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2021年 1月 現在

FUJITSU Software
Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L72

本商品は、リアルタイムなデータベース連携(データベースレプリケーション)を実現する商品です。グローバルサーバ(GS/PRIMEFORCE)とWindowsサーバ間でリアルタイムなレプリケーション機能を提供します。グローバルサーバのデータベース情報をオープンサーバで活用するシステムや、オープンサーバのデータベース情報をグローバルサーバに集約して利用するシステム等を構築できます。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Cloud Service S5 / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン

  • DB連携定義ツール
    FMV

適応OS 概要

  • サーバ
    Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit)

  • DB連携定義ツール
    Windows 10 / Windows 8.1

機能説明

1. 逐次差分反映機能

Linkexpress Transactional Replication optionの逐次差分反映機能では、グローバルサーバ(以降"メインフレーム"と表記)のマスタデータベースでトランザクション毎に発生した更新差分データがメッセージキューに格納される毎に、その更新差分データを取り出し、データ項目の選択、コード変換などのデータ編集を行った後、Windowsサーバのレプリカデータベースに逐次反映します。
これにより、Windowsサーバにおいて、メインフレームの高鮮度なデータを活用できます。
また、Windowsサーバのレプリカデータベースに更新差分データを反映するアプリケーションを作成することなく、簡単な定義でWindowsサーバのレプリカデータベースへ更新差分データを逐次反映できるため、業務を短期間で構築できます。


2. 逐次差分抽出機能

Linkexpress Transactional Replication optionの逐次差分抽出機能では、Windowsサーバのマスタデータベースでトランザクション毎に発生した更新差分データを抽出し、データ項目の選択、コード変換などのデータ編集を行った後、メッセージキューに格納します。メインフレームでは、DB-EXPRESS/Tがメッセージキューより更新差分データを取り出し、レプリカデータベースに逐次反映します。
これにより、メインフレームでWindowsサーバ上にあるマスタデータベースの高鮮度なデータを活用できます。


3. DB連携定義ツール

逐次差分反映機能に必要な定義を、WindowsデスクトップOS上で簡単に作成できます。

システム/機能構成図

システム構成図

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新規機能

V5.0L71からV5.0L72の機能強化項目は以下のとおりです。

1. サポートOSの追加

以下のOSをサポートします。
Microsoft Windows Server 2019


2. 連携データベースの追加

逐次差分反映機能にて、以下の連携データベースをサポートします。
・Oracle Database Standard Edition 2 R19
・Oracle Database Enterprise Edition R19

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・Linkexpress Transactional Replication option 説明書

商品体系

【メディア】
・Linkexpress Transactional Replication option メディアパック (64bit) V5.0 L72
(注) V5.0L72は64bit版メディアパックのみです。32bit版は「Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L71」を手配してください。
なお、32bit版の「Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L71」は、Windows 2019はサポート対象外です。

【ライセンス】
・Linkexpress Transactional Replication option プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V5.0

本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. メディアパックの種類について

(1) Linkexpress Transactional Replication option メディアパック (64bit) V5.0 L72
以下のOS上で64ビットアプリケーションとして動作します。
- Windows Server 2012 R2(64-bit)
- Windows Server 2016(64-bit)
- Windows Server 2019(64-bit)

(注) 32bit版メディアパックについては、「Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L71」を参照してください。


2. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD-ROM等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。
バージョンアップ/レベルアップおよび、32ビット商品と64ビット商品間での切り替えを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。


3. プロセッサライセンスについて

プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて以下のとおりに必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサあたり1本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。

マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(ライセンス)」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。


4. DB連携定義ツールについて

DB連携定義ツールは、インストールフリーです。


5. クラスタシステムでの購入方法

クラスタシステムで運用する場合は、運用ノードに搭載するプロセッサ数に応じて購入する必要があります。


6. バージョンアップについて

V3.0の本商品をお持ちの場合は、弊社営業/SE にお問い合わせください。

関連ソフト

1. 製品の組み合わせについて

製品の組み合わせについて、以下のとおりとしてください。
(1)Linkexpress Transactional Replication option メディアパック (64bit) V5.0 L72
「2.必須ソフトウェアについて」「3.連携データベースについて」で示すソフトウェアは、64ビット版の製品を使用する必要があります。

