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2020年 9月 現在

FUJITSU Software
HOST PRINT V7.2 L11

本商品は、メインフレームの帳票処理をトータルにサポートするソフトウェアです。メインフレーム帳票の印刷機能に加え、帳票管理機能として帳票のプレビュー、ページ指定印刷、再印刷、振り分け印刷などの管理機能も提供しています。Interstage帳票ソリューション製品との連携により、電子帳票やPDFの高速変換などシステムの拡張を行うことができます。
本商品は、Windows Server 2019/2016/2012/2008(クライアントはWindows 10/8/7/Vista/XP)専用です。また、旧バージョンと比較し提供されない機能がありますので、留意事項4および5を参照ください。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY

  • クライアント
    FMV

適応OS 概要

  • サーバ
    Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit) / Windows Server 2008 R2(64-bit) / Windows Server 2008

  • クライアント
    Windows 10(64-bit) / Windows 10 / Windows 8.1(64-bit) / Windows 8.1 / Windows 8(64-bit) / Windows 8 / Windows 7(64-bit) / Windows 7 / Windows Vista / Windows XP

機能説明

1. PCプリントサービスの提供する機能

富士通メインフレームの帳票をWindowsプリンタへ印刷する機能を提供します。

以下に示すプリンタ種をサポートしていますので、伝票印刷からオーバレイ/グラフ印刷まで、ほとんどの帳票を扱うことができます。
・FMLBP114端末
・F6685端末
・F6671/F6677端末


2. VSPサービス

ホスト帳票をVSPシリーズプリンタへ印刷するための機能です。プリンタの制御方式はNMCと互換性があり、メインフレームからプリンタ制御(エラーリカバリなど)ができるため、高信頼性印刷が可能です。また、オーバレイ、文字パターン資源をサーバへダウンロードできます。頻繁に使用するオーバレイを事前にダウンロードすることにより、印刷速度の向上と回線上のデータ量を減らすことができます。


3. 帳票管理サービス

GS/MのMSP/XSP APS/NPと連携して、メインフレームから受信した帳票を利用者の判断で、必要な時に必要な帳票だけを印刷するオンデマンド印刷機能を提供します。また一定期間の間、帳票を保存していますので、プリンタエラー等で帳票が出力されなかった場合でも、ローカル処理で再印刷を行うことができます。


4. 帳票配信サービス

GS/MのMSP/XSP APS/NPと連携して、帳票転送をTCP/IPで行う機能です。さらに、受信した帳票を他部門に設置されたサーバへ転送する「多階層配信」を提供します。


5. 帳票管理サービス/帳票配信サービス

(1) 1つのあて先(論理的なプリンタ)に送付してきた帳票を、メインフレームのアプリケーションを変更する事なく、JOB名や帳票の内容によって別のあて先(部門毎のプリンタ)へ振り分けることができます。
また、MSP/XSP SystemWalker/PrintASSORTと連携し、仕分け情報を基に帳票を分割して活用できます。

(2) Interstage List Worksとの連携により、ホスト帳票の電子帳票運用をサポートします。従来の印刷運用のままで、帳票を登録することができます。

(3) VSPシリーズプリンタがもつOPR互換機能を活かした印刷をサポートします。

(4) Interstage List Creatorとの連携により、高速かつ高圧縮なPDF変換機能を提供します。

(5) e-SYOHSI CSV Creatorとの連携により、帳票データをCSV形式に変換することで、Interstage List Creatorなどの帳票製品で帳票を再活用できます。

システム/機能構成図

システム構成図

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新規機能

V7.2L10からV7.2L11の機能強化項目は以下のとおりです(本製品はWindows Server 2008(64-bit)/Windows Vista(64-bit)/Windows XP(64-bit)では動作しません。他のOSで動作するHOST PRINTについては留意事項3を参照してください)。また、旧バージョンと比較し提供されない機能がありますので、留意事項を参照ください。

