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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編

4.1.1 ノードの稼働状態を監視する

ノードの稼働状態(ノード起動中/一部インタフェース停止など)を監視する場合に設定します。Systemwalkerコンソールにイベントで通知し、稼働状態を監視します。稼働状態の監視を行う場合はノードアイコンの枠で表示されるラベルカラーによって確認できます。

長時間ダウンした状態のノードを、自動的に構成情報から削除する場合にも指定します。稼働状態の監視の設定では、以下の項目を設定します。

項目

内容

設定画面

[監視方法一覧]

以下のプロトコルを選択できます。
・ICMP
・SNMP(161/udp)
・HTTP(80/tcp)
・FTP(20/tcp)
・TELNET(23/tcp)
・DNS(53/udp、tcp)
・POP3(110/tcp)
・SMTP(25/tcp)
・HTTPS(443/tcp)
・Database(2000/tcp)
・任意ポート

ユーザ作成のアプリケーションなどが使用する任意のポートを設定します。

[稼働状態の監視]の[監視方法]タブ

[動作]
[通知/表示単位]

[イベントを通知]を選択すると、ノードの稼働状態(ノード起動中/一部インタフェース停止など)を監視し、Systemwalkerコンソールにイベントで通知し、稼働状態を監視します。通知されたイベントは、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示されます。
[状態を表示]を選択すると、ノードの稼働状態(ノード起動中/一部インタフェース停止など)を監視し、ノードアイコンの枠でラベルカラーを表示します。
[ノードのプロトコル単位で通知/表示]を選択すると、[イベントを通知]を指定した場合に、監視結果をプロトコル単位のイベントとして表示します。表示されるイベント、ラベルカラーで通知されます。[全てのプロトコルが停止した場合はノード単位で通知/表示]を選択すると、監視プロトコルのすべてから応答がなかった場合は、ノード単位で通知/表示を行います。[ノード単位で通知/表示]を選択すると、[イベントを通知]を指定した場合に、監視結果をノード単位のイベントとして表示します。表示されるイベント、ラベルカラーで通知されます。

[稼働状態の監視]の[通知/表示方法]タブ

[タイムアウト時間]
[リトライ回数]
[動作時間]

ノードの稼働状態を監視するために、ポーリング間隔および動作時間を設定します。

[稼働状態の監視]の[ポーリング]タブ

[状態]

ノードの稼働状態を監視するために、イベント通知を行う条件を設定します。

[イベント通知]

[生存期間]

ノードが継続して停止状態になったとき、ノードを監視の対象からはずすまでの日数を設定します。

[状態表示]

[ポーリングの間隔指定]
[動作時刻指定]

稼働監視を行う時間帯、ポーリング間隔、動作時刻を設定します。設定した時刻になると処理を開始します。設定した時刻になると、稼働監視を開始します。

[動作時間]

[開始時刻]
[終了時刻]

ノードの稼働状態を監視する時間帯を設定します。監視を開始する時刻と終了する時刻を設定します。

[時間帯]

[時刻指定]
[範囲指定]

ノードの稼働状態を監視する時刻を設定します。時刻指定または範囲指定で設定します。設定した時刻に監視を行います。

[時刻]

手順

  1. [監視ポリシー[管理]]画面を起動します。

  2. [設定対象]の[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]を選択します。

  3. [操作]メニューの[新規作成]を選択します。

    →[監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面が表示されます。

  4. [ポリシー名]、[コメント名]を入力します。

  5. [OK]ボタンをクリックします。

    →[稼働状態の監視]画面が表示されます。

[監視方法]タブ

稼働状態の監視では、監視に使用するプロトコルの一覧から選択できます。

[通知/表示方法]タブ

監視結果を通知する場合の動作を指定します。

  • イベントを通知

    監視結果をイベントで通知します。

  • 状態を表示

    監視結果をノードアイコンの枠で表示されるラベルカラーで通知します。

Systemwalkerコンソールに通知する単位を指定します。

単位は以下の2つから選択できます。

  • ノードのプロトコル単位で通知/表示

    「イベントを通知」を指定した場合に、監視結果をプロトコル単位のイベントとして表示します。表示されるイベント、ラベルカラーは以下のとおりです。

    イベントメッセージ

    ラベルカラー

    通知:106: %1ポート(%2)から応答がありました。

    • すべてのポートから応答がある場合
      正常 「緑色」

    • 正常以外の場合
      異常 「赤色」

    通知:106: %1ポート(%2)から応答がありません。

    • すべてのポートから応答がある場合
      正常 「緑色」

    • 正常以外の場合
      異常 「赤色」

    %1: 指定した監視方法(ICMPやSNMPやHTTPなどのプロトコル名)が格納されます。

    %2: 監視に使用したポート番号が格納されます。

  • ノード単位で通知/表示

    「イベントを通知」を指定した場合に、監視結果をノード単位のイベントとして表示します。表示されるイベント、ラベルカラーは以下のとおりです。

    イベントメッセージ

    ラベルカラー

    通知: 106: ノードが起動しました。

    正常(緑色)

