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2021年 12月 現在

FUJITSU Software
NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ for .NET V7.0.0

本商品は、Microsoft .NET Framework 4.5.2/4.6(統合されたサービス指向のWebサイトのためのプラットフォーム)に対応した本格的COBOL言語製品です。
本商品は、COBOL言語を使用して、Windowsフォーム、Webフォーム、XML Webサービス、コンソールアプリケーションなどの.NETアプリケーションを作成することができます。
開発・デバッグの環境として、マイクロソフトの統合開発環境(Visual Studio 2015)を採用し、高性能・高生産性環境を提供します。
また、帳票設計をビジュアルに構築できる開発環境、きめ細かな帳票印刷を行う実行ライブラリ、およびビジネス分野向けの高性能なソートマージプログラムを提供します。
本商品は、NetCOBOL Standard Edition 開発パッケージ for .NETに加え、高性能ソート・マージ機能(PowerSORT)を提供します。

購入について

適応機種 概要

  • スタンドアロン
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FMV / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Cloud Service S5

適応OS 概要

  • スタンドアロン
    Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit) / Windows Server 2008 R2(64-bit) / Windows 10(64-bit) / Windows 10 / Windows 8.1(64-bit) / Windows 8.1 / Windows 8(64-bit) / Windows 8 / Windows 7(64-bit) / Windows 7

機能説明

1. .NETに適した言語仕様

COBOLの言語仕様をベースに、.NETに適した言語仕様を選択・追加しています。さらに、Common Language Specification(CLS)に準拠しており、他言語との連携が可能です。

(1) ANSI'85:ほぼすべての必須機能単位最高水準、組込み関数機能

(2) X/OPEN仕様(XPG4):ファイル・レコードの排他など

(3) オブジェクト指向:国際規格COBOL2002のオブジェクト指向プログラミング機能、.NET固有機能

(4) 主要な業界標準仕様:VS COBOL II(IBM), Micro Focus COBOL

(5) SIA富士通標準仕様:日本語処理機能など


2. 開発環境

(1) 開発環境
統合開発環境が提供する高機能・高生産性な開発環境をCOBOLでも活用できます。統合開発環境に対応した他の言語製品を追加することにより、一貫した開発環境で、多言語を利用したアプリケーションを開発できます。

(2) 対話型デバッガ
マイクロソフトの共通.NETデバッガエンジンを使用して、言語を問わずシームレス なデバッグが可能です。

(3) ファイルユーティリティ
COBOLファイルの創成・表示・編集・印刷・復旧ができるファイルユーティリティを提供しています。


3. データベース連携

プログラム中に埋込みSQL文またはREAD/WRITE文を書くことにより、データベースへのアクセスが可能です。

(1) 埋込みSQL 文によるアクセス(ADO.NET)
以下のデータベースは、ADO.NETインタフェースを利用できます。
・Oracle
・IBM DB2 UDB
・Microsoft SQL Server
・Microsoft Access
・Azure SQL

(2) 埋込みSQL 文によるアクセス(ODBC)
以下のデータベースは、ODBCインタフェースを利用できます。
・Symfoware
・Symfoware6000(PRIMERGY6000)
・Oracle
・IBM DB2 UDB
・Microsoft SQL Server
・Microsoft Access
・Azure SQL
・Actian PSQL

(3) READ/WRITE文によるアクセス
以下のデータベースは、READ/WRITE文を利用できます。
・Microsoft SQL Server[PowerRDBconnector利用時]
・Oracle[PowerRDBconnector利用時]
・Actian PSQL


4. インターネット時代の業務システム

(1) ASP.NET(Webフォーム、XML Webサービス)のサポートにより、高機能・高生産性のWebアプリケーションをCOBOLを使って構築できます。COBOL適用範囲を今までのミドル〜バックに加えて、フロントまで広げることができます。

(2) XML Webサービスのサポートにより、インターネット経由のアプリケーション連携をCOBOLで容易に実現可能です(インターネット標準プロトコルXML/SOAPをサポートしています)。

(3) 従来と同様のクライアント(GUI, コンソール)のアプリケーションからもMicrosoft .NET Frameworkの提供するクラスを利用して簡単にインターネットに対応可能です。


5. 既存資産の活用

(1) NetCOBOL for .NETから、Windows版NetCOBOLで作成したDLLを直接呼び出せるため、既存資産のビジネスロジックをそのまま活用できます。

(2) 処理スピードが求められる部分には、Windows版NetCOBOLを使用し、ネイティブコード化することにより、最高のパフォーマンスを得ることができます。

(3) シフトJISモードのサポートにより、膨大なシフトJIS資産を有効活用できます。


6. 既存資産からの移行

NetCOBOL for .NETは、Windows版NetCOBOLと同等機能のCOBOL言語仕様をサポートしています。既存資産の移行の際には、インターフェース部分(ユーザ、プログラム間)は対象に合わせて新規に作成する必要があります。サポート機能範囲であれば、再コンパイルだけで移行できます。また、Windows版NetCOBOLで作成したDLLを直接呼び出す機能を活用して段階的に移行することも可能です。