新OS対応

サーバ機能の新OS対応としてWindows Server 2019/Windows Server 2016/Windows Server 2012 R2に対応しました。
クライアント機能の新OS対応としてWindows 10(64-bit)/Windows 10/Windows 8.1(64-bit)/Windows 8.1に対応しました。

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・HOST PRINT V7.2 マニュアル体系と読み方
    ・HOST PRINT V7.2 ユーザーズガイド
    ・HOST PRINT V7.2 メッセージ・トラブルシューティング集

商品体系

・HOST PRINT メディアパック V7.2L11
・HOST PRINT サーバライセンス V7.2
・HOST PRINT LU追加ライセンス V7.2

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD/DVD等)のみ提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。
バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。


2. サーバライセンスについて

サーバライセンスは、コンピュータ1台毎に1本購入してください。
本サーバライセンスには、LUを設定して使用するライセンスが32個添付されています。


3. LU追加ライセンスについて

33個以上255個までのLUを設定して運用する場合は、1LU毎に1つLU追加ライセンスの購入が必要です。


4. クラスタ運用時の購入方法

フェールオーバクラスタ運用時は、各ノード(サーバ)毎にサーバライセンスを購入してください。33個以上のLUを使用する場合は,各ノード(サーバ)毎にLU追加ライセンスの購入が必要です。


5. 帳票管理サービスの帳票管理クライアントについて

帳票管理サービスの帳票管理クライアントはインストールフリーです。なお、帳票管理クライアントで、帳票の表示やWindowsプリンタへ印刷する場合には、クライアントにJEF拡張漢字サポートが必要です。クライアント1台毎にJEF拡張漢字サポートを1本購入してください。


6. V7.1以降からのバージョンアップ/レベルアップについて

V7.1以降の本商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、最新バージョン/レベルを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン/レベル商品を改めてご購入いただく必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問い合わせください。


7. ダウングレード使用について

本商品のライセンスを購入することにより、本商品の旧バージョン/レベルを使用する権利を得ることができます(以降「ダウングレード使用」とします)。
「ダウングレード使用」を適用する際には、旧バージョン/レベルの商品のインストール媒体をお客様が既に購入されていることが前提となります。
購入が必要なライセンス数については、本商品のライセンス購入方法にしたがってカウントします。
なお、本商品と旧バージョン/レベルの商品を同時に使用することはできません。
また、本商品の次バージョン/レベル以降を使用する権利はありません。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問い合わせください。
「ダウングレード使用」可能な商品は、以下のとおりです。
・HOST PRINT V7.1

関連ソフト

本商品の関連ソフトについて

動作させるOSによって、各製品のサポートV/Lが異なります。関連製品の対応OSを事前にご確認ください。

Windows サーバOS(32-bit)上で本製品を動作させる場合
・通信制御サービス V7.1L25以降 *1
・FNA Server V7.1L10以降 *1
・JEF拡張漢字サポート V7.1L20以降
・Linkexpress V5.0L11以降
・FORM/FORMオーバレイオプション V10.0.0以降
・Interstage List Works V9.0.1以降
・Interstage Print Manager V9.0.1以降
・Interstage List Creator V9.0.1以降
・Interstage Charset Manager V9.1.0以降

Windows サーバOS(64-bit)上で本製品を動作させる場合
・通信制御サービス (64bit) V7.1L25以降 *1
・FNA Server (64bit) V7.2L10以降 *1
・JEF拡張漢字サポート V7.2L10以降
ただし、WSMGRと同居する場合は、JEF拡張漢字サポート(64bit) V7.2L10以降である必要があります。
・Linkexpress V5.0L11以降 *2
・FORM/FORMオーバレイオプション V10.0.0以降 *2
・Interstage List Works V10.0.0以降 *2
・Interstage Print Manager V9.1.1以降 *2
・Interstage List Creator V9.3.0以降 *2
・Interstage Charset Manager V9.3.0以降 *2