(注) 32bit版メディアパックについては、「Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L71」を参照してください。


2. 必須ソフトウェアについて

必須ソフトウェアとして以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Linkexpress Standard Edition V5.0L11以降
・Linkexpress Enterprise Edition V5.0L11以降

逐次差分抽出機能を使用する場合、上記に加え、以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Interstage Charset Manager Standard Edition V9.1.0以降
・Interstage Charset Manager Standard Edition Agent V9.1.0以降


3. 連携データベースについて

(1)Linkexpress Transactional Replication option メディアパック (64bit) V5.0 L72
連携データベースとして以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Symfoware Server Standard Edition V12.3.0 ※1
・Symfoware Server Enterprise Edition V12.3.0 ※1
・Enterprise Postgres Standard Edition 9.5 ※2
・Enterprise Postgres Advanced Edition 9.5 ※2
・Oracle Database Standard Edition R12.1.0 ※3
・Oracle Database Standard Edition One R12.1.0 ※3
・Oracle Database Standard Edition 2 R12.1.0,R19 ※3,※4
・Oracle Database Enterprise Edition R12.1.0,R19 ※3,※4
・Microsoft SQL Server 2016 日本語版 ※5

(注) 32bit版メディアパックについては、「Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L71」を参照してください。

※1:V12.3.0はNativeインタフェースをサポートしています。逐次差分反映機能はOpenインタフェースおよびPostgresをサポートしています。逐次差分抽出機能はOpenインタフェースおよびPostgresをサポートしていません。Windows2016環境でのみサポートしています。
※2:逐次差分反映機能はWindows2016環境でのみサポートしています。逐次差分抽出機能はサポートしていません。
※3:R12.1.0は逐次差分抽出機能でのみサポートしています。逐次差分反映機能はサポートしていません。Windows2012R2環境でのみサポートしています。
※4:R19は逐次差分反映機能でのみサポートしています。逐次差分抽出機能はサポートしていません。Windows2019環境でのみサポートしています。
※5:Windows2016環境でのみサポートしています。


4. DB連携定義ツールを使用する場合

DB連携定義ツールを使用する場合、以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Java SE Development Kit 1.8以降
・Java SE Runtime Environment 1.8以降


5. クラスタシステムについて

クラスタシステムで運用する場合、以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
フェールオーバー クラスタリング

運用形態は、1対1運用待機をサポートします。


6. メインフレームGS21に必要なソフトウェア

(1) システムがOSIV/MSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。

[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE です。

・OSIV/MSP DB-EXPRESS/T D05061以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。

(2) システムがOSIV/XSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。

[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE、および、GSS21i AE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE、および、GSS21i AE です。

・OSIV/XSP DB-EXPRESS/T D05071以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。


7. メインフレームPRIMEFORCEに必要なソフトウェア

(1) システムがOSIV/MSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。

[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。

・OSIV/MSP DB-EXPRESS/T D05061以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。

(2) システムがOSIV/XSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。

[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。

・OSIV/XSP DB-EXPRESS/T D05071以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。

動作保証周辺機器

なし

留意事項

1. Windows サーバOS(64-bit)上での動作

メディアパックとOSの組み合わせにより動作が異なります。詳細は購入方法1項「メディアパックの種類について」を参照ください。


2. 前版との差異

以下のサポートOSおよび連携データベースは、V5.0L72よりサポート対象外となりました。
(1)サポートOS
・Microsoft Windows Server 2012

(2)DB連携定義ツールのサポートOS
・Microsoft Windows 7

(3)連携データベース
・Symfoware Server V10
・Symfoware Server V11
・Symfoware Server V12.1(Nativeインタフェース)
・Symfoware Server V12.1(Openインタフェース)
・Symfoware Server V12.2(Nativeインタフェース)
・Symfoware Server V12.2(Openインタフェース)
・Oracle11g
・Oracle12c (逐次差分反映機能のみサポート対象外となります。)
・Microsoft SQL Server 2012 日本語版
・Microsoft SQL Server 2014 日本語版


