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2016年 6月 現在

FUJITSU Software
ServerView Infrastructure Manager V1.5.0

ServerView Infrastructure Manager(以降、ISM) は、ICTインフラ機器、ファシリティの運用を統合管理するソフトウェアです。
本商品を使用することにより、運用ライフサイクル全般にわたるインフラ運用管理のコスト低減と品質向上を支援します。
・フロア内のラック配置から機器の状態、パフォーマンス情報まで統合管理
・消費電力の上限値を超えないようにサーバを制御することで、システム全体の使用電力量を削減
・サーバおよびストレージの自動構築により、サーバ構築の手作業を大幅に削減し、サーバ構築における操作ミスを防止

購入について

適応機種 概要

  • 管理サーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMERGY

  • 管理対象機器(動作保証周辺機器を参照)
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMERGY

適応OS 概要

  • 管理サーバ
    Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit)

  • 管理対象機器(動作保証周辺機器を参照)
    Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit) / Windows Server 2008 R2(64-bit) / Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86) / VMware

機能説明

1. 運用ライフサイクルから見たISM

運用ライフサイクルの各フェーズにおいて、ISMは以下のようにご利用いただけます。

図1 各フェーズでのご利用


2. 主な機能

ISMの主な機能は以下の3つです。

【プロファイル管理機能】
サーバとストレージのセットアップ作業を自動的に実施する機能を提供します。運用管理者は機器を自動設定でき、また、過去の設定履歴を参照することが可能になり、機器管理が容易になります。

【ファシリティ管理機能】
ICT機器、ファシリティ機器の構成、状態、パフォーマンスを参照する機能を提供します。運用管理者は直観的に操作することにより、必要な時に必要な情報を取得することができ、機器管理が容易になります。

【メンテナンス支援機能】
ICT機器のファームウェアアップデートを支援する機能を提供します。運用管理者は、ICT機器のファームウェア版数を一覧で参照でき、対象機器を選択して一括アップデートできます。


3. 運用ライフサイクルにおける機能詳細

運用ライフサイクルにおける機能詳細は以下の通りです。

【構築・導入フェーズ】
(1)サーバ、ストレージの検出
ネットワークに接続されたサーバ、ストレージを検出し、ISMの管理対象機器として登録します。

ラックサーバ/ブレードサーバ/マルチノードサーバ:自動/手動検出
PRIMEQUEST 2000パーティション:手動検出
ストレージ:手動検出

(2)プロファイル作成、管理
サーバ、ストレージの設定情報リスト(プロファイル)を作成、管理します。プロファイルはファイルとして出力および入力でき、ISMがインストールされていない環境でもプロファイルの参照が可能です。

(3)BIOS、BMC(iRMC)設定と変更
サーバのBIOSやBMC(iRMC)を設定および変更します。BIOSセットアップユーティリティやリモートマネージメントコントローラでの設定と同等の機能を提供します。

(4)OSのインストール
サーバにOSおよびアプリケーション(*1)をインストールします。またインストールしたサーバをvCenterやSystem Center Virtual Machine Manager(以降、SCVMM)にホスト登録します。

*1:ServerView Suite、Java Runtime Environment 等

(5)ファームウェアアップデート
ICT機器のファームウェアをアップデートします。

(6)ストレージ装置のRAID設定
ストレージ装置のRAIDおよびボリュームを作成します。

【運用フェーズ】
(1)機器の登録・削除および設定の変更履歴管理
ISM管理対象の機器を登録・削除します。機器の設定変更を蓄積し、履歴管理します。

(2)ハード構成、状態の管理
フロアのラック配置やラック内のICT機器の搭載位置を管理し、グラフィカルに表示します。ICT機器の装置情報(モデル名、IPアドレス 等)、ステータス、LEDの点灯/消灯状態(電源、エラー、CSS[Customer Self Service] 等)を表示します。サーバのハード構成(CPU、メモリ、ディスクドライブ 等)、PRIMEQUEST 2000シリーズのパーティション情報(パーティション名、電源状態、CPUコア数、メモリ容量 等)、ステータスを表示します。
ISMに登録されている機器の情報をCSVファイルとして出力できます。(*2) これにより本データの二次利用や目視可能な形式での情報管理が可能となります。