*1 Windows Server 2016上で通信制御サービス、FNA Serverを動作させる場合、V8.0.0以降である必要があります。Windows Server 2019上で通信制御サービス、FNA Serverを動作させる場合、V9.0.0以降である必要があります。
*2 WOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作する必要があります。

動作保証周辺機器

サポートプリンタ

Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2またはWindows Server 2008がサポートしているプリンタを使用できます。

留意事項

1. サーバOSの動作について

(1) サポートOSについて
本ソフトウェアは、以下のオペレーティング システム上で動作します
・Microsoft(R) Windows Server(R) 2019 (64-bit)
・Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 (64-bit)
・Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 (64-bit)
・Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 (64-bit)
・Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 (64-bit)
・Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 (32-bit)

(2) WindowsサーバOS(64-bit)上での動作モードについて
本商品は、WindowsサーバOS(64-bit)上で動作する場合、メインフレームとのFNAによるインタフェース部分とVSPサービスのみ64ビットモードで動作し、これ以外の部分はWOW64(Windows 32-bit on Windows 64-bit)上で動作します。

WindowsサーバOS(64-bit)上での動作モード図

WindowsサーバOS(64-bit)上での、HOST PRINTのコンポーネントと関連製品の動作モードを示した図です。

図を拡大表示


2. デスクトップOSの動作について

(1) Windows デスクトップOS (64-bit)上での動作モードについて
本商品は、以下のOSのWOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
・Windows 10(64-bit)
・Windows 8.1(64-bit)
・Windows 8(64-bit)
・Windows 7(64-bit)

(2) Windows XPのSP適用について
Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86) のインストールに必要なため、SP2以降を適用する必要があります。


3. 他プラットフォーム用のHOST PRINTについて

Windows Server 2003でHOST PRINTを利用する場合は、以下の製品を購入してください。
・HOST PRINT V6.5L20


4. 旧バージョン(V6.5L20)との機能比較

本商品は、旧バージョン(V6.5L20)と比較し以下の機能が提供されません。

(1) PCプリントサービス
・インターネット配信機能(PDF変換機能)…Interstage List Creatorと連携することで、PDF化できます。PDF化に関する詳細は、弊社営業/SEにお問い合わせください。
・I3270印刷機能…代替機能はありません。
・リモートコンソール…リモートデスクトップ機能で代替可能です。
・以下のWindows 2000のみでサポートしていた機能…Windows Server 2003以降ではサポートされません。
-Server2000ホスト印刷機能
-ホスト連携Web管理機能
-オーバレイツールのクラスタ移行

(2) 帳票管理サービス
・用紙交換・試し印刷、用紙コードの設定…Interstage Print Manager, Print Walker/PMとの連携で代替可能です。
・クライアント印刷機能(Windows 2000のみでサポートしていた機能)…Windows XP以降ではサポートされません。

(3) 帳票配信サービス
・TCP/IPプロトコル印刷機能…帳票管理サービス経由の印刷が可能です。
・Interstage List Manager連携(Windows Server 2003までサポートしていた機能)…Windows Server 2008以降ではサポートされません。


5. 旧バージョン(V7.1L11)との機能比較

本商品は、旧バージョン(V7.1L11)と比較し以下の機能が提供されません。

(1)帳票管理サービス
・プリンタ監視マネージャ…PrintWalker/PMまたはInterstage Print Managerにて代替可能です。


6. 同時印刷できるプリンタ台数

設定可能なLU数は最大で255個ですが、同時に印刷できる数は運用要件により異なります。以下に、メインフレームから帳票データを受信して同時印刷する場合の目安を示します。(測定環境:PRIMERGY RX200 CPU:Xeon 3.06GHz×2 メモリ:2GB)
・PCプリントサービスおよび帳票管理サービスでGDI印刷を行う場合…同時に8台程度のプリンタへの印刷が可能です。
・VSPサービス、帳票管理サービスでVSP印刷を行う場合…同時に32台までのプリンタへの印刷が可能です。
一般に通信のオーバヘッドの方が大きいため、CPUやメモリの増強による効果は出にくい傾向があります。これを超える同時印刷の要件がある場合は、複数サーバによる負荷分散をご検討ください。


