Systemwalker CentricMGR 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R)2000 -

2.4.1.1 ネットワーク/システムの障害を監視する

ネットワーク機器とシステムの障害の監視について説明します。

■トラップの監視

ノードからSNMPによるトラップで通知される事象を監視します。通知されたトラップをSystemwalker CentricMGRで扱うイベントの形式に変換し、他のイベントとあわせて監視イベント一覧で管理できます。

■MIBしきい値監視

ノードの通信異常などを集中的に監視するために、トラフィックやエラーに関するMIBの値を監視します。一定間隔であらかじめ設定されたしきい値と比較し、しきい値条件を超えた場合に、トラップとして通知し、メッセージが監視イベント一覧に出力されます。しきい値監視によりノードの異常を未然に防止することができます。また、MIBを操作し、MIB情報を収集し、グラフ表示することができます。MIB拡張機能により、標準で提供されているMIB-II以外のMIBを扱うこともできます。

■イベント監視

ネットワークに接続されているシステムの異常を、イベント監視で集中的に監視します。イベント監視では、部門管理サーバ、業務サーバおよびクライアントで発生するシステム異常を監視します。システム異常が発生すると、監視画面にイベントが通知されます。監視画面では、どこで、どのようなシステム異常が発生したかを確認することができます。

イベント監視では、“イベント監視が監視するメッセージ”に示すイベント(メッセージ)を監視することができます。

[イベント監視が監視するメッセージ]

対象システム	監視するメッセージ	出力先
Windows(R) 2000 Windows NT(R)	システムおよびサービスがイベントログに出力するメッセージ	イベントログ
	Systemwalker CentricMGRの各機能が監視するイベント	イベントログ
	Systemwalker CentricMGR以外の連携製品が監視するイベント	イベントログ
	アプリケーションがイベントログに出力するメッセージ	イベントログ
	アプリケーションが一般ファイルに出力するメッセージ	テキストファイル
	SNMPトラップ	-
UNIX Linux	システムおよびサービスがsyslogに出力するメッセージ	syslog
	Systemwalker CentricMGRの各機能が監視するイベント	syslog
	Systemwalker CentricMGR以外の連携製品が監視するイベント	syslog
	アプリケーションがsyslogに出力するメッセージ	syslog
	アプリケーションが一般ファイルに出力するメッセージ	テキストファイル
	任意のログファイルの監視(増分がメッセージとして監視される)	テキストファイル
ASP	ASPのSystemwalkerエージェントが獲得するメッセージ	テキストファイル
	トラップ	-

これらのメッセージのうち、どのメッセージを監視するかを、定義することができます。監視対象としたメッセージは、メッセージ一覧として参照することができます。

監視イベント

サーバのシステム異常により発生するイベント、ネットワーク異常により発生するSNMPトラップなどの中から、監視したいイベントおよびトラップだけを選択して監視できます。監視対象とするイベントやトラップを、監視イベントと呼びます。

イベント監視では、メッセージに重要度レベルを設定して管理します。重要度レベルが警告、重要または最重要のものは、監視イベントとしてその発生が監視画面に通知され、集中監視できます。

ウィルス監視

Systemwalker CentricMGRは、クライアント/サーバ環境、イントラネットでのウィルス検出機能があるファイルサーバ用のウィルス検出製品と連携することができます。ネットワークやシステムなどの異常とともに、ウィルス検出製品が検出した異常/警告も集中的に監視できます。連携できるウィルス検出製品や環境設定については、Systemwalkerのホームページを参照してください。