Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

1.2.235 opmtrcsv(監視イベント履歴CSV出力コマンド)

■機能説明

本コマンドは、システム監視マネージャの監視イベントログの内容を表計算ソフトやRDBMSで共通的に読み込み可能な形式(CSV形式)に変換して出力します。

■記述形式

opmtrcsv

[-s 出力する先頭の監視イベント番号] [-e 出力する最後の監視イベント番号] [-st 出力する先頭の監視イベント受信時間] [-et 出力する最後の監視イベント受信時間] [-n ホスト名] [-f ファイル名,…] [-a] [-o ファイル名] [-d 管理ドメイン] [-l 項目名1 項目名2 …] [-lf ファイル名] [-j] [-h 接続先運用管理サーバのホスト名] [--] [検索文字列 …]

■オプション

-s 出力する先頭の監視イベント番号:
CSVファイルに出力する監視イベントの先頭の番号を指定します。省略した場合、監視イベントログに格納されている最も若い番号の監視イベントから、CSV形式で出力されます。
-e 出力する最後の監視イベント番号:
CSVファイルに出力する監視イベントの最後の番号を指定します。省略した場合、監視イベントログファイルに格納されている最後の監視イベントまで、CSV形式で出力されます。
-st 出力する先頭の監視イベント受信時間:
CSVファイルに出力する監視イベントの先頭の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒をそれぞれ2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログに格納されている最も古い監視イベントから、CSV形式で出力されます。
-et 出力する最後の監視イベント受信時間:
CSVファイルに出力する監視イベントの最後の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒をそれぞれ2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログファイルに格納されている最後の監視イベントまで、CSV形式で出力されます。

-s、-eパラメタと、-st、-etパラメタを同時に指定することができます。その場合、各指定のAND条件が取られます。

-s、-e、-st、-etパラメタをすべて省略した場合は、監視イベントログに格納されているすべての監視イベントが、CSV形式で出力されます。

-f ファイル名,…:
検索するファイル名を指定します。ファイルは、間に空白を入れずに","で繋ぎ複数指定できます。指定するファイルは、Mpevtpsvコマンドで作成されたものしか指定できません。ファイルを指定した場合には、監視イベントログデータベースは検索されません。

また、本オプションは、-lオプションおよび-lfオプションと同時には指定できません。

-n ホスト名:
ホスト名を指定し、そのホストが発生元の監視イベントだけが、CSV形式で出力されます。

ホスト名には、前方一致“"host*"”、後方一致“"*host"”、中間一致“"*host*"”を指定してホスト名の検索ができます。

-o ファイル名:
監視イベントを出力するCSVファイル名を指定します。運用管理クライアント上のローカルディスク上のファイルを指定できます。ファイル名の指定は、フルパスでも、相対パスでも構いません。
-d 管理ドメイン:
従来との互換のために残されているオプションです。指定する必要はありません。
-a:
下に示す検索文字列パラメタの検索条件をAND条件で行うことを指定します。

このオプションを使用しない場合は、検索文字列の検索条件はOR条件となります。

-l 項目名1 項目名2 …:
追加して出力するログ項目を指定します。本コマンドはデフォルトで“システム監視のCSVファイル”に記述された項目を出力します。

本オプションまたは-lfオプションでログ項目を指定することにより、デフォルトで出力される項目に続けて、指定されたログ項目が出力されます。

指定可能なログ項目を表に示します。また、指定する項目名の大文字、小文字は区別されません。

指定項目名

ログ項目

出力内容

SendTime

送信日時

送信側がイベントを送信した時刻

RecvTime

受信日時

受信側がイベントを受信した時刻

EventNum

重要イベント番号

重要イベントに設定された一意の番号

Category

イベント種別

イベント種別

Type

イベント属性

“NORMALMSG”: 一般メッセージ
“REPLYMSG”: 返答要求メッセージ
“SPECIALMSG”: 高輝度メッセージ
“RECOVERY”: しきい値戻りデータ

Severity

重要度

“Very Important”: 超重要
“Important”: 重要
“Warning”: 警告
“Notice”: 通知
“Normal”: 一般

NodeName

ノード名

ノード名

IpAddr

IPアドレス

IPアドレス

TimeStamp

イベント発生日時

イベント発生日時

StartTime

対処開始日時

イベント対処開始日時

EndTime

対処終了日時

イベント対処終了日時

EventText

イベントテキスト

イベントのメッセージテキスト

Status

イベント状態

XXYZの形式で以下の意味を表します。
 XX: イベント状態
  00: 障害
  01: 対処済み
  02: 保留
  03: 応答済み
 Y: 調査状態
  0: 未調査
  1: 調査中
 Z: 自動対処の状態
  0: 自動対処未
  1: 自動対処済み

