Interstage Job Workload Server 運用ガイド |
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第3章 異常時の対処 | > 3.1 バッチシステムの異常 | > 3.1.4 バッチ実行サービスが異常停止した場合 |
バッチ実行サービスやイニシエータが異常停止したときに、ジョブキューに存在する実行中のジョブは、以下のようにバッチ実行サービスやイニシエータが再開されるまでの状況により、ジョブの扱いが変わります。
イニシエータが異常停止した場合には、上の図の「バッチ実行サービス」を「イニシエータ」に読み替えてください。
バッチ受付サービスは、実行経過時間制限値である10分を超えたJOB001の終了要求をバッチ実行サービスに依頼するが、異常停止しているため、更に30秒後にジョブは異常終了します。
途中でキャンセル操作したJOB003も同様で、キャンセル操作して30秒後にジョブは異常終了します。
バッチ実行サービスやイニシエータが再開したあとの、ジョブキュー内のジョブの扱いについて、以下の単位で説明します。
デマンドジョブの扱いについて説明します。
対象のジョブは、バッチ実行サービスやイニシエータを再開したあと、以下のように扱います。
異常停止時のジョブの状態 |
バッチ実行サービス再開後のジョブの扱い |
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---|---|---|
実行待ち |
実行待ち |
|
実行中 |
実行開始処理中 |
異常終了 (ジョブ終了コード=0x60000999 :バッチシステムエラー) |
ジョブ定義解析中 |
||
ジョブの実行依頼中 |
||
ファイルの排他獲得中 |
上の図をもとに |
|
ファイルアロケーション中 |
||
実行中 |
||
実行終了処理中 |
||
キャンセル中 |
異常終了 (ジョブ終了コード=0x60000501 : オペレータなどのキャンセル操作によるジョブの実行中断) |
|
保留 |
保留 |
ジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。
バッチ実行サービスやイニシエータ再開後、異常終了扱いのジョブは、ジョブの実行結果をジョブログに出力し終了します。
それ以外のジョブは継続されます。
上記で異常終了したジョブの“ジョブログ”に出力される情報は以下のとおりです。
ジョブログの出力情報 |
出力範囲 |
---|---|
出力します |
|
出力する指定の場合だけ出力します |
|
出力します |
|
以下のジョブ終了コードの場合、欠落します
ジョブ終了コード=0x60000999の場合 |
|
以下のジョブ終了コードの場合、欠落します
ジョブ終了コード=0x60000999の場合 |
ジョブ終了コードが、0x60000501、0x60000601の場合には、ジョブログの情報として、欠落したバッチ実行サービスが出力したジョブメッセージやバッチアプリケーションの出力情報は、“異常時退避用ディレクトリ”に退避されます。
異常時退避用ディレクトリの運用については、“異常時退避用ディレクトリの運用”を参照してください。
ジョブログの情報と合わせて、ジョブの実行結果として確認してください。
運用者は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。
Systemwalker Operation Managerよりジョブの実行依頼したスケジュールジョブに対するジョブの扱いについて説明します。
本異常の場合、Systemwalker Operation Managerを再起動しないため、ジョブの扱いはSystemwalker Operation Managerの「実行継続モード」の設定に依存しません。
バッチ実行基盤のジョブの扱いと、Systemwalker Operation Managerクライアントの表示について以下の表に示します。
異常停止時のジョブの状態 |
バッチ実行基盤のジョブの扱い |
Systemwalker Operation Managerクライアントの表示 |
|||
---|---|---|---|---|---|
ジョブ終了コード |
ジョブログ |
ジョブの終了コード |
前回履歴 |
||
実行待ち |
− |
− |
− |
− |
|
実行中 |
実行開始処理中 |
0x60000999 |
○ |
255 |
○ |
ジョブ定義解析中 |
|||||
ジョブの実行依頼中 |
|||||
ファイルの排他獲得中 |
上の図をもとに JOB002: 0x60000999 JOB003: 0x60000501 |
○ |
JOB001: 255 JOB002: 255 |
○ |
|
ファイルアロケーション中 |
|||||
実行中 |
|||||
実行終了処理中 |
|||||
JOB003: 256 |
× |
||||
キャンセル中 |
0x60000501 |
○ |
256 |
× |
|
保留 |
− |
− |
− |
− |
○ : 出力します
× : 出力しません
− : ありません
- Systemwalker Operation Managerの終了コードについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
- バッチ実行基盤のジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。
上の表より、前回履歴が「出力します」になっている場合には、Systemwalker Operation Manager クライアントの[前回履歴]シートや、[ジョブの出力情報]ウィンドウによって“ジョブログ”を参照することができます。
ジョブがキャンセルされた場合には、バッチサーバ上に出力したジョブログを参照してください。
それ以外のジョブは継続されます。
上記で異常終了したジョブのジョブログに出力される情報は、“デマンドジョブ”の時と同じです。
運用者は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。
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