7. PCプリントサービスの印刷機能について

(1) サポートするバージョン/レベルについて
サポートするGS/MシリーズのAPSバージョン/レベル/PTFは以下のとおり。
・MSP-EX、MSP E20の場合、APS V11L10 C93031以降、またはAPS V12L10 DLIB以降
・XSPの場合、APS V11L10 V93031以降、またはAPS V12L10 DLIB以降
・FSP E26/E20の場合、APS V11L10 V93031以降
・ESPの場合、基本システム2 V10L30以降
サポートするPRIMERGY6000/Kシリーズのエディション/PTFは以下のとおり。
・CXP-FXの場合、E60またはE61 U93071以降
・ASPの場合、E92 U93071またはE93以降

(2) メインフレームから配信された帳票は、Windowsのスプール経由で印刷します。そのため、メインフレームアプリからプリンタの制御(再送など)は行えません。

(3) サーバでの印刷リカバリは、帳票管理サービスまたは、Interstage Print Managerを利用してください。

(4) APS以外のライタ(アプリケーション)から印刷を行う場合、以下の注意が必要です。
・スプール制御をタイマで行った場合、タイマで指定した時間内にメインフレームからデータの送信が無い場合は、それまで受信したデータの印刷がはじまります。そのため、クライアントやHOST PRINTの他のLUからの印刷が混在してスタックされる可能性があります。
・OCR-Bフォントでの印刷は、読み取り精度の関係から印刷倍率を100%に指定して印刷を行う必要があります(OCR-Bフォントは製品に添付されています。)。

(5) F6685端末印刷機能について
PRIMERGY6000/Kシリーズでの端末定義が「F6685」の場合は、バーコード印刷はできません。


8. LBPサポート(PCプリントサービス、帳票管理サービス)について

(1) LBPサポートには、以下の2種類の印刷モードがあります。
・FMLBP114モード: FMLBP114端末の印刷機能をサポートしています。
・F6671モード : F6671/F6677端末相当の印刷機能をサポートしています。

(2) FMLBP114モード/F6671モード共通の留意事項
・基本アトリビュート罫線はローカルコピーでは印刷されません。
・KOL2/5形式のオーバレイ中のユーザ定義文字がJEFコードの先頭から割り当てられていない場合は、Interstage Charset Managerのクライアント機能が必要です。

(3) F6671モードの留意事項
・F6671(VSP)/F6677端末相当の印刷が可能ですが、ページ保証(信頼性)、印刷位置、解像度の面で非互換がありますので、事前に注意をしていただくとともに、非互換が許容されない環境にはVSPシリーズプリンタを導入いただき、HOST PRINTのVSPサービスでの運用を行ってください。
・ラベル文字印刷は未サポートです。
・ローカルコピーでは、イメージは印刷されません。
・富士通のプリンタ以外で両面印刷を行う場合には、プリンタドライバが以下の条件を満たしているか確認する必要があります。
-プリンタが両面印刷機能を有している
-プリンタドライバがWindowsアプリケーション主導での両面印刷をサポートしている
・FMGのOPR機能ではF96XXプリンタのエミュレーションを行っているため、F6671モードとは非互換があります。

(4) FMLBP114モード、F6671モードの相違点とOPR-IIIとの比較を示します。(図1)

(5) Interstage Charset Managerを導入運用時に、Interstage Charset ManagerでVSP用オーバレイの管理を行った場合、APSのオペランドによるTERMOVERLAY(MIX)での運用はできません。

