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Systemwalker Runbook Automation V14g 導入ガイド
Systemwalker

2.1.1 システムパラメーターのチューニング【Linux】

インストール前に、システムパラメーターのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメーターとその値については、以下の表を参照してください。パラメーターの“種別”により、以下のように設定してください。

種別が最大の場合:

すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。表の値より小さい場合は、表の値に変更してください。

種別が加算の場合:

すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)に表の値を加算してください。加算する前に、システム上限値を確認し、加算した値がシステム上限値を超える場合は、システム上限値を設定してください。

詳細についてはLinuxのマニュアル等を参照してください。

システムパラメーターのチューニング値(管理サーバ)

システムパラメーターのチューニング値(連携サーバ/中継サーバ/業務サーバ)

チューニング作業手順

  1. 以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている上記表に該当するパラメーターの設定値を確認します。

    #/sbin/sysctl -a

    (例)

    #/sbin/sysctl -a

    (省略)

    kernel.sem = 250 32000 32 128
    kernel.msgmnb = 16384
    kernel.msgmni = 16
    kernel.msgmax = 8192
    kernel.shmmni = 4096
    kernel.shmall = 2097152
    kernel.shmmax = 33554432

    (省略)

  2. 上記の"システムパラメーターのチューニング値"を参照し、現在の設定値と比較を行い、パラメーターごとに最大、加算の種別を考慮して、適切な設定値を算出します。

  3. /etc/sysctl.confを編集します。

    システムパラメーターをチューニングするために、/etc/sysctl.confファイルにチューニングのためのレコードを、以下の例のように編集します。

    (例)

    kernel.shmmax=2684354560
    kernel.shmall=655360
    kernel.shmmni=56

    kernel.sem=512 7992 50 1358

    kernel.msgmax=16384
    kernel.msgmnb=113152
    kernel.msgmni=1041

  4. /etc/sysctl.confへの編集内容が反映されていることを、以下のコマンドで確認します。

    #/bin/cat /etc/sysctl.conf

  5. 上記設定を有効にするために、下記のどちらかの方法を実行します。

    方法1 : システムをリブートして設定を反映

    # cd /
    # /sbin/shutdown -r now


    方法2 : /sbin/sysctl -p を使用して設定を反映

    # /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf


    ※このコマンドを使用した場合リブートの必要がありません。

  6. 設定したシステムパラメーターが反映されていることを、以下のコマンドの出力から確認します。

    # /sbin/sysctl -a

確認コマンドの実行例

# /sbin/sysctl -a
    ・
  (省略)
    ・
kernel.sem = =512 7992 50 1358
kernel.msgmnb = 113152
kernel.msgmni = 1041
kernel.msgmax = 16384
kernel.shmmni = 56
kernel.shmall = 655360
kernel.shmmax = 2684354560
    ・
  (省略)
    ・

注意

本作業は、システム管理者(スーパーユーザー)の権限で実施してください。