、影響ありません。
×:UNICODE文字は入力できません。このため、UNICODE文字を含む該当項目の禁止や、ログの採取はできません(ポリシーとして設定できません)。


ログビューアにおけるUNICODE文字の対応

ログビューアでの操作は、UNICODE文字の入力はできません。

採取したログを表示する場合の、UNICODE文字の対応について以下に示します。

「記録されている項目」とは、ログビューアのログ一覧の[内容]欄に表示される項目を意味しています。

採取されるログの種類

記録されている項目

UNICODE文字の扱い

CSVファイル

Webコンソール

共通

ユーザー名

A

C

ドメイン名

A

C

操作ログ

アプリケーション起動ログ

アプリケーション名

B

B

アプリケーション終了ログ

アプリケーション名

B

B

ウィンドウタイトル取得ログ
(URLを含みます)

ウィンドウタイトル名

A

C

アプリケーション名

B

B

URL情報

A

C

メール送信ログ

全体

A

C

メール送信中止ログ

メールアドレス

A

C

メールのタイトル

A

C

送信元アドレス

A

C

送信先アドレス(To、Cc、Bccの情報)

A

C

添付ファイル名

A

C

デバイス構成変更ログ

ドライブレター
ドライブの種別

ボリューム名

B

B

デバイス名

B

B

内部シリアル番号

B

B

印刷操作ログ

ドキュメント名

A

C

プリンタ名

A

C

ファイル持出しログ

  

×

×

PrintScreenキー操作ログ

  

Web操作ログ

Webページを表示したアプリケーション名

B

B

アクセス先のURL文字列

×

×

ファイル名

A

C

FTP操作ログ

FTPクライアントプログラム名

B

B

FTPサーバのIPアドレス

×

×

ファイル名

A

C

ファイル操作ログ

ファイル名

A

C

アプリケーション名

B

B

クリップボード操作ログ

テキストデータの内容

A

A

ファイルパス

A

A

ログオン/ログオフログ

  

連携アプリケーションログ

全体

B

B

コマンドプロンプト操作ログ

実体ログ

B

B

設定変更ログ

  

B

B

禁止ログ

アプリケーション起動禁止ログ

アプリケーション名

×

×

メール添付禁止ログ

ファイル名

A

C

アプリケーション名

A

C

印刷禁止ログ

ファイル名

A

C

アプリケーション名

A

C

ログオン禁止ログ

ユーザー名

A

C

PrintScreenキー禁止ログ

  

Web操作禁止ログ

Webページを表示したアプリケーション名

B

B

アクセス先のURL文字列

×

×

FTP操作禁止ログ

FTPクライアントプログラム名

B

B

FTPサーバのIPアドレス

×

×

クリップボード操作禁止ログ

テキストデータの内容

A

A

ファイルパス

A

A

A:UNICODE文字をエスケープした表現に変換して表示します。
B:UNICODE文字を「?」記号で表示します。
C:UNICODE文字で表示します。
-:該当する項目には固定値が表示されます。
×:UNICODE文字は扱えません。
「ファイル持出しログ」については、UNICODE文字を含むファイルの、持出し画面への登録はできません。
「アプリケーション起動禁止ログ」については、UNICODE文字を含むアプリケーション名は禁止できないため、ログは採取できません。


Webでログビューアを参照するPCのOSによって、状況が異なります。

Windows® XP、Windows Server® 2003の場合:

UNICODE文字をJIS2004フォントで表示する場合またはJIS2004固有の文字を表示する場合、マイクロソフト社のホームページからJIS2004対応フォントパッケージをインストールする必要があります。インストールしていない場合は、正常にUNICODE文字が表示されません。
その他のOSではインストールの必要はありません。


その他のツールにおけるUNICODDE文字の対応
  • サーバ設定ツールなどのサーバ系のツールや、Systemwalker Desktop Keeperが提供するコマンドでは、UNICODE文字の入力、表示はできません。

  • Active Directory連携コマンドでは、UNICODE文字を含むユーザーや組織情報は、取り込みません。

  • Systemwalker Desktop Patrol構成情報取り込みコマンド、管理コンソールのDesktop Patrol連携機能では、UNICODE文字を含むデータファイルを使用できません。


Windowsへのログオン時のユーザー名にUNICODE文字が含まれる場合
  • 以下に示す管理サーバのツールやコマンドを実行すると、管理者権限がないと判断されるため、起動できません。

    • 運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)

    • 運用環境保守ウィザード(情報表示・再構築)

    • サーバ設定ツール

    • バックアップツール

    • リストアツール

    • Active Directoryとの連携コマンド

    • Systemwalker Desktop Patrol構成情報取り込みコマンド

    • 旧版データベースの変換コマンド

    • データ移行コマンド

  • ファイル操作ログ取得除外フォルダとして指定する[インターネット一時ファイルのフォルダ]および[Tempフォルダ]は有効とならず、ファイル操作ログが採取されます。

  • ユーザーポリシーは、UNICODE文字に対応していないため、ユーザーポリシーが適用されていない状態でクライアント(CT)が動作します。

  • 持出しユーティリティを使用してDVD/CDメディアへの暗号化持出しは、できません。