富士通

第4回 富士通の品質力

富士通での確実な検証とフィードバックにより、安定した品質をお届けします。

お客様にLinuxを安心してご利用頂くために、お客様がシステムを導入した後のサポートはもちろんのこと、弊社ではお客様にシステムを提供する前の段階における品質確保にも全力で取り組んでいます。

開発と検証でのフィードバックによる品質の確保

Linuxはオープンソース・ソフトウェア(OSS)のため、世界中に広がる機能ごとのコミュニティーが開発から検証までを行っており、常に高い品質が確保されています。富士通ではそれらを更にシステムトータルで確実なものとするため、開発工程から検証工程までそれぞれのステップにおいて当社技術者が参加およびフィードバックしています。また、公開されたLinuxを世界中のお客様が使っていて問題点や改善点があげられると、それらはコミュニティーによって以後の製品に反映されます。

富士通の開発と検証のイメージ図
  • 開発工程:当社技術者がコミュニティーに参加してソースコードを作成
    ミッションクリティカル向け機能について、当社の技術者がOSSコミュニティーに参加してソースコードを作成し、標準機能としての組み込みを提案しています。コミュニティーのメンバーがそれらのレビューを行い、合意されるとソースに組み込まれ、その後当社で機能をテストして完成します。
  • 検証工程:レッドハットからα/β/GA版(注1)を入手して検証を実施
    当社ではレッドハットから提供されるディストリビューションを入手して出荷前の検証を行います。α版とβ版の検証で見つかった障害は、当社からレッドハットに対して修正依頼を行います。GA版の検証で見つかった障害は、制限事項としてお客様に提示(または回避手段を提示)し、同時にレッドハットに修正依頼を行います。

    注1 :
    α/β版: 一般公開前の検証用ディストリビューション(それぞれ、1回目と2回目)
    GA版: General Availability(一般向け初期出荷版)

オープンソースコミュニティーでの検証は、その試験環境の制限により機能単独での検証となるケースが多いため、当社ではハードウェア/OS/ミドルウェアまでを通しての検証を実施しています。また、障害修正などのためにレッドハットから短期間で公開されるエラッタなども同様に検証したうえでお客様にご提供しています。

検証の構成例
  • システム検証による総合的な品質の確認
    システムの総合的な安定性や性能面などを確認・評価するため、当社では実際にお客様にご提供するハードウェアとミドルウェアなどを使ってのシステム検証を行ったうえでお客様にご提供しています。システム検証では、高負荷試験や長時間の連続運転などを実施しています。
  • ミドルウェア検証の自動化による期間短縮
    エラッタ(障害修正)など、比較的短期間で発生する修正を少しでも早くお客様に提供するため、ミドルウェア(PRIMECLUSTER/SystemWalker/Interstage等)の検証を自動化することで検証の所要期間短縮を図り、かつ品質も確保しています。また、OSSミドルウェアの検証として、
    • 3階層モデル検証:
      Web(Apache)、AP(JBoss,Tomcat,PHP,Ruby,Perl)、DB(MySQL,PostgreSQL)
    • Mailサーバモデル検証:Sendmail,Postfix
    • Windows連携モデル検証:samba,OpenLDAP
    などを実施しています。

これらのシステム検証による総合的な品質の確保により、基幹システムやミッションクリティカル分野における金融・保険証券および研究所など、特にシステムの安定性を重視するお客様も安心してLinuxを導入されています。

品質の変遷

Linuxをミッションクリティカル分野に適用した当初は、厳しい要件を満たすための新たな技術の開発ということもあり、障害などによる業務の中断が発生するなど不安定な時期もありましたが、当社技術者による検証とフィードバックを繰り返した結果、2006年頃には先輩であるUNIXに遜色ないレベルの品質を確保するまでに進化を続けてきました。

OSトラブル発生率の移り変わり(社内統計データ)

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