7. 帳票印刷機能

(1) 帳票設計をビジュアルに行う開発ツール(FORM、FORMオーバレイオプション)

(2) きめ細かな帳票印刷を行う実行ライブラリ(MeFt)


8. ソートマージ機能

(1) ソート機能
入力ファイルのレコードを指定したキーの順序に並べ換え、出力ファイルへ出力します。

(2) マージ機能
ソート済みの複数の入力ファイルのレコードを併合し、出力ファイルへ出力します。

(3) コピー機能
入力ファイルのレコードを出力ファイルへ複写します。


9. 商品構成およびその機能

構成商品およびその機能は、下表のとおりです。

構成プログラムおよびその機能

構成プログラムおよびその機能について、表で示しています。

システム/機能構成図

システム構成図

新規機能

V5.0.0からV7.0.0の機能強化項目は、以下のとおりです。

1. Windows10対応

Windows 10での動作をサポートしました。


2. Visual Studio 2015対応(.NET Framework 4.6対応)

Visual Studio 2015および.NET Framework 4.6に対応しました。


3. RECURSIVE指定および局所記憶節のサポート

プログラムに再帰属性を付加できるようになりました。また、局所記憶節(LOCAL-STORAGE SECTION)を定義できるようになりました。


4. エディタ強化

一連番号領域と標識領域の上書きモードを追加しました。


5. CSV形式データ対応

STRING文/UNSTRING文でCSV形式データを操作することができるようになりました。
これにより、表計算ソフトやデータベースソフトなどのCSV形式データを処理対象とするツール類との連携が容易になりました。


6. ファイルアクセスルーチンのサポート

C#からCOBOLファイルのアクセスができるようになりました。


7. データベース連携機能の強化

以下のデータベース連携機能が強化されました。
・.NET Framework標準以外のデータプロバイダーの利用
・.NET言語とのトランザクション共有
・SQL CLR機能の利用


8. 他社移行性の強化

以下により、他社COBOLからの移行性が強化されました。
・PICTURE句の文字列長の拡張
・CBLサブルーチンをサポート
・AcuCOBOLサブルーチンをサポート


9. MeFt機能の強化

MeFtにおいて、以下の機能が強化されました。
・印刷機能での文字出力時の抹消線の出力位置の調整
・印刷機能でのレコードデータの内容によるバーコードの出力抑止
・PDF出力での、文字コード規格「JIS X0213:2004(JIS2004)」文字の帳票出力
・PDF出力時、カスタマバーコードの位置ズレ補正


10. PowerSORT Server機能の強化

PowerSORTにおいて、以下の機能が強化されました。
・レコード集約機能において、バイナリファイルで指定できる各種データ形式の長さを拡張
・レコード再編成機能およびレコード選択機能において、自己規定値で指定できる各種データ形式の長さを拡張

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・ソフトウェア説明書
    ・インストールガイド NetCOBOL 開発パッケージ for .NET V7.0.0
    ・インストールガイド(サイレントインストール編) NetCOBOL 開発パッケージ for .NET V7.0.0
    ・リリース情報 NetCOBOL for .NET V7.0.0
    ・リリース情報 PowerSORT Server (32bit) V7.0.1
    ・リリース情報 PowerSORT Server (64bit) V7.0.1
    ・NetCOBOL for .NET V7.0 COBOL文法書
    ・NetCOBOL for .NET V7.0 ユーザーズガイド
    ・NetCOBOL for .NET V7.0 COBOLファイルアクセスルーチン ユーザーズガイド
    ・NetCOBOL for .NET V7.0 CBLサブルーチン ユーザーズガイド
    ・NetCOBOL for .NET V7.0 AcuCOBOLサブルーチン ユーザーズガイド
    ・NetCOBOL for .NET V7.0 メッセージ集
    ・FORM V11.0 ユーザーズガイド
    ・MeFt V11.0 ユーザーズガイド
    ・MeFt V11.0 メッセージ集
    ・PowerSORT Server (32bit) V7.0 ユーザーズガイド
    ・PowerSORT Server (64bit) V7.0 ユーザーズガイド

商品体系

【本体商品】
・NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ for .NET (1年間24時間サポート付) V7.0.0 (*)
・NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ バージョンアップキット for .NET V7.0.0
【ライセンス商品】
・NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ ライセンスパック for .NET (1年間24時間サポート付) V7(1,5ライセンスの2商品あり) (*)
・NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ ライセンスパック バージョンアップキット for .NET V7(1,5ライセンスの2商品あり)

*: 本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. 本体およびライセンスパックの購入方法

本商品は、コンピュータ1台毎に1本購入してください。
複数台のコンピュータに適用する場合は、各ライセンスパックを組み合わせて購入できます。ただし、インストール用として、本体商品が最低1本必要です。