*2:出力する情報:機器名、モデル名、IPアドレス、ラック名、搭載位置(ユニット) 等

(3)ファシリティ状態表示
以下の2種類の表示が可能です。
a)フロア、ラック、機器の配置を二次元画像で表示します。(従来の画面表示)
b)フロア、ラック、機器の配置を三次元画像で表示し、消費電力/温度の状態をラックに色分けして表示します。これにより、フロア内のラック配置、電力/温度状態の視認性を向上します。

(4)仮想サーバの状態表示
仮想サーバと物理サーバを紐付けます。仮想サーバを指定することにより、仮想サーバが配置されている物理サーバおよびラック上の搭載位置をビジュアル表示します。(対象仮想環境:VMware、Hyper-V、OpenStack)

(5)消費電力、パフォーマンスの管理
ICT機器ごとあるいはラックごとの消費電力を管理します。ラックごとに消費電力の上限値を超えないように制御します。CPU使用率、ストレージ使用率などのパフォーマンスを管理します。

(6)ログ収集
ICT機器ごとのログを定期的に収集および蓄積します。ドライバの検出した異常を通報します。
ドライブ容量(Cドライブ、Dドライブ等)の使用率、または、ログ蓄積領域の使用率の状況により、管理者に対して次の動作を行います。
a)使用率80%のとき、警報を通知
b)使用率90%のとき、警報を通知しログ収集を停止

【保守フェーズ】
(1)サーバ交換後のファームウェア/BIOS/OSの復旧
交換前のサーバ設定情報リスト(プロファイル)を交換後のサーバに適用することにより、対象サーバを復旧します。

(2)ファームウェアアップデート
ICT機器のファームウェア版数を一覧表示します。運用管理者により選択された機器のファームウェアを一括アップデートします。

表1 機能分類

図2 三次元表示

システム/機能構成図

システム構成図

新規機能

V1.4.0からV1.5.0の機能強化項目は、以下のとおりです。

1. サポート機種拡大

管理対象機器として、以下を追加サポートします。
<サーバ>
PRIMERGY RX1330 M2、 RX2530 M2、 RX2540 M2、 RX2560 M2
PRIMERGY BX2560 M2、 BX2580 M2
PRIMERGY CX2550 M2、 CX2570 M2

サポートする管理対象機器と適用可能な機能の最新情報は本製品Webサイトを参照してください。
http://www.fujitsu.com/jp/products/software/infrastructure-software/infrastructure-software/serverviewism/environment/


2. サポートOS拡大

管理対象のサーバOSとして、以下を追加サポートします。

Red Hat Enterprise Linux 7.2
Red Hat Enterprise Linux 6.7
VMware vSphere ESXi 6.0 Update 1
VMware vSphere ESXi 5.5 Update 3

サポートする管理対象機器と適用可能な機能の最新情報は本製品Webサイトを参照してください。
http://www.fujitsu.com/jp/products/software/infrastructure-software/infrastructure-software/serverviewism/environment/


3. ログ収集時におけるディスク空き容量監視機能の追加

ISMには、管理対象機器のハードウェア/OSのログを定期的に収集する機能があります。
これらのログを収集する際に、ドライブまたはログ蓄積領域の空き容量をチェックする機能を追加しました。これにより、ドライブ容量の使用率、または、ログ蓄積領域の使用率の状況により、管理者に対して次の動作を行います。
a)使用率80%のとき、警報を通知
b)使用率90%のとき、警報を通知しログ収集を停止

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・ServerView Infrastructure Manager V1.5 ユーザーズマニュアル
    ・ServerView Infrastructure Manager V1.5 スタートガイド

