Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3章 運用管理サーバの環境構築

3.7 データベースパーティションの作成【Solaris版/Linux版】

運用管理サーバではデータベースパーティションを作成する必要があります。

Systemwalker Centric Managerを運用するためには、運用管理サーバに以下のデータベース領域が必要です。

基本的には、上記の4パーティションを使用しますが、どうしてもパーティションが足りない場合は、上記それぞれにレギュラーファイルを指定してデータベース領域を作成することにより、パーティションの数を削減することができます。また、Systemwalker Centric Manager V13.2.0からは専用パーティションを用意しなくてもフレームワークデータベースを作成することができます。詳細については、“フレームワークのデータベース作成【Solaris版/Linux版】”を参照してください。

また、利用する機能により運用管理サーバ上に、以下のデータベース領域も必要です。

Systemwalker Centric Managerが使用するパーティションおよびファイルシステムの配置イメージは以下のようになります。

通常、作成したパーティションを指定する場合には、以下のデバイス名を使用します。

【Solaris版】

【Linux版】

フレームワークのデータベース領域の見積もり”および“利用する機能により必要なデータベース領域の見積もり”で算出したディスク容量の見積もりを参考にして、データベース領域の容量が十分であるかを確認してください。

ローデバイスの作成方法【Linux版】

【Red Hat Enterprise Linux (v.4 for x86) 、Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium)の場合】

ローデバイスは、OSのpartedコマンドなどでパーティションを作成した後、作成したパーティションにrawキャラクタデバイスの割り当てを行うことで作成します。
  1. 以下の機能を利用してパーティション、またはボリュームを作成します。
    • OS機能のpartedコマンド
    • PRIMECLUSTER GDS
  2. /etc/sysconfig/rawdevicesを編集します。

    PRIMECLUSTER GDSのボリュームの場合、ブロック特殊ファイルを指定してください。

    /etc/sysconfig/rawdevicesの編集例

    /dev/raw/raw1  /dev/sdb5
    /dev/raw/raw2  /dev/sdb6
    /dev/raw/raw3  /dev/sdb7
    /dev/raw/raw4  /dev/sdb8
    /dev/raw/raw10  /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001
    /dev/raw/raw11  /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0002

  3. ntsysvコマンドを実行し、“rawdevices”を選択します。

     

  4. 以下のコマンドを実行し、/etc/sysconfig/rawdevicesファイルの変更内容を反映します。

    # /sbin/service rawdevices restart

partedコマンド、rawコマンド、ntsysvコマンド、およびシステムファイルの編集の詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。

【Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel Itanium)、Red Hat Enterprise Linux 5(for x86)の場合】

ローデバイスは、OSのpartedコマンドなどでパーティションを作成した後、ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して作成します。なお、PRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、GDSのブロックデバイスを直接使用します。以下に作成手順を示します。
  1. 以下の機能を利用してパーティション、またはボリュームを作成します。
    • OS機能のpartedコマンド
    • PRIMECLUSTER GDS

    PRIMECLUSTER GDSを使用している場合は、上記の作業でローデバイスの作成は完了となります。

    以降の手順は、PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合に実施してください。

  2. ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。

    udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があり、接続されているディスク装置により、使用するデバイス名が異なります。なお、特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は対応表などを作成することを推奨します。

    ETERNUSのディスクに対してローデバイスを作成する場合
    by-id名を使用してください。
    ETERNUS以外のディスクに対してローデバイスを作成する場合
    by-path名を使用してください。

    ETERNUS以外のディスク(/dev/sda5)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例

    (/dev/sda5のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5となります。)

    # cd /dev/disk/by-path
    # ls -l
    lrwxrwxrwx 1 root root 9 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0 -> ../../sda
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part1 -> ../../sda1
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part2 -> ../../sda2
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part3 -> ../../sda3
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 -> ../../sda4
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 -> ../../sda5
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part6 -> ../../sda6
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part7 -> ../../sda7

  3. “/dev_symfowareディレクトリ”を作成します。

    # mkdir /dev_symfoware
    # chmod 700 /dev_symfoware
    # chown root:root /dev_symfoware

    Symfoware Server、またはSymfoware Serverを同梱する製品と共存する場合、すでに“/dev_symfoware”ディレクトリが存在する場合があります。その場合は、作成済みの“/dev_symfoware”ディレクトリを使用します。

    すでに作成済みの“/dev_symfoware”ディレクトリを使用する場合、アクセス権の設定に注意する必要があります。本製品では“/dev_symfoware”ディレクトリにシステム管理者(ユーパーユーザ)がアクセス可能である必要があります。

  4. udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。

    シンボリックリンクは、手順2で作成した/dev_symfoware配下に作成します。

    udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5)へシンボリックリンク(cmgr_raw1)を作成する場合の例

    # cd /dev_symfoware
    # ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 cmgr_raw1
    # ls -l
    lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 cmgr_raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5

partedコマンド、udevコマンド、chownコマンド、chmodコマンド、およびlnコマンドの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。

OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。

RDB管理情報パーティション以外のパーティショについて【Solaris版】

ローデバイス作成時に、シリンダ0は指定しないでください。

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