3. Linkexpressがサポートしていないデータベース製品を使用する場合

本製品の運用には、以下のフェーズがあります。
(1)Linkexpressによる、初期DBの創成(データベースからの初期DB抽出)
(2)本製品による、逐次差分反映/逐次差分抽出

Linkexpressがサポートしていないデータベース製品から初期DBの創成を行う場合、一部の作業でLinkexpressを使用できません。
その場合は、データベースのロード機能(OracleのSQL*Loaderなど)を使用して行います。

[逐次差分反映機能の場合]
Linkexpressによる初期DBの創成には、以下のフェーズがあります。
1)サーバ間の通信
2)データの編集
3)文字コードの変換
4)データの反映

Linkexpressが抽出先のデータベース製品をサポートしていない場合、「データの反映」にはLinkexpressを使用できません。データベースのロード機能(OracleのSQL*Loaderなど)を使用してください。
なお、「データの反映」以外については、Linkexpressを使用してください。

[逐次差分抽出機能の場合]
Linkexpressによる初期DBの創成には、以下のフェーズがあります。
1)データの抽出
2)文字コードの変換
3)データの編集
4)サーバ間の通信

Linkexpressが抽出先のデータベース製品をサポートしていない場合、「データの抽出」ではLinkexpressを使用できません。データベースのロード機能(OracleのSQL*Loaderなど)を使用してください。
なお、「データの抽出」以外については、Linkexpressを使用してください。


4. 仮想環境での運用

仮想環境において運用する場合の留意事項について説明します。

[VMWare]
(1)クローニング
クローニングされた環境においてIPアドレスを変更する場合は、本製品のJournalTransfer機能の起動パラメタを変更してから起動してください。

(2)DR(VMware vCenter Site Recovery Manager)
データベースおよびTRM環境がリカバリ対象に含まれる場合は、リカバリ後に以下の作業が必要です。
・データベースの初期創成
・TRMのメッセージキューの更新差分データの破棄
・JournalTransferのブリッジノードの活性化
仮想マシンを切り替える場合、最終複製時点から切り替え時点までの間に登録・変更した定義および本製品で処理したデータは失われますので注意してください。

(3)VMware vSphere vMotion
VMware vSphere vMotionによるオンラインマイグレーションは、JournalTransfer機能によるメッセージの送受信が行われていない状態で実施してください。

(4)VMware vSphere HA
VMware vSphere HA(High Availability)で本製品の各機能の実行中に切り替えが発生した場合は、切り替え後に再実行する必要があります。

[Hyper-V]
(1)インポート/エクスポート
インポート環境においてIPアドレスを変更する場合は、本製品のJournalTransfer機能の起動パラメタを変更してから起動してください。

(2)クイックマイグレーション
本製品のJournalTransfer機能と、連携先のメインフレームの製品TJNLのジャーナルトランスファー機能の以下の起動パラメタを、停止時間以上の値に変更してください。
a)NODE_INFORMATIONセクション定義
・TCPコネクション接続のリトライ間隔
・TCPコネクションの接続要求に対する応答監視時間
b)BRIDGE_INFORMATIONセクション定義
・リトライ間隔
・応答監視時間
クイックマイグレーションは、JournalTransfer機能によるメッセージの送受信が行われていない状態で実施してください。

(3)ライブマイグレーション
ライブマイグレーションは、JournalTransfer機能によるメッセージの送受信が行われていない状態で実施してください。

(4)Hyper-Vレプリカ
レプリカ側で起動する場合の留意事項は以下のとおりです。
a)IPアドレスが変更となる場合は,本製品のJournalTransfer機能の起動パラメタを変更してから起動してください。
b)データベースおよびTRM環境が復旧対象に含まれる場合は、復旧後に以下の作業が必要です。
・データベースの初期創成
・TRMのメッセージキューの更新差分データの破棄
・JournalTransferのブリッジノードの活性化
c)仮想マシンを複写先に切り替える場合、最終複製時点から切り替え時点までの間に登録・変更した定義および本製品で処理したデータは失われますので注意してください。

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