商品体系

(1)メディア
ServerView Infrastructure Manager メディアパック V1.5.0

(2)ライセンス
a)サーバライセンス
ServerView Infrastructure Manager サーバライセンス V1

b)ノードライセンス
ServerView Infrastructure Manager 1ノードライセンス V1
ServerView Infrastructure Manager 20ノードライセンス V1
ServerView Infrastructure Manager 100ノードライセンス V1

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD/DVD等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。


2. サーバライセンス

サーバライセンスは、本商品をインストールする管理サーバ台数分購入してください。
仮想環境にインストールする場合は、ソフトウェアをインストールする仮想マシンの台数分購入してください。


3. ノードライセンス

管理サーバごとに登録するノード数分購入してください。
ノード数としてサーバ、ストレージ、スイッチ、インテリジェントPDU、インテリジェントUPSなど、IPアドレスを持つ機器をカウントします。
詳細は表4を参照してください。

表4 管理対象ノードとライセンスカウント


4. 購入例

(1)管理サーバ1台、管理対象ノード48台の場合(システム機能構成図の環境の場合)
スイッチ:2台
ストレージ:2台
ラックサーバ:2台
シャーシ:2台
サーバブレード:36台
PDU:2台
UPS:2台
−−−−−−−−−−
管理対象ノード:48台

ServerView Infrastructure Manager サーバライセンス V1 × 1本
ServerView Infrastructure Manager 20ノードライセンス V1 × 2本
ServerView Infrastructure Manager 1ノードライセンス V1 × 8本
ServerView Infrastructure Manager メディアパック V1.5.0 × 必要数分

(2)管理サーバ1台、管理対象ノード70台の場合

ServerView Infrastructure Manager サーバライセンス V1 × 1本
ServerView Infrastructure Manager 20ノードライセンス V1 × 3本
ServerView Infrastructure Manager 1ノードライセンス V1 × 10本
ServerView Infrastructure Manager メディアパック V1.5.0 × 必要数分

(3)管理サーバ2台(管理サーバA、管理サーバB)、管理サーバAの管理対象ノード65台、管理サーバBの管理対象ノード35台の場合

<管理サーバA>
ServerView Infrastructure Manager サーバライセンス V1 × 1本
ServerView Infrastructure Manager 20ノードライセンス V1 × 3本
ServerView Infrastructure Manager 1ノードライセンス V1 × 5本
ServerView Infrastructure Manager メディアパック V1.5.0 × 必要数分

<管理サーバB>
ServerView Infrastructure Manager サーバライセンス V1 × 1本
ServerView Infrastructure Manager 20ノードライセンス V1 × 1本
ServerView Infrastructure Manager 1ノードライセンス V1 × 15本
ServerView Infrastructure Manager メディアパック V1.5.0 × 必要数分


5. V1.2.0以降からのバージョンアップ/レベルアップについて

V1.2.0以降の本商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、最新バージョン/レベルを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン/レベル商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問合せください。

関連ソフト

1. 必須ソフトウェア

本製品を運用する環境には、以下のソフトウェアが必要です。
・ServerView Operations Manager(以降、SVOM) V7.11以降
・Adobe Reader XI以降


2. VMwareサーバのvCenter登録

VMwareサーバをISM(プロファイル管理機能)を用いてvCenterに登録する場合、以下のソフトウェアが必要です。
・vCenter Server
※vCenter Serverのバージョンは、登録するVMwareサーバに対応するバージョン


3. WindowsサーバのSCVMM登録

Windowsサーバ(Hyper-V機能をインストール)をISM(プロファイル管理機能)を用いてSCVMMに登録する場合、以下のソフトウェアが必要です。
・System Center Virtual Machine Manager
※SCVMMのバージョンは、登録するWindowsサーバに対応するバージョン

購入については、弊社営業/SEにお問合せください。


4. サーバの自動構築を行う場合

サーバの自動構築を行う場合、以下のソフトウェアが必要です。
・ServerView Installation Manager V11.15.07以降


5. スイッチのファームウェアアップデートを行う場合

ネットワークスイッチ、コンバージドファブリックスイッチのファームウェアアップデートを行う場合、以下のソフトウェアが必要です。
・ServerView Fabric Manager V2.01以降

