ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) -
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ストレージ用語集


 

用語

本マニュアルで使用されている用語について説明します。


 

AffinityGroup

ETERNUSディスクアレイ装置やGRシリーズ装置で定義されるAffinityGroupまたはゾーン(ZONE)。

ストレージ内のロジカルボリュームを一まとめにした単位。サーバノードごとにまとまったボリュームを定義する時に便利な機能である。


 

CA(Channel Adapter)

ストレージ側に搭載されるサーバノードHBAとファイバーチャネルスイッチとのインタフェースとなるアダプタカード。


 

COS

ファイバーチャネルのサービスクラスを示します。現在はクラス2,3が一般的で、クラス2,3はそれぞれフレーム配信に関して受領確認を要求するか否かの違いがある。


 

ESCエージェント

ストレージリソースを管理するソフトウェアであるETERNUS SF Storage Cruiserのエージェント。


 

ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000

富士通の高信頼・高性能ディスクアレイシリーズ装置


 

ETERNUSマネージャ、ETERNUSmgr(エターナスマネージャ)

ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000のストレージの管理ソフトウェア。


 

ETERNUSマルチパスドライバ

ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000用マルチパスディスク制御ドライバ。GRMPDドライバの後継版。


 

Fabric

ファイバーチャネルインタフェースを用いたトポロジ。ファイバーチャネルスイッチを使用し、複数のノード間通信を同時に実行できる。


 

FC-AL (Fibre Channel Arbitrated Loop)

ファイバーチャネルインタフェースを用いたトポロジ。ファイバーチャネルハブを使用することにより、複数ノード間接続を実現できる。現在、一対一接続で一番使用されているトポロジ。ポートはNLポートかLポート。


 

FLポート

NLポートに接続されるファブリック(ファイバーチャネルスイッチ)のポート。


 

Fポート

Nポートに接続されるファブリック(ファイバーチャネルスイッチ)のポート。


 

GBIC

GigaBit Interface Converterの頭字語。ファイバーチャネルスイッチやHBA等のファイバーチャネルポートのモジュールとして利用されている。


 

GDS

ディスク装置間のミラー化により、データの保全性を向上させるための富士通製ソフトウェア。


 

GFS

堅牢性を備えデータの可用性を高めるマルチボリュームファイルシステム。UNIXの標準APIであるUFSと完全な互換性を持つ富士通製ファイルシステム。


 

GRシリーズ

富士通の高信頼・高性能ディスクアレイ装置(GR720,730,740,820,840)の総称名。


 

GRマネージャ、GRmgr(ジーアールマネージャ)

ETERNUS3000シリーズ、GR710,720,730,740 のストレージの管理ソフトウェア。


 

GRMPD

ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000,GR用マルチパスディスク制御ドライバ。 MPLBドライバの拡張版である。インスタンス名はMPLB。


 

HBA(Host Bus Adapter)

サーバノードに搭載されるストレージポート/ファイバーチャネルスイッチCAとのインタフェースとなるアダプタカード。


 

HDDV

ハードディスクドライバ参照。


 

JNI

ファイバーチャネルHBAベンダの会社名。


 

LUN(Logical Unit Number)

ストレージ装置内のチャネルアダプタ配下に定義される論理ユニットのこと。


 

LUN Mapping

ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000,GR710,GR720,GR730,GR740ストレージ装置内で管理されるLogical Volume番号を、CAポート毎に任意の番号(ホストに見せるボリューム番号:LUN番号)に振り替える機能のこと。


 

MPHD

マルチパスディスク制御参照。


 

MPLB

マルチパスディスク制御 ロードバランスオプション参照。


 

NL-Privateポート

ファイバーチャネルスイッチ接続をしていないFC-ALトポロジのポート。


 

NL-Publicポート

ファイバーチャネルスイッチ接続をしているFC-ALトポロジのポート。


 

Nポート

ファイバーチャネルにおいてFabricトポロジ(ファイバーチャネルスイッチ環境)もしくはPoint-to-Pointで使用されるポート。


 

PIDバインディング

サーバノードHBAのストレージアフィニティ(バインディング)の1つ。接続先であるストレージファイバーチャネルポートのPIDとサーバノード特殊ファイルとの関連づけを定義できる。


 

Point-to-Point

ファイバーチャネルインタフェースを用いたトポロジ。Nポートの一対一接続のトポロジであるが、現在の一対一接続の主流はFC-ALの一対一接続である。


 

RAID

RAIDとは、Redundant Array of Inexpensive Disks(リダンダント・アレイ・オブ・インエクスペンシブ・ディスクズ)の略で、データを複数のハードディスク(磁気ディスク装置)に分散することで、性能と耐障害性を同時に確保するための技術です。


 

SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER

当社がPRIMEPOWER、GP7000Fファミリー、GP7000Sファミリー向けに提供するクラスタ構築のためのソフトウェア。


 

SafeDISK

ディスク装置間のミラー化により、データの保全性を向上させるための富士通製ソフトウェア。


 

SafeFILE

堅牢性を備えデータの可用性を高めるマルチボリュームファイルシステム。UNIXの標準APIであるUFSと完全な互換性を持つ富士通製ファイルシステム。


 