(6) JOB情報(印刷パラメータ)はPCプリントサービス、帳票管理サービス合わせて最大255個まで定義することが可能です。

(7) LBPサポートと帳票管理(FMLBP114モード)と帳票管理(F6671モード)において、KOL2、KOL5形式のオーバレイ中の1バイト文字コードは利用できません。

(8) GRANPOWER6000/Kシリーズからの帳票印刷ではF6671モードを使用できません。

(9) FM FORMで作成したオーバレイデータは使用できません。

FMLBP114モード、F6671モードの相違点とOPR-IIIとの比較(図1)

FMLBP114モード、F6671モードの相違点とOPR-IIIとの比較を表で説明します。

図を拡大表示


9. バーコード印刷について

サポートするオーダ・バーコード種別は以下の通りです。
・範囲指定なしオーダ:NW-7、JAN標準、JAN短縮、CODE 3 of 9、Industrial 2 of 5、Interleaved 2 of 5
・範囲指定ありオーダ:NW-7、JAN標準、JAN短縮、CODE 3 of 9、Industrial 2 of 5、Interleaved 2 of 5、郵便バーコード、物流用標準、物流用拡張、EAN-128(コンビニエンスストア向け)
範囲指定ありの場合に、指定範囲内に印刷するバーコードの大きさはバーコード印刷をサポートする装置(OPR/Kプリンタ)により違います。このため、OPR/Kプリンタに比べてバーコードの大きさが若干違うことがあります。特に、指定された範囲が大きすぎる場合(帳票設計の誤り時)に、OPR/Kプリンタではハード的制約のため一定の大きさ以上にバーコードは大きくなりませんが、LBPサポートでは無限に大きくなります。指定された範囲が小さく、バーコードリーダで認識できないようなケースでは、バーコードの印刷は行われません。


10. VSPサービスについて

(1) サポートプリンタについて
VSPサービスでは、以下の機種をサポートします。
・F6677B/C, F6671A(LANアダプタ接続装置(F6684LN2)が必要)
・VSP シリーズプリンタ(VSP49xx/F6672NTは除く)

(2) Interstage Charset Managerを導入運用時に、Interstage Charset ManagerでVSP用オーバレイの管理を行った場合、APSオペランドによるTERMOVERLAY(MIX)での運用はできません。

(3) オーバレイのダウンロードでは、ダウンロード可能容量は8MBまで、かつ、255個まで(ただし4バイトオーバレイの場合は512個まで)です。

(4) その他
・メインフレームのサポートプロダクトについては、VSPシリーズまたは、OPRの説明書をご覧ください。
・VSP(インパクト系)プリンタに対して印刷を行う場合、印刷制御方式の違いから、LUタイプ3よりも、LUタイプ1を使用したほうが高速に印刷することができます。
・Interstage Charset ManagerでVSP用印刷資源の管理を行う場合は、PLOP/Xとの併用はできませんので注意してください。


11. 帳票管理サービスの対応レベルについて

(1) 帳票管理サービスでPCプリンタかVSP(レーザ系:VSP46XX, VSP47XX)を使用する場合、メインフレーム側のプロダクトは、以下のレベルを使用してください。
・MSP-EX、MSP E20の場合、APS V11L10 C94091以降、またはAPS V12L10 C94111以降、APS/NP V10L10 DLIB以降
・XSPの場合、APS V11L10 V94101以降、またはAPS V12L10 V94121以降、APS/NP V10L10 DLIB以降

(2) 帳票管理サービスでVSP49XX (F6672NT)および、PS5000シリーズを使用する場合、メインフレーム側のプロダクトは、以下のレベルを使用してください。
・MSP-EX、MSP E20の場合、APS V11L10 C95081以降、またはAPS V12L10 C96031以降、APS/NP V10L10 C95101以降
・XSPの場合、APS V11L10 V95081以降、またはAPS V12L10 V96031以降、APS/NP V10L10 V95101以降