購入については、弊社営業/SEにお問合せください。

動作保証周辺機器

サポートする管理対象機器(2016年4月現在)

(1)サーバ
PRIMERGY RXシリーズ、PRIMERGY BXシリーズ、PRIMERGY CXシリーズ、PRIMEQUEST 2000シリーズ

(2)ストレージ
ETERNUS DXシリーズ、ETERNUS NR1000Fシリーズ、ETERNUS TRシリーズ

(3)ネットワークスイッチ
SR-Xシリーズ、SR-Sシリーズ

(4)コンバージドファブリックスイッチ
CFX

(5)インテリジェントPDU
AP8641(シュナイダーエレクトリック社製)

(6)インテリジェントUPS
Smart-UPS(ラック型)

サポートする管理対象機器と適用可能な機能の最新情報は本製品Webサイトを参照してください。
http://www.fujitsu.com/jp/products/software/infrastructure-software/infrastructure-software/serverviewism/environment/

留意事項

1. Windows サーバOS (64-bit)上での動作

管理サーバにおいて、本商品は以下のOSのWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
- Windows Server 2012 R2(64-bit)
- Windows Server 2012(64-bit)

注:Windows 32-bit On Windows 64-bit


2. 管理コンソール

管理コンソールにおいて、サポートするブラウザは以下の通りです。
・Internet Explorer 9/10/11(注1)
・Mozilla Firefox V38

(注1)IE 10、11については、デスクトップ用Internet Explorerのみで利用が可能です。


3. 管理対象機器数

管理サーバ1台に対し、管理可能な機器数は1000台までです。


4. IPv6

本製品はIPv6非対応ですので、管理サーバと管理対象機器はIPv4ネットワークで接続してください。


5. インストール

本商品はDVDで提供されます。
インストールにはDVDドライブユニットが必要です。
DVDドライブユニットが搭載されていないマシンの場合は別途手配が必要です。
なお、DVDドライブユニットが接続できないモデルの場合は弊社営業/SEにお問い合わせください。


6. ライセンスキー

ライセンスキーはノードライセンスおよびサーバライセンスに添付されています。
ライセンスキーは再発行できませんので、注意してください。
サーバライセンスおよびノードライセンスが管理サーバに登録されていない場合、本商品の機能を使用できません。


7. ネットワーク関連

(1)ネットワークサービス
ISMのすべての機能を利用するためには、DHCP/PXE/TFTP/FTPの各サービスを管理サーバ上で動作させる必要があります。
管理サーバ外で動作させる場合や、サーバ機能が存在しない場合には利用できる機能が制限されます。詳細は表5、表6を参照してください。

(2)BMC(iRMC)のIPアドレス
ISMでPRIMERGYを管理するためには、BMC(iRMC)は固定IPアドレスに設定されている必要があります。BMCの設定がDHCPになっている場合、BMCをLANに接続するとDHCPサーバはIPアドレスをBMCにリースします。その後、ISMにサーバ登録する時にISMは指定された固定IPアドレスに変更します。

表5 DHCP/PXE/TFTPサービスとISM機能

表6 FTPサービスとISM機能


8. Active Directory(AD)サーバが存在する環境

管理サーバおよび管理対象機器を同一AD管理とすることを推奨します。


9. SQL Serverの留意事項

管理ノードが500以下の場合は、SVOMに同梱されているSQL Serverを使用できます。管理ノードが500を超える場合は、SQL Server 2008 R2 StandardまたはSQL Server 2012 Standardを使用してください。


10. PRIMEQUEST 2000 対応

管理サーバ、および、管理対象機器ともに、PRIMEQUEST 2000シリーズの下記モデルはサポート対象外です。

PRIMEQUEST 2800 B3
PRIMEQUEST 2800 E3
PRIMEQUEST 2800 L3

PRIMEQUEST 2400 S3
PRIMEQUEST 2400 E3
PRIMEQUEST 2400 L3

PRIMEQUEST 2400 S3 Lite

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