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2019年 8月 現在

Arcserve Backup 18.0 for Windows Enterprise Module

本商品は、Arcserve Backup 18.0 for Windowsのオプション商品です。
本商品を利用することで、3ストリーム以上のディスクステージング(D2D2T)や物理ディスク/ボリューム単位でのバックアップ等、Arcserve Backup 18.0 for Windowsの機能を拡張できます。
本商品は、Arcserve Backup r17.5 for Windows Enterprise Moduleの後継商品です。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド

適応OS 概要

  • サーバ
    Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit) / Windows Server 2008 R2(64-bit) / Windows Server 2008(64-bit) / Windows Server 2008

機能説明

1. ディスクステージング機能

ファイルシステムデバイス(FSD)に一時的にデータをバックアップし、その後、テープにデータを移行(コピー)することで、DATのような低速なバックアップへのバックアップに比べ、バックアップウィンドウを軽減します(すべての環境において軽減されるとは限りません。)。
なお、本商品を使用することにより、3ストリーム(注)から32ストリームまで同時処理が可能となります。同時に処理する量を増やすことでファイルシステムデバイスへのバックアップの時間をなるべく短縮したい場合には、本製品を購入ください。(ただしディスクへの負荷はかかります)

注:Arcserveでバックアップするセッションの数。本商品の有無によって以下のようにバックアップ時の動作に違いがあります。なお、ファイルシステムデバイスおよびテープにバックアップされるデータに違いはありません。

Arcserve本体のディスクステージングと本商品を使用したディスクステージングの違い

Arcserve本体のディスクステージングと本商品を使用したディスクステージングの違いについて説明します。

2. rawパーティションのバックアップ/リストア

ファイル システムの有無にかかわらず、物理ディスクおよび物理ボリュームをバックアップおよびリストアできます。
この機能とETERNUS SF Advanced Copy Managerとを組み合わせることにより、FUJITSU Storage ETERNUS Storage DX/AF series 側でOPC(One Point Copy)された、様々なボリュームのデータをバックアップすることが可能となります。
なお、本機能を仮想マシン上で利用することはできません。


3. Image Option機能

ファイル単位で処理するかわりにハードディスクのブロックレベルでデータのイメージを作成し、高速バックアップとファイルレベルでのリストアを実行します。
ファイルサイズの小さなユーザデータが多数存在するドライブをバックアップする場合に最適です。


4. マルチストリーミング機能

複数のバックアップ装置を接続した環境において、各ドライブ(セッション)のデータが、それぞれのバックアップ装置のメディアに分散してバックアップされます。
これによりバックアップ時間の短縮を図ることが可能となります。


5. メディア管理の拡張

メディア管理マネージャにより、メディアの外部保管運用が円滑に行えます。
本機能を使用するためには以下の商品を購入してください。
- Arcserve Backup 18.0 for Windows Central Management Option
なお、本機能を仮想マシン上で利用することはできません。

システム/機能構成図

システム構成図
システム構成図

新規機能

r17.5 から 18.0の機能強化項目は、以下のとおりです。

1. Arcserve Backup 18.0 for Windows 対応

Arcserve Backup 18.0 for Windows に対応しました。


2. Windows Server 2019 対応

Windows Server 2019 に対応しました。

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・Arcserve Backup for Windows Enterprise Module ユーザ ガイド (PDF)

商品体系

・Arcserve Backup 18.0 for Windows Enterprise Module
なお、本商品には、アップグレード権(1年間)がついております。

購入方法

1. 本体商品の購入方法

本商品は、導入するサーバ毎に1本、購入してください。


2. インストールプログラムについて

本商品は、ライセンスアクティベーション用の情報のみ提供されます。
インストールプログラムは、Arcserve Backup 18.0 for Windows製品のDVDを使用してください。

関連ソフト

なし

動作保証周辺機器

バックアップ装置

Arcserve Backup 18.0 for Windowsに準じます。

留意事項

1. Windows サーバOS (64-bit)上での動作

本商品は、以下のOSのWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
- Windows Server 2008(64-bit)
- Windows Server 2008 R2(64-bit)
- Windows Server 2012(64-bit)
- Windows Server 2012 R2(64-bit)
- Windows Server 2016(64-bit)
- Windows Server 2019(64-bit)