SAN(Storage Area Network)

Storage Area Networkの略語、サーバノードとストレージ間を接続するネットワーク。広義には、ストレージ集中、異種サーバノード間データ共有、ストレージ統合管理の実現にまで言及する広い概念を持つ。


 

SMIS、SMI-S(Storage Management Initiative Specification)

SNIA(Storage Networking Industry Association)が提案する、SANの管理インタフェース標準。


 

SSCエージェント

ストレージリソースを管理するソフトウェアであるSoftek Storage Cruiserのエージェント。


 

TID/ターゲットID/TargetID

SCSIバスの各ポートに設定されるID。

SCSI/FC-ALでは一般的にデバイスに設定するIDであるが、Solaris OSのファブリック接続環境ではSolaris OS側からソフト的にこの値を定義できる。(WWPNバインディング)


 

UnknownFCポート

本製品で管理しているストレージHBAとサーバノードなどのCAのWWPN以外でファイバーチャネルスイッチポートに接続されているWWPN情報を元に本製品により作成される情報。本製品で管理していない装置がSAN環境に存在することを判別できる。手動組込みでHBAあるいはCAとして登録される。


 

WWNN(World Wide Node Name)

ノード内のファイバーチャネルポートで共通な値で設定される名前である。ただし、ノードの定義は各社異なり、装置であったり、アダプタであったりと統一がなされていない。ノードWWNとも呼ばれる。


 

WWNNゾーニング

ファイバーチャネルスイッチによる アクセス可能区域分け(ZONING)の1つ。サーバノードのHBAとストレージなどのCAのWWNNを指定してアクセスパスを設定する。この設定をすると定義されていないWWNNをもつファイバーチャネルポートはファイバーチャネルスイッチ内でアクセス不可能となる。


 

WWNNバインディング

サーバノードHBAのストレージアフィニティ(バインディング)の1つ。接続先であるストレージファイバーチャネルポートのWWNNとサーバノード特殊ファイルとの関連づけを定義できる。


 

WWPN(World Wide Port Name)

それぞれのファイバーチャネルポート(HBA、CA、ファイバーチャネルスイッチポート等)にユニークな値で設定されている名前でIEEEのMACグーロバルアドレスである。同じWWPNのファイバーチャネルポートは世界に二つ存在しないので、ファイバーチャネルポートLOGIN時の識別子として利用されている。ポートWWNとも呼ばれる。


 

WWPNゾーニング

ファイバーチャネルスイッチによる アクセス可能区域分け(ZONING)の1つ。サーバノードのHBAとストレージなどのCAのWWPNを指定してアクセスパスを設定する。この設定をすると定義されていないWWPNをもつファイバーチャネルポートはファイバーチャネルスイッチ内でアクセス不可能となる。本製品のアクセスパス設定では、WWPNゾーニングを用いてファイバーチャネルスイッチのアクセスパスを制御している。


 

WWPNバインディング

サーバノードHBAのストレージアフィニティ(バインディング)の1つ。接続先であるストレージファイバーチャネルポートのWWPNとサーバノード特殊ファイルとの関連づけを定義できる。


 

アクセスパス

サーバノードからストレージをアクセスするための論理パスのこと。サーバノード、ファイバーチャネルスイッチ、ストレージ、各々のバインディング設定やゾーニング設定によって構築される。


 

運用管理クライアント

運用管理者が操作するGUI画面を表示するクライアント端末。ここではクライアントをインストールしたサーバノード。


 

運用管理サーバ

マネージャをインストールしたサーバ装置。LANに接続されたストレージシステムに関わる装置の情報を獲得・設定を行う。


 

エージェント

サーバノードにファイバーチャネルHBAとマルチパス制御ソフトを管理するためにインストールするエージェント。サーバノード側のファイバーチャネルの、HBAの情報読込・アクセスパスの設定コマンドに対するsd.conf/fcaw.conf/pfca.confなどの構成情報ファイルの編集・マルチパスディスク制御の障害情報の監視、報告等を実施する。


 

エレメント

関係管理ウィンドウで、装置内の細かい要素のことをエレメントと呼んでいる。これに対して装置全体を示す言葉としてユニットと呼んでいる。


 

カスケード接続機能

物理的にファイバケーブルを用いてファイバーチャネルスイッチとファイバーチャネルスイッチを接続する機能。自動的にファイバーチャネルスイッチ同士で通信を行い、ネームサーバ機能を利用してファイバーチャネルスイッチを越えたアクセスを可能としている。


 

クライアント

マネージャと接続し、GUI(画面制御部)として機能します。1つのマネージャに複数のクライアントを同時接続することが可能です。


 

サーバノード

エージェントをインストールしたサーバ装置。ストレージを使用するサーバ装置上でHBAやマルチパス制御ドライバ等のプラットフォームソフトウェアの情報を制御し、マネージャと通信を行う。


 

ストレージ

1つの筐体に収められた二次記憶装置。単に「ストレージ」と呼ぶ場合もあります。


 

