| 導入前の課題 | 導入による効果 | |
|---|---|---|
グループ会社のIT資産を統合的に管理できるシステムを構築すること |
IT資産管理システムをASPサービスとしてグループ会社に提供することにより、短期導入と低コストを両立 |
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UNIXレベルの高信頼性をより低コストで実現すること |
富士通のIAサーバPRIMERGYを使った高信頼性Linuxシステムを構築することで、環境の変化に柔軟に対応することが可能 |
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システムの構築・運用コストを極力抑えること |
IT資産管理データベースにPostgreSQLを採用し構築コストを抑制 |

いま企業には、IT資産の無駄を省き、適切なIT投資の実現が求められています。株式会社富山富士通は、富士通グループ全体のIT資産の集中管理を目指して、LinuxをベースにIT資産管理システムを構築しました。ハードウェアには富士通のIAサーバPRIMERGYを、ソフトウェアにはSystemwalker IT BudgetMGR(システムウォーカー / アイティーバジェットマネージャ)とPostgreSQLを採用し、高信頼性のIT資産管理システムをグループ企業へ、短期間・低コストで導入できるASPサービスを実現しています。(注:ASP:Application Service Provider)

富士通のグループ企業である富山富士通は設立以来、富士通グループ内の基幹システムの企画・開発・運用といった業務を通じて、コストダウンや業務効率化など、富士通グループ全体の企業体質強化に取り組んできました。その一方で、自社オリジナルのソフトウェア製品の開発・販売を手掛けるなど、独自のビジネスも展開しています。
富山富士通 取締役 長岡喜三之氏は、「1990年代半ばから、富士通グループ向けの業務に加えて、当社が直接お客様へ製品やサービスをご提供するビジネスを積極的に展開し、収益をあげられる基盤づくりに注力しています。そのような中で、当社がこれまで富士通グループ向けにシステムを構築・運用してきたノウハウを活用し、ASPサービスやシステム構築サービスとしてお客様にご提供できればと考えていました」と語ります。
1998年から富士通では、ソフトウェア資産を管理するシステムを構築し、社内のパソコンにインストールされているOSや各種ソフトウェア、セキュリティパッチの適用状況を管理して、ライセンスの不正使用防止やセキュリティ対策強化をしてきました。また、正確なIT資産情報を知ることで、適切なIT投資の実現に効果を発揮し、このシステムにより6年間で約40億円のTCO削減を実現しました。この実績から、このシステムを各グループ企業にも導入しようという計画が2002年10月に立ち上がりました。しかし、富士通と同等なシステムをグループ企業へ個別に導入したのでは、導入と運用にかかる負担が大き過ぎると考え、富山富士通がグループを代表してIT資産管理システムを構築し、グループ各社へASPサービスとして提供することになりました。

2002年10月、富山富士通はIT資産管理ASPサービスのセンター・システムの計画を開始しました。当初は、UNIXベースのシステムを検討しましたが、構築コストが予想以上にかかることがわかり断念せざるを得ませんでした。富山富士通 事業推進統括部計画部長 松田四郎氏は、「富士通のソフトウェア資産を管理するシステムで使用していたデータベースソフトをASP方式で使用すると、ライセンス体系の関係から、導入企業の数に比例して運用コストが膨れ上がり、ASPサービス展開の足かせになります」と当時を振り返ります。翌2003年2月、UNIXベースのシステム計画を中断し、Linuxベースのシステムにすることを決定。合わせてデータベースソフトには無償で利用できるオープンソースのPostgreSQLを採用しました。
「Linuxを使ったサービスの提供は、当社では初めてでしたが、その頃、富士通にて実績のあった富士通のソフトウェアライセンス管理アプリケーションSystemwalker IT BudgetMGRのLinux版がリリースされたことが企画再開の大きな要因でした」(松田氏)。

OSやデータベースソフトの検討、サーバの機種選定などを経て、実質的に構築作業が始まったのが2003年9月。それからASPサービス向けのカスタマイズも含め、担当者がほぼ1人という状況の中、約1ヶ月という短期間でシステムを完成させました。実際にシステム構築を担当した富山富士通 ソリューションビジネス統括部営業部企画課 管谷友紀氏は、「Linuxシステムの構築は今回が初めてでしたが、当社開発部門のLinux経験者が緊密にサポートしてくれましたので大変助かりました」と実感を込めて語ります。
システムのプラットフォームには、先進のIntelプロセッサを搭載した富士通のIAサーバPRIMERGY R450を採用、ストレージには富士通のETERNUS3000 M50(エターナス)を選択しました。それぞれ1台ずつで運用系、待機系の二重化構成として、システムの信頼性を高めています。
「当社の業務はそもそもデータセンターでもありますので、ハードウェア機種についての選択眼は十分にありました。したがって、サーバやストレージの選択では、当社で豊富な実績がある機種ということが大きなポイントでした。さらに、グループ会社約100社、約75,000クライアントという規模に対応でき、将来は100,000クライアント以上になっても問題のないスケーラビリティも重要でした」と、管谷氏はPRIMERGY R450の選択理由を説明します。
「IT資産管理ASPサービス」は2003年10月20日にサービスを開始し、まず富山富士通 社内で運用が始まりました。現在は次のステップとして、グループ企業への導入を進めています。このサービスを低価格でグループ企業へ提供できるのは、管理用DBとしてのPostgreSQLの採用、そして、コスト・パフォーマンスの高いIAサーバPRIMERGYを使って、高信頼性Linuxシステムを構築したことにより構築費用を抑えられたからです。富士通のシステムと同様なUNIXとデータベースソフトで構築した場合に比べ、約3,000万円~4,000万円もの構築費用を削減。さらに、例えば1,000クライアント規模の場合、1社 あたり年間約500万円の運用コストの削減が可能なのです。
運用面においても、松田氏は、「IT資産管理システムは、安定性やパフォーマンスの面でUNIXベースのシステムと比べて遜色ありません。ハードウェアも、今まで故障なしです。これからも新ビジネスに積極的に挑戦していきたいですね」と語ります。
富山富士通では今後、「IT資産管理ASPサービス」のように富士通グループ内で実践して得たノウハウを有効に活用して、グループ外のお客様をターゲットに独自ビジネスを展開していきます。
「ASPだけでなく、お客様の規模や目的などに応じてカスタムメイドでシステムを構築するビジネスを推進していきたいですね。さらには、運用管理も含めてトータルなソリューションをお客様にご提供します。UNIX、Linuxどちらについても技術力向上とノウハウ蓄積、開発・運用体制強化を進め、意欲的に独自のビジネスを展開していきます」と 長岡氏は抱負を語ります。
富山富士通のさらなる発展は、富士通製品とLinuxによってこれからも支えられていきます。
| 所在地 | 富山県婦負郡八尾町保内2-2-1(富山八尾中核工業団地内) |
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| 設立 | 1988年4月20日 |
| 資本金 | 4億円(富士通株式会社全額出資) |
| 売上高 | 99億円(平成14年度実績) |
| 総事業所数 | 3カ所 |
| 従業員数 | 550人(平成15年4月現在) |
| 概要 | 富士通のグループ企業として、富士通グループ内基幹システムの企画・開発をはじめ、独自製品及びアプリケーションシステムの企画・開発・販売、サーバ系及びホスト系のシステムオペレーションなど、高い技術力をベースに幅広くビジネスを展開している。 |