注:Windows 32-bit On Windows 64-bit

また、Image Option機能は、上記のOS上で64ビットアプリケーションとして動作します。


2. 動作要件について

本商品の動作要件は、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software (Arcserve Backup)」から、「動作環境」を参照ください。


3. アップグレード権について

本商品には、アップグレード権が含まれています(納品日より1年間有効)。
アップグレード権の有効期間中に新バージョンがリリースされた場合、最新のソフトウェアを入手頂くことができます。
なお、本商品のアップグレード権証書は、紛失されても再発行できませんので、大切に保管してください。


4. 最新のパッチモジュールについて

本商品を使用する際、「関連URL」の「Arcserve社(技術情報)」のWebサイト内の「Arcserve Backup Patch Index」より、最新のパッチモジュールをダウンロードし、本商品をインストール後に適用することを推奨します。


5. インストールについて

本商品は、ライセンスアクティベーション用の情報のみ提供されます。 インストールプログラムは、Arcserve Backup 18.0 for Windows製品のDVDを使用してください。
また、インストールにはDVD-ROMユニットが必要です。本商品とPRIMERGYを同時手配する場合には、DVD-ROMユニット搭載の有無をご確認の上、必要に応じて手配してください。
なお、既にお持ちのPRIMERGYにDVDで提供される機能のインストールを行う場合には、Windowsのファイル共有を利用したネットワークインストールが可能です。(ただし、ローカルのDVD-ROMユニットと比べて作業時間を要します。)


6. 最新の注意/制限事項について

本商品における最新の注意/制限事項については、「関連URL」の「Arcserve 社(技術情報)」のWebサイトを参照ください。


7. ライセンス登録について

本商品に同梱されている「アップグレード権証書」には、商品のライセンス登録に必要な情報が記載されています。記載情報によって、以下の通りライセンスの登録の方法が異なります。
また、これらの情報およびパッケージは、紛失されても再発行できませんので、大切に保管してください。

●「License Key」が記載されている場合
ライセンスキーによるライセンス登録を行います。詳細は、「関連URL」の「Arcserve 社(ライセンス登録)」のWebサイトで掲載されている、ライセンスキーの登録に関するドキュメントを参照ください。
※ パッケージ裏面のシールの「Product no.」に記載されている数字の末尾が、「-02」と表記されたものが対象 (2019年8月初旬より出荷されたもの)。

●「Order ID」および「FulfillmentNumber」が記載されている場合
アクティベーションによるライセンス登録を行います。アクティベーションに関する留意事項は以下の通りです。
※ パッケージ裏面のシールの「Product no.」に記載されている数字の末尾が、「-01」と表記されたものが対象 (2019年7月まで出荷されたもの)。

(1) アクティベーションで必要なもの
アクティベーション作業は、Arcserve社のポータルサイトへアクセスするために、上記情報の他に以下が必要です。
・Arcserve Backupをインストールした環境
・インターネット経由で受信可能な電子メールアドレス
・HTML形式で受信可能なメールクライアント(インストール環境とは別の環境でも可)
・インターネット接続環境(インストール環境とは別の環境でも可)

(2) アクティベーションの手順について
本商品のアクティベーションは、Arcserve社のポータルサイトへアクセスし、本商品に同梱されている、以下の情報を登録します。
・Order ID
・Fulfillment Number
アクティベーションの手順の詳細は、「関連URL」の「Arcserve 社(アクティベーション)」のWebサイトで掲載されている、「Arcserveアクティベーション手順書」内のボックス製品に関する手順を参照ください。

(3) Arcserveドメイン環境でのライセンス登録について
Central Management Optionが導入されたArcserveドメイン環境において、本商品をメンバサーバ上で使用する場合、プライマリサーバのアクティベーション後に、Arcserve社のポータルサイトにてメンバサーバで使用する商品のアクティベーションを行ってください。


