Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3部 操作> 第11章 システムの障害を復旧する> 11.3 リモートから電源投入・切断する

11.3.2 クライアントの電源を制御するための定義

リモートからクライアントに対して電源制御を行う場合は、[Systemwalkerコンソール]から対象のクライアントを選択して、電源投入および電源切断を行います。

クライアントの電源を制御する場合の定義を以下に説明します。

■[Systemwalkerコンソール]の設

[Systemwalkerコンソール]からクライアントの電源を操作する場合には、以下の設定が必要になります。

  1. [Systemwalkerコンソール]で[機能選択]コンボボックスから[編集]を選択します。

    →[Systemwalkerコンソール[編集]]が表示されます。

  2. [Systemwalkerコンソール[編集]]で、リモート電源制御を行う対象のクライアントを選択します。
  3. [オブジェクト]メニューから[プロパティ]を選択します。

    →[ノードプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [電源制御]タブを選択します。
  5. [電源制御装置あり]チェックボックスをチェックし、コンボボックスから[Wakeup on LAN]を選択します。
  6. Wakeup on LANで電源制御を行う場合、電源投入オプションおよび電源切断オプションを設定することができます。

    電源投入オプション、電源切断オプションには、以下の項目を設定することができます。

    [表:電源投入オプションの項目]

    /WT:WaitTime:

    WaitTimeに電源投入確認までの待ち合わせ時間を指定します。待ち合わせ時間は、秒単位で指定することができ、1から999までの整数値を指定します。

    /WTオプション省略時には、電源投入確認の待ち合わせを行いません。また、電源投入動作は、対象クライアントの属するネットワークに対して投入命令(Wakeup on LANパケット)が通ると即時に電源投入成功として復帰します。確実にクライアントの電源投入(OS立ち上がりまで)を待ち合わせたい場合は、/WTオプションを指定するようにしてください。

    /RC:RetryCount:

    RetryCountにエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。リトライ回数は、0から99までの整数値を指定します。

    /RI:RetryInterval:

    RetryIntervalにエラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。リトライ間隔は、秒単位で指定することができ、0から9999までの整数値を指定します。このオプションは/RC:RetryCountオプションが設定されているときに有効です。

    なお、電源投入時にタイムアウトが発生した場合は、“電源投入確認に失敗しました”のメッセージが出力されます。

    [表:電源切断オプションの項目]

    /SD:ShutdownMode:

    ShutdownModeに電源切断モードを指定します。電源切断モードは、以下のどれかを指定します。

    • POFF システムの電源を切断する。
    • REBOOT システムを再起動する。
    • DOWN システムをシャットダウンする。

    Windows(R) 95、Windows(R) 98またはWindows(R) Meの場合は、POFFとDOWNは同じ動作になります。

    /EF:

    電源切断処理の強制実行を指定します。本オプションが指定された場合は、対象クライアント上で動作中のアプリケーションが強制的に終了されます。対象クライアント上で未保存のデータがある場合、保存されません。

    /RC:RetryCount:

    RetryCountにエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。リトライ回数は、0から99までの整数値を指定します。

    /RI:RetryInterval:

    RetryIntervalにエラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。リトライ間隔は、秒単位で指定することができ、0から9999までの整数値を指定します。このオプションは/RC:RetryCountオプションが設定されているときに有効です。

  7. [OK]ボタンをクリックします。

■クライアントの設

クライアントの電源を切断する場合は、クライアント側で電源切断用のコマンドをスタートアッププログラムとして登録します。スタートアッププログラムとは、Windows(R) 95、Windows(R) 98、Windows(R) Me、Windows NT(R)、Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE、Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems、Windows(R) XP、またはWindows Vistaの起動時に、自動的に実行するように登録されたプログラムのことです。登録はWindows(R) 95、Windows(R) 98、Windows(R) Me、Windows NT(R)、Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE、Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems、Windows(R) XP、またはWindows Vistaで行います。

なお、電源切断が可能なクライアントは、Windows(R)の電源切断機構に対応している機種に限ります。

操作手順

  1. [スタート]-[設定]-[タスクバーとスタートメニュー]を選択します。

    →[タスクバーとスタートメニューのプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [スタートメニューの設定]タブを選択します。
  3. [スタートメニュー]グループボックスの[追加]ボタンをクリックします。
  4. [ショートカットの作成]ウィザードで[コマンドライン]テキストボックスに以下のコマンドラインを定義します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\f3crjagt.exe

Wakeup on LANによるリモート電源制御で、他セグメント(LAN-LAN/LAN-WAN-LAN)のクライアントに対して電源投入する場合は、セグメント間のゲートウェイやルータが、対象クライアントの存在するセグメントへの指示ブロードキャスト(Directed Broadcast)をルーティングできる必要があります。

■クライアントの電源制御を行う場合の注意事項


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