(3) 帳票管理サービスでVSP (インパクト系)を使用する場合、メインフレーム側のプロダクトは、以下のレベルを使用してください。
・MSP-EX、MSP E20の場合、APS V12L10 C96121以降、APS/NP V10L10 C95101以降
・XSPの場合、APS V12L10 V97031以降、APS/NP V10L10 V95101以降

(4) PRIMERGY6000/Kシリーズは、以下のエディションを使用してください。
・ASP E96以降


12. 帳票管理サービスの留意事項

(1) PRIMERGY6000/Kシリーズでの端末定義が「F6685」の場合は、バーコード印刷はできません。

(2) VSPリクエスタを使用する形態では、VSP/PS5000シリーズプリンタへホストプリントの互換機能を活かした印刷ができます。

(3) Interstage List Works連携機能ではカット紙系VSPの帳票のみをサポートしています。

(4) 帳票管理サービスから帳票をFAXへ送信する場合、Interstage Print Managerが必要となります。Interstage Print Managerの動作環境を確認してください。

(5) 帳票管理サービスでAIM帳票を扱う場合は、帳票を識別するための「帳票情報」をあらかじめ定義しておく必要があります。

(6) 帳票管理クライアントで帳票のプレビュー/Windowsプリンタへ印刷する場合には、JEF拡張漢字サポートが必要です。クライアント1台毎にJEF拡張漢字サポートを1本購入してください。

(7) VSP/PS5000シリーズプリンタでプリンタ状態監視を行う場合は、装置添付のPrintWalker/PMを導入する必要があります。VSP/PS5000シリーズプリンタ以外のLAN接続プリンタで状態監視を行う場合は、別途Interstage Print Managerを導入してください。

(8) GRANPOWER6000/Kシリーズからの帳票印刷ではF6671モードを使用できません。

(9) Interstage Print Managerで帳票を管理する場合、出力先プリンタがVSP/PS5000シリーズプリンタである時は、Interstage Print Manager上では帳票の表示やページ指定印刷が行えません。

(10) メインフレームのAPS/NPやSystemWalker/PrintASSORTとの情報連携では、利用できる文字種に制約があり、帳票管理サービスにおける文書名やInterstage List Worksにおける文書名/コメント/保管フォルダ名など日本語を扱う項目にJEF拡張漢字、JEF拡張非漢字、ユーザ定義文字を指定した場合は空白文字となるほか、JIS第1水準・JIS第二水準範囲のJEF文字の旧字体を指定した場合は、新字体となります。

(11) 帳票管理サービスでは、PRIMERGY6000/KシリーズのアプリケーションからVSP/PS5000シリーズプリンタへの印刷はできません。

(12) 帳票管理サービスのサーバ印刷(LAN-WAN-LAN接続) では、サーバ-クライアント間にルータが介在した場合、クライアント側へプリンタの異常通知が行われません。

(13) 帳票管理サービスの印刷異常の監視において、プリンタの機種によっては以下の様に異常通知が厳密に実施されない場合があります。
・JOBの最後方のページで用紙切れ/オフラインが起きてもアラームが通知されません。
・用紙切れ/オフラインを起こしたJOB自体ではなく、その次に印刷するJOBに対してアラームが通知されることがあります。

(14) 帳票管理サービスの印刷異常の監視において、ネットワーク構成によっては、サーバ側にも異常通知が行われないことがあります。

(15) VSP/PS5000シリーズプリンタやlpr接続のプリンタへ印刷を行う場合に試し印刷を利用できません。

(16) ホスト(APSコマンド)からの試し印刷を利用できません。

(17) VSP/PS5000シリーズプリンタ以外はホストの用紙コードは無効になります。

(18) lpr接続のVSP/PS5000シリーズプリンタは帳票管理サービスの用紙コード指定は無効になります。

(19) WSMGRのローカルコピー機能による端末画面のハードコピー印刷は、プリンタの機種によって正常に印刷されない場合があります。

(20) AIMオンライン帳票のVSP/PS5000シリーズプリンタへのページ指定印刷は無効で、全ページが印刷されます。

(21) 帳票のPDF変換は、帳票配信サービスおよび、Interstage List Creator Enterprise Editionと連携することで実現しています。

