ジョブをトレースモードで実行する場合について
Windows Server 2008上で、ジョブをトレースモードで実行する場合、バッチファイルのstartコマンドは使用しないでください。バッチファイルでstartコマンドを発行しても、子プロセスが起動しない場合があります。
startコマンドを利用するには、ジョブオブジェクトモードで実行してください。
“トレースモード”、“ジョブオブジェクトモード”の詳細については、“B.2.10 ジョブプロセスの起動モードについて【Windows版】”を参照してください。
ユーザの権限による動作について
Windows Server 2008のユーザーアカウント制御(UAC)機能を有効にしている環境でコマンドを実行する場合、OSにログインしたユーザの権限によって以下のように動作します。
Administratorというユーザ名でOSにログインした場合、管理者権限が必要なコマンドは、そのまま実行されます。
Administratorというユーザ名以外の、Administratorsグループに属するユーザでOSにログインした場合、管理者権限が必要なコマンド、一般ユーザで実行するコマンドに関わらず、コマンドを実行したときに権限昇格を求めるダイアログが表示され、管理者権限で動作してよいかの確認が行われます。承認することにより、別のコマンドプロンプトが一時的に開かれ、新たに開かれたコマンドプロンプト上でコマンドが実行されます。コマンドの実行が終了した後、一時的に開かれたコマンドプロンプトは自動的に終了します。
管理者権限が必要なコマンドを実行する場合、権限昇格を求めるダイアログが表示され、管理者権限を持つユーザ/パスワードの入力が要求されます。管理者権限を持つ、正しいユーザ/パスワードを入力することにより、別のコマンドプロンプトが開かれ、新たに開かれたコマンドプロンプト上でコマンドが実行されます。コマンドの実行が終了した後、一時的に開かれたコマンドプロンプトは自動的に終了します。
権限昇格を求めるダイアログの表示、および、昇格後のコマンドプロンプトの表示が自動的に終了してしまう動作については、以下のように対処してください。
[スタート]メニューから[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるポップアップメニューで[管理者権限で実行]を選択します。
→コマンドプロンプトが表示されます。
表示されたコマンドプロンプトからコマンドを実行します。