Dealer

イベント対処者

アラームイベントに対処した人の名前

Memo

イベントメモ

アラームイベントに対するユーザメモ

Label

表示名

運用システムの日本語名

Color

メッセージ監視表示色

[メッセージ一覧]ウィンドウに表示する際の色。”表示色/背景色”の形式。

OsType

OS種別

OS種別が番号で表示される。
OS種別については、“OS種別表”を参照。

OsName

その他のOS名

OsType=1(その他)の場合だけ出力されるOS名。

SysType

系区分

0: 系区分なし
1: 主系
2: 待機系

JobNum

ジョブ番号

ジョブ番号

EventGroup

イベントグループ名

未対処イベント抑止時のイベントグループ名

OS種別表

OsType

OS種別

OsType

OS種別

0

不明

30

SunOS

1

その他

31

U6000

2

MACOS

32

ASERIES

3

ATTUNIX

33

TandemNSK

4

DGUX

34

TandemNT

5

DECNT

35

BS2000

6

Digital Unix

36

LINUX

7

OpenVMS

37

Lynx

8

HPUX

38

XENIX

9

AIX

39

VM/ESA

10

MVS

40

Interactive UNIX

11

OS400

41

BSDUNIX

12

OS/2

42

FreeBSD

13

JavaVM

43

NetBSD

14

MSDOS

44

GNU Hurd

15

WIN3x

45

OS9

16

WIN95

46

MACH Kernel

17

WIN98

47

Inferno

18

WINNT

48

QNX

19

WINCE

49

EPOC

20

NCR3000

50

IxWorks

21

NetWare

51

VxWorks

22

OSF

52

MiNT

23

DC/OS

53

BeOS

24

Reliant UNIX

54

HP MPE

25

SCO UnixWare

55

NextStep

26

SCO OpenServer

56

PalmPilot

27

Sequent

57

Rhapsody

28

IRIX

58

Windows 2000

29

Solaris

 

 

-lf ファイル名:
追加して出力するログ項目を、ファイル入力で指定します。

ファイルに指定できるログ項目は-lオプションの場合と同じです。

ファイルには以下の形式で項目を指定します。

-lオプションと-lfオプションの両方が指定された場合は、後の指定が有効となります。

また、-lオフションおよび-lfオプションは、-fオプションと同時には指定できません。

-j:
ジョブ番号を出力します。

(ジョブ番号がある場合): ジョブ番号もメッセージテキストの一部として前に付加されます。(△:半角空白1個)

"ジョブ番号△メッセージテキスト"

ジョブ番号が空白文字である場合もあり、その場合ジョブ番号のところには空白文字が入ります。

(ジョブ番号がない場合): メッセージテキストだけ出力されます。

"メッセージテキスト"

“-j”オプションを指定しない場合は、ジョブ番号がない場合と同じ形式になります。

-h 接続先運用管理サーバのホスト名:
本コマンドの接続対象の運用管理サーバのホスト名を指定します。

本オプションは運用管理クライアントで実行する場合のみ指定可能です。省略した場合は、[Systemwalkerセットアップ]画面の1つ目に定義されている運用管理サーバに接続します。

--:
オプション指定の終了を指定します。

これ以降のパラメタは、監視イベント内の文字列を検索するパラメタとして扱われます。

検索文字列 …
検索文字列パラメタは、5つまで指定できます。これを指定すると、監視イベントのうち、指定する検索文字列のどれかに合致する文字列を含む監視イベントだけが、CSV形式で出力されます。

■復帰値

0:
正常終了
0以外:
異常終了

■参照

システム監視のCSVファイル
表:イベント監視用コマンド

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.dm\bin

Solaris
Linux

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】

■使用例

監視イベント番号の1から100までの監視イベントを、CSVファイルに出力します。

【Windows版】

opmtrcsv -s 1 -e 100 -o D:\tmp\opmtr.csv

【Solaris/Linux版】

opmtrcsv -s 1 -e 100 -o /var/tmp/opmtr.csv

2001年1月1日午前0時から2001年2月1日午前0時までの監視イベントを、CSVファイルに出力します。

【Windows版】

opmtrcsv -st 010101000000 -et 010201000000 -o D:\tmp\opmtr.csv

【Solaris/Linux版】

opmtrcsv -st 010101000000 -et 010201000000 -o /var/tmp/opmtr.csv

■実行結果/出力形式

実行結果の情報を以下に示します。詳細は“システム監視のCSVファイル”を参照してください。

(1行目) 1,"NORMALMSG","Dealt","ネットワーク","1999/02/15/ 09:15:48","Domain\自部門\10.10.10.0","運用管理サーバ","Main","UX:snmpmExit:エラー:ネットワークエラーが発生しました","鈴木","システム構成変更のためエラーが発生","1999/02/15/ 09:20:34","1999/02/15 10:10:25"
(2行目) ・・・

各項目名について以下に示します。

Number:
第1カラム。監視イベント番号。監視イベントログはサイクリックに利用され、データベースのすべての領域を使用すると古いものから順に上書きされます。このため必ずしも1番から出力されるわけではありません。最古の監視イベント番号は、opmtrinf(監視イベントログDB情報表示コマンド)で確認可能です。
Attribute:
第2カラム。メッセージの属性
NORMALMSG:
一般メッセージ
REPLYMSG:
返答要求メッセージ
Status:
第3カラム。監視イベント対処状況
Trouble:
未対処
Deferred:
保留
Replied:
返答済
Dealt:
対処済
Investigate:
調査中
Class:
第4カラム。監視イベント種別
Time:
第5カラム。メッセージ発生日時
Group:
第6カラム。グループ名

ドメイン名\フォルダ名\サブフォルダ名

System:
第7カラム。システムの通称名。表示名
Host:
第8カラム。システムのホスト名
Message:
第9カラム。メッセージテキスト
Dealer:
第10カラム。[監視イベント:対処]ウィンドウで入力された対応者
Memo:
第11カラム。監視イベント情報

[監視イベント:対処]ウィンドウで入力されたメモ、または[監視イベント:返答]ウィンドウから返答された返答文字列

Stime(注):
第12カラム。対処開始時間

監視イベント発生後、最初に[監視イベント:対処]ウィンドウを開いたときの時間

Etime(注):
第13カラム。対処終了時間

[監視イベント:対処]ウィンドウで、最後に対処済にしたときの時間

各フィールドの意味は、“監視イベント履歴表示コマンド(opmtrgetコマンド)”と同じです。詳細は“opmtrgetコマンド(監視イベント履歴表示コマンド)”を参照してください。

注)
Stime, Etimeは、evtutlnt(監視イベント状態変更コマンド)、および、サーバ間連携によっても設定されます。

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