マシン管理説明書 2.6
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付録A 全体構成図

PRIMEPOWERを例に全体構成図について説明します。

PRIMEPOWERは、機種によって以下の2つの運用形があります。

  1. 本体装置だけでの運

    本体装置だけの運用をする本体装置として以下の機種が該当します。

    PRIMEPOWER1/100/200/250/400/450/600/650/850

    GP7000Fモデル200/200R/400/400R/400A/600/600R

    富士通S series、GP-Sファミリー

    以下の図に本体装置だけでの運用を示します。

    本体装置のリソース(CPU、メモリ、PCI)すべてを1台のサーバとして運用する形態です。なお、PRIMEPOWER1/100はRCIケーブルを接続できません。

  1. 本体装置とシステムコンソール(SMC)とによる運

    本体装置とシステムコンソール(SMC)とによる運用をする本体装置として以下の機種が該当します。

    PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500/HPC2500、GP7000F モデル1000/2000

    以下の図に本体装置とシステムコンソール(SMC)とによる運用を示します。

    本体装置のリソースを複数のパーティションに分けて、それぞれのパーティションを1台のサーバとして運用する形態です。システムコンソール(SMC)が複数のサーバ全体を集中管理します。

    本体装置とシステムコンソール(SMC)とによる運用の場合、マシン管理はパーティション単位で起動されているものと、システムコンソール(SMC)で起動されているものが、機能の上で補完しあっています。

図の主な構成要素について説明します。

SMC

PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500/HPC2500、
GP7000F モデル1000/2000の場合に必要です。
ベースプラットフォームとしてPRIMEPOWER1/100/200/250を利用します。
本体装置とSMCとは、システム制御LANとユーザLANの2系統の接続をします。システム制御LANは「システム監視機構」とSMCとを接続するものです。

SMCでは、SCSに含まれている「マシン管理」が、システム監視機構と連携してハードウェア全体およびパーティション全体を監視します。「マシン管理」は、SCSとユーザLANで繋がっている端末からSMCのSolarisにログインして利用します。

PRIMEPOWER250は、SCS2.3からベースプラットフォームとして利用できます。

外部電源制御装

本体装置への電源供給制御や、UPS(無停電電源供給)装置の制御、空調機などの電源を制御します。

マシン管

ESFに含まれていて、システム監視機構と連携してハードウェア全体を監視します。「マシン管理」は、本体装置とユーザLANで繋がっている端末からSolarisにログインして利用します。

システム監視機

本体装置および外部接続されている装置を含め、ハードウェアシステム全体を監視するための機構です。
専用のCPU、メモリを搭載した1枚のボードになっています。システム監視機構は、CPU、メモリ、PCI、ディスク、ファン、バッテリなどの異常を監視しています。

システムボー

パソコンのマザーボードに相当するものです。
複数のCPU、メモリ、PCIスロットが搭載されており、それらはバスで接続されています。本体装置の機種に応じて、1枚のボードに搭載されているCPUの種類や個数、メモリの容量、PCIスロットの数が異なりますが、複数枚のシステムボード全体で1台のコンピュータとして機能するための基本パーツとなります。PCIスロットからは、内蔵ディスクや、本体装置とは別の筐体に収納されているディスクアレイや、テープ系ユニットが接続されます。システムボード間も接続機構(バスやチャネル)によって結合されています。

電源系ユニッ

電源供給装置です。交流から直流へのコンバータ機能などがあります。

ファ

筐体内を冷却する装置です。


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