ストレージアフィニティ(LUNマッピング/バインディング)

サーバノード側のHBAに設定する定義。ストレージのCAと、そこに割り当てるサーバノード側のパスの関係定義。ファイバーチャネルアダプタ(HBA)が所有する機能。

Solaris OSの場合は、sd.conf、fcaw.conf、fjpfca.conf、lpfc.conf、lpfs.confなどのファイバーチャネルHBAの設定ファイルに、ストレージCAのWWPNと特殊ファイルのtX(ターゲット)との関係を設定することにより、SAN上での多くのストレージを自由にSolaris OSの特殊ファイルと関連づけることが可能となる。

マネージャではアクセスパスの設定でこれらの設定ファイルを自動定義する。


 

ゾーニング機能

ファイバーチャネルスイッチ内に接続されているファイバーチャネルポート群をゾーンという単位でグループ化し、ゾーン内のアクセスのみを許可することにより、ファイバーチャネル上でのセキュリティを実現する。WWPNゾーニング、WWNNゾーニング、ポートゾーニング設定などの種類が存在する。


 

ゾーニング設定

ゾーニング機能を実現させるために装置側に行う設定。


 

ゾーン機能

ETERNUS3000装置/GR装置ではストレージ内の複数の論理ユニットをまとめたゾーンという単位で管理可能である。各ゾーンにアクセス可能なサーバノードHBAを複数定義することが可能である。これはホストアフィニティ機能と呼ばれる。


 

ディスクアレイ

ディスクアレイ(Disk Array)とは、ハードディスク(磁気ディスク装置)を複数搭載し、大容量ディスクとして扱う技術、装置を指します。ディスクアレイは、装置の信頼性や処理能力を向上させるRAID(レイド)技術が採用されているため、「レイド」と呼ばれることがあります。


 

内蔵ブリッジ

ブリッジ装置はSCSIをFCに変換する装置です。本製品ではLT120やLT130のライブラリ装置のFCインターフェースをライブラリ装置種に応じて内蔵ブリッジとして管理します。


 

ハードディスクドライバ(HDDV)

サーバノードのハードディスクドライバソフトウェア。

ディスクアレイ装置の制御をsdドライバに代わり行う。Solaris OS環境でGRを接続する際にGRに対しての最適なリカバリ環境を実現できる。


 

バインディング

サーバノードHBAの機能。接続先であるストレージファイバーチャネルポートの情報とサーバノード特殊ファイルとの関連づけを定義することができる。サーバノード側からのきめの細かいアクセスが可能なストレージ領域の定義を実現する。


 

ファイバーチャネル

シリアル転送を行うためのインタフェースの1つ。サーバノードとの高速転送/長距離伝送が特長。


 

ファイバーチャネルスイッチ

ファイバーチャネル用のファイバーチャネルスイッチ。複数のファイバーチャネルノード間通信を同時に実行できることが特徴。性能面・信頼性面でファイバーチャネルハブより優れる。ファブリックトポロジで動作する。


 

ファイバーチャネルハブ

ファイバーチャネル専用のハブ、複数のファイバーチャネルノード装置をループ状に接続する形態。FC-ALトポロジで動作する。


 

プリフェッチ

ディスクアレイのディスク先読み機能。性能向上に有効な機能である。


 

ポートゾーニング

ファイバーチャネルスイッチによる アクセス可能区域分け(ZONING)の1つ。ファイバーチャネルスイッチのポート番号を指定して、そのポートに接続されているサーバノードHBAとストレージCAのアクセスパスを設定する。


 

ホストアフィニティ

ストレージ側のCAポートに設定するサーバノードのHBAとストレージ内のアクセスできる領域を対応づける定義。ホスト(HBA)に見せるストレージ装置内のLogical Volumeを関連付けさせる機能であり、ストレージ装置内部のセキュリティとして機能する。

ETERNUSディスクアレイ装置やGR710,GR720,GR730,GR740では、ETERNUSmgr/GRmgr を用いてゾーンとアクセスを許可するサーバノードWWPNの関係を設定可能で、本製品ではアクセスパスの設定機能でこの定義を自動設定する。

F649x,Spectris,Platinumシリーズでのホストアフィニティは、CE保守ツールのFSTより設定する。


 

マネージャ

本製品の中央管理部。データベースを持ち、障害を管理する。


 

マルチパスディスク制御

サーバノードのマルチパスディスク制御を行うドライバソフトウェア。複数の物理アクセスパスを論理的に1つのパス設定にして、1本の物理アクセスパスの故障によるディスクアレイ装置へのアクセス停止を回避する機能を持つフェールオーバドライバソフトウェア。


 

マルチパスディスク制御 ロードバランスオプション

サーバノードのマルチパスディスク制御を行うドライバソフトウェア。マルチパスディスク制御のフェールオーバ機能に加え、ロードバランス(パスの負荷分散)機能、2から8パスまでのマルチパス機能を持つため、信頼性・運用性・性能向上に優れSAN運用のサーバには最適。


 

ユニット

筐体全体を表す総称。サーバユニット、ストレージユニット、FCスイッチユニットがある。


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