(22) シリアルポートおよびUSB接続のプリンタへの印刷はサポートしていません。

(23) 帳票管理サービスにおいて、VSP/PS5000シリーズプリンタに印刷を行う場合、VSPリクエスタの制限により、VSP/PS5000シリーズプリンタの台数は32までに制限されます。

(24) Windows XP上で帳票マネージャを利用する場合、IPv6でサーバと接続することはできません。


13. 帳票配信サービスについて

(1) メインフレームのソフトウェアについて
・MSP-EX、MSP E20の場合
-APS V12L10(仕分け連携する場合は、C99071以降)
-APS/NP V10L10 C99101以降
-DTS V20L10 L97031以降
-SystemWalker/PrintASSORT V10L10以降(仕分け連携を行う場合)
・XSPの場合
-APS V12L10(仕分け連携する場合は、V99071以降)
-APS/NP V10L10 V99101以降
-DTS V20L10 L97031以降
-SystemWalker/PrintASSORT V10L10以降(仕分け連携を行う場合)

(2) 帳票受信後の出力処理で必要なソフトウェア
動作させるOSによって、各製品のサポートV/Lが異なります。関連製品の対応OSを事前にご確認ください。

・帳票を電子化する場合
-Interstage List Works V9.0.1以降
-Interstage Charset Manager V9.1.0以降
・帳票を印刷する場合
-Interstage Print Manager V9.0.1以降
-Interstage Charset Manager V9.1.0以降
・帳票をPDF化する場合
-Interstage List Creator Enterprise Edition V9.0.1以降
-Interstage Charset Manager V9.1.0以降
・帳票をList Creatorで再編集する場合
-コベルコ社製e-SYOHSI CSV Creator V2.2以降
-Interstage List Creator V9.0.1以降
-Interstage Charset Manager V9.1.0以降

(3) 印刷およびPDF化時の注意点について
・印刷資源(オーバレイ,FCB/LPCI,文字フォント)などを、事前にサーバへ格納しておく必要があります。
オーバレイ,FCB/LPCIは手動で登録できますがInterstage Charset Managerを導入することにより、これらの資源の登録が容易になります。
文字フォントは、Interstage Charset Managerを使用しないと、サーバへ格納できません。
ただし、VSPサービス用のオーバレイ管理をInterstage Charset Managerで行うと、PLOP/Xによるダウンロードはできなくなります。
・部単位の複写(コピー)機能は利用できません。
・外字やコード変換テーブルのカスタマイズを行う場合は、Interstage Charset Manager Standard Editionが必要です。
これらを行わない場合は、Interstage Charset Manager Standard Edition Agentが必要です。

(4) TCP/IP転送について
サーバ側にLinkexpressが必要です。


14. フェールオーバクラスタでの運用について

クラスタ環境では、帳票配信サービスのみ1:1運用待機として使用可能です。その他のサービスは未サポートです。


15. 仮想環境について

(1) Hyper-Vでの動作について
メインフレームとの通信に利用するミドルウェア製品のサポート状況も合わせて確認してください。
Hyper-Vレプリカを利用する場合、IPアドレスが変わらないようにしてください。
フェールオーバーを利用する場合、フェールオーバー時に帳票のリカバリが必要になる場合があります。

(2) VMwareでの動作について
メインフレームとの通信に利用するミドルウェア製品のサポート状況も合わせて確認してください。

(3) KVMでの動作について
メインフレームとの通信に利用するミドルウェア製品のサポート状況も合わせて確認してください。

関連URL

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