8. Image Option機能の留意事項

(1) クラスタサービスについて
クラスタサービスがインストールされた環境では動作しません。

(2) 運用時の留意事項
・本商品でシステムドライブのバックアップ・リストアは行わないでください。
・データベースファイルや、他のファイルと整合性をとる必要のあるファイルが存在する環境では、本機能を使用しないでください。
・Image Option機能によるバックアップは、複数のドライブに対して、同時に行えません。

(3) 推奨使用条件について
本機能は、データベースのようなファイルサイズの大きなファイルのある環境では、高速にバックアップできません。サイズの小さなファイルが多数存在する環境で、本商品を使用することを推奨します。
また、OSレベルでファイルの整合性がとれている必要があります。定期的にOS側のchkdskコマンドを実施してください。

(4) Windows Server 2012以降の環境での留意事項
以下の動作はサポートしません。
・ReFS ファイルシステムのバックアップから ファイル単位でリストア
・記憶域スペースを持つマシンのバックアップ/リストア
・4KBセクタ ディスクで構成されたボリュームのイメージ バックアップから、512バイト セクタ ディスクへのリストア
・System Volume Informationフォルダが暗号化/圧縮されている場合、NTFS重複除去ボリュームのバックアップからファイル単位でリストア


9. ディスクステージング機能の留意事項

(1) NTFSボリュームについて
本機能を使用するには、最低1つのNTFSボリュームを作成しておく必要があります。


10. rawパーティションのバックアップ/リストア機能の留意事項

ETERNUS VS series のFlash Backup機能で作られたボリュームに対する、rawパーティションバックアップは、サポートしません。


11. VMware, Hyper-V, Linux仮想マシン機能(KVM) 仮想環境上へのAgent導入について

(1) 仮想環境上へのAgent導入は、以下の全ての条件に合致する環境に限りサポートします。
- 富士通がゲストOSとしてサポートする OS
- Arcserve社が物理環境上でAgentをサポートするOS/アプリケーション

なお、サポート範囲は物理環境上のサポートと同等とし、ゲストOS上で問題が発生した際、物理環境の再現を求める場合があります。
また、ゲストOS上でのみ発生する動作や性能低下は保証いたしません。

(2) VMwareが提供する機能に関する留意事項は、以下の通りです。
- VMware vSphere vMotionにおける切り替え中の動作は、サポートしません。
- VMware vSphere High Availabilityにおける切り替え中の動作は、サポートしません。
- VMware vCenter Site Recovery Managerで本商品を使用する場合は、保護サイトと復旧サイトのそれぞれに本商品を導入してください。

(3) Hyper-Vが提供する機能に関する留意事項は、以下の通りです。
- ライブマイグレーションにおける切り替え中の動作は、サポートしません。
- クイックマイグレーションにおける切り替え中の動作は、サポートしません。
- フェールオーバーにおける切り替え中の動作は、サポートしません。

(4) KVMが提供する機能に関する留意事項は、以下の通りです。
- ライブマイグレーションにおける切り替え中の動作は、サポートしません。


12. FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O / FJcloud-V / for Microsoft Azure / for AWS の仮想マシン上への導入について

仮想環境上への導入は、以下の全ての条件に合致する環境に限りサポートします。
- 仮想マシンのOSが、Arcserve Backupの物理環境でサポートしているOS

なお、サポート範囲は物理環境上のサポートと同等とし、ゲストOS上で問題が発生した際、物理環境の再現を求める場合があります。
また、ゲストOS上でのみ発生する動作や性能低下は保証いたしません。


13. マルチベンダーサーバおよびパブリッククラウドのサポートについて

本商品では、富士通SupportDeskで他社機での動作をサポートいたします。
なお、サポートには条件があります。
サポート条件の詳細は、「関連URL」の「FUJITSU Software (Arcserve Backup)」内の「サービス&サポート」を参照してください。


14. Microsoft Azure Stack Hub 環境の仮想マシン上への導入について

Microsoft Azure Stack Hub 環境の仮想マシン上への導入は、サポートしません。

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