    通知: 106: ノードが停止しました。

    異常(赤色)

  • ノード単位で通知/表示(監視プロトコルにSNMPプロトコルを選択し、[インタフェースの状態の監視を行う]を選択した場合)

    監視結果をノードのインタフェースの状態として表示します。表示されるイベント、ラベルカラーは以下のとおりです。

    イベントメッセージ

    ラベルカラー

    通知: 106: SNMPエージェントが起動しました。

    正常(緑色)

    通知: 106: 一部インタフェースが起動しました.(ifIndex=%1)。

    正常(緑色)

    通知: 106: SNMPエージェントが停止しました。

    正常(緑色)

    通知: 106: 一部インタフェースが停止しました.(ifIndex=%1)。

    正常(緑色)

    %1: インタフェースのインデックス番号が格納されます。

[全てのプロトコルが停止した場合はノード単位で通知/表示]の動作

選択したプロトコルのすべてが停止した場合、プロトコル単位でのイベント通知を行わずに、ノードが停止した旨のイベントに変換します。その後、プロトコルが起動した場合は、プロトコルが起動したイベントを表示します。

[ポーリング]タブ

ポーリング間隔および動作時間などの設定を行います。

コミュニティ名について

MIB情報を取得する際に使用する設定値(SNMPv1、SNMPv2Cの場合、コミュニティ名、SNMPv3の場合、SNMPv3の設定)は、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の設定値(SNMPv1、SNMPv2Cの場合は、[Rコミュニティ名]、SNMPv3の場合はSNMPv3の設定)を用います。

SNMPバージョンについて

MIB情報を取得する際に使用するSNMPバージョンは、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の[有効なSNMPエージェントのバージョン]で選択したバージョンを使用します。

ポーリングの設定

[ポーリング間隔指定]を選択してポリシーを設定した場合、最初にポリシー設定を適用した時点、または、動作時間帯の開始時刻に必ず最初のポーリングが行われます。それ以降のポーリングは、監視処理が終了してから[ポーリング間隔指定]にて指定された時間が経過するごとに行われます。また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始すると、終了時刻を過ぎても、処理が終了するまで実行されます。

ポリシーの設定変更について

[ポーリング間隔]の設定を変更した場合、監視スケジュールが変更されます。

[ポーリング間隔]以外の設定を変更した場合は、監視スケジュールは変更されません。

監視対象がクラスタの場合

監視対象ノードがクラスタ構成の場合は、物理IPアドレスを指定するようにしてください。

HTTPS監視について

HTTPSプロトコルの監視を行う場合は、証明書環境のセットアップが必要です。証明書環境のセットアップについては、“Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド”を参照してください。

V13.3.1以前の部門管理サーバ配下に設定した場合の監視について

V13.3.1以前ではノードの稼働状態の監視はICMPプロトコルを必ず使用していたため、ICMPプロトコルを選択せずに設定した場合は、ノードの稼働状態は監視されません。[稼働状態の監視]画面で[状態を表示]を選択した場合は、必ずSNMPプロトコルが設定されます。V13.4.0以降の運用管理サーバ、または部門管理サーバ配下のノード、またはセグメントに対して設定した場合は、V13.3.1以前の部門管理サーバに移動すると、ノードの稼働状態は監視されません。

被監視ノードでファイアウォールを使用している場合の監視について

ICMPプロトコルとSNMPプロトコル以外の監視プロトコルを使用し、[応答確認を行わない]を選択して監視を行う場合、ファイアウォールによっては正常な結果が得られない場合があります。その際は、[応答確認を行う]を選択して監視を行ってください。

監視ログファイルについて

稼働状態の監視経過(監視サーバでの要求発行、被監視サーバの状態決定などの監視経過/時間帯)は、監視ログファイルで履歴を確認することができます。

監視ログファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“監視ログファイル”を参照してください。