2. バージョンアップ時の購入方法

下表に示す商品を購入することにより、本商品へのバージョンアップが可能です。

本商品へのバージョンアップ方法

本商品にバージョンアップ方法を表で説明します。

3. 本商品で開発したCOBOLアプリケーションをシステム本稼働(運用)する場合

本商品は、サーバ向けアプリケーションの開発からテストまで行えます。
本商品で開発したアプリケーションを運用する場合は、「関連ソフト」に示す商品の購入が必要です。

関連ソフト

1. サーバアプリケーションの運用時

開発したサーバアプリケーションを運用する場合は、以下の商品が必要です。
・NetCOBOL Enterprise Edition サーバ運用パッケージ for .NET V7


2. アプリケーション開発時

以下の機能を利用する場合、別売のMicrosoft Visual Studio 2015 (Professional Editionまたはその上位エディション)が必要です。
- COBOL以外の言語(C#など)との混在
- WCF
- ClickOnce
- リモートデバッグ *
*: 「Remote Tools for Visual Studio 2015」をダウンロードしてインストールする必要があります。

基本的なCOBOLアプリケーションの開発は、同梱のVisual Studio 2015 Shellで可能です。
ただし、必要に応じて以下をダウンロードしてインストールする必要があります。
- .NET Framework 4.6をターゲットフレームワークとする場合
「.NET Framework 4.6 Targeting Pack」
- Web機能を利用する場合
「IIS 10.0 Express」

以下のMicrosoft社製コンポーネントのダウンロードの方法については、「関連URL」に記載されているNetCOBOLホームページの技術情報の注意事項を参照してください。
- Remote Tools for Visual Studio 2015
- .NET Framework 4.6 Targeting Pack
- IIS 10.0 Express


3. 入出力機能でデータベースにアクセスする時

入出力機能でデータベースにアクセスする場合は、以下の商品が必要です。
・PowerRDBconnector for NetCOBOL シリーズ V2.0以降

動作保証周辺機器

なし

留意事項

1. Windows サーバOS (64-bit)上での動作

本商品は、以下のOSのWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
- Windows Server 2008 R2(64-bit)
- Windows Server 2012(64-bit)
- Windows Server 2012 R2(64-bit)
- Windows Server 2016(64-bit)
注:Windows 32-bit On Windows 64-bit


2. Windows デスクトップOS (64-bit)上での動作

本商品は、以下のOSのWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
- Windows 7(64-bit)
- Windows 8(64-bit)
- Windows 8.1(64-bit)
- Windows 10(64-bit)
注:Windows 32-bit On Windows 64-bit


3. 開発可能なアプリケーションについて

本商品は、.NET Framework 4.5.2/4.6用のアプリケーションを作成できます。ただし、.NET Compact Frameworkには対応していません。
本商品は、32ビットアプリケーションも64ビットアプリケーションも作成できます。
以下に作成したアプリケーションの動作OSを示します。

作成したアプリケーションの動作OS

作成したアプリケーションの動作OSを表で示します。

4. 以前のバージョンを使用して作成したアプリケーションについて

NetCOBOL for .NET V4.0.0以前のバージョンを使用して作成したアプリケーション(.NET Framework 2.0/3.0/3.5用)をNetCOBOL for .NET V7.0.0(.NET Framework 4.5.2/4.6)で実行するためには、NetCOBOL for .NET V7.0.0でリビルドし.NET Framework 4.5.2/4.6に対応したアプリケーションにする必要があります。
一方で、NetCOBOL for .NET V5.0.0/V4.2.0/V4.1.0を使用して作成したアプリケーション(.NET Framework 4用)は、リビルドなしでNetCOBOL for .NET V7.0.0(.NET Framework 4.5.2/4.6)で実行することもできます。


5. 以前のバージョンの開発資産について

V5.0.0以前のプロジェクトは、NetCOBOL for .NET V7.0.0を使ってオープンすると、変換ウィザードにより変換されます。NetCOBOL for .NET V7.0.0用のプロジェクトに変換後は、V5.0.0以前のバージョンでは利用できません。


6. インストールについて

本商品は、DVDで提供されます。
インストールにはDVDドライブユニットが必要です。
DVDドライブユニットが搭載されていないマシンの場合は別途手配が必要です。
なお、DVDドライブユニットが接続できない場合は、以下の方法でインストールできます。
1) DVDドライブユニットを接続したマシンをネットワーク接続し、セットアップディスクをDVDドライブに入れます。
2) ネットワーク経由で、セットアップディスクの全ての内容を、インストール対象マシンのローカルフォルダにコピーします。
3) 2)でコピーしたフォルダをDVDのルートフォルダと読み替えて、インストールガイドに従い、インストールします。


7. 画面表示機能について

本商品では、MeFtの画面表示機能はサポートしていません。
代替手段としてWindowsフォームをお使いください。


8. 前バージョン(V5)との違い

(1) Visual Studio および .NET Frameworkについて
本バージョンから、Visual Studio 2013 および Microsoft .NET Framework 4.0/4.5.1上での利用は保証していません。


9. 本商品に組み込まれている商品の留意事項について

以下の商品のソフトウェアガイドも参照してください。
- PowerSORT Server (32bit) V7.0.1
- PowerSORT Server (64bit) V7.0.1
- FORM V11.0.1
- FORM オーバレイオプション V11.0.1

関連URL

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