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2009年 7月 現在

PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL V3.0 L10

PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOLは、COBOLアプリケーションから、入出力文(READ/WRITE文など)でデータベースへアクセスするための商品です。
既存のCOBOLアプリケーションを有効活用し、以下のデータベース商品へアクセスすることができます。
・Microsoft SQL Server 2000/2005
・Oracle Database R9.2.0/R10.1.0/R10.2.0/R11.1.0
COBOLアプリケーションをサーバ運用する場合に適用できます。
本商品は、PowerRDBconnector for NetCOBOLの後継商品です。

購入について

適応機種 概要

  • 開発時
    PRIMERGY / FMV

  • 運用時
    PRIMERGY

適応OS 概要

  • 開発時
    Windows Vista / Windows XP / Windows Server 2008(64-bit) / Windows Server 2008 / Windows Server 2003 x64 Editions / Windows Server 2003 / Windows 2000 Professional / Windows 2000 Server ファミリー

  • 運用時
    Windows Server 2008(64-bit) / Windows Server 2008 / Windows Server 2003 x64 Editions / Windows Server 2003 / Windows 2000 Server ファミリー

機能説明

1. PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOLの機能について

本商品を導入することで、WindowsサーバOS上で動作するCOBOLアプリケーションから、入出力文(READ/WRITE文など)でデータベースへアクセスすることができます。
本商品を導入したコンピュータ上のデータベースへのアクセスに加え、他のコンピュータ(Windowsサーバ)上のデータベースへリモートアクセスする形態にも対応します。


2. ファイルアクセス機能

データベースのテーブルおよびビューに対して順アクセス、索引アクセスができます。
また、読書きするデータ項目の後方空白を自動補正するか否かの指定や、項目属性に違反するデータを自動補正してデータベースを更新するための、データ補正機能を提供しています。


3. セッション制御機能

1つのプロセス(COBOLアプリケーション)から、1つのデータベースに対して、複数のセッションを開設することが可能です。また、セッション単位に、データベースに対する認証を行うことが可能です。加えて、スレッド毎にセッションを割り当てるようにCOBOLアプリケーションを開発することで、マルチスレッドプログラミングが可能となります。


4. COBOLサブルーチンの提供

データベースに対する、セッション制御(開設、閉設)、認証、トランザクション(開始、確定、取消し)を行うためのCOBOLサブルーチンを提供します。
セッション制御を行うことで、ASP.NETやオブジェクト指向型のCOBOLアプリケーションの開発が可能となります。


5. 利用分野/適用分野

既存のCOBOL資産を再利用してデータベースにアクセスしたい場合、本商品を活用できます。

(1) データベースシステムへCOBOL業務の組込み
データベースを使用しているシステムに、COBOL基幹業務アプリケーションをアドオンして、COBOLおよびデータベースを活用できます。

(2) COBOL業務の移行時にデータベースを活用
既存のCOBOL業務アプリケーションを移行する際に、データ管理をデータベース製品で行いたい場合、本商品を活用できます。

システム/機能構成図

システム構成図
システム構成図

新規機能

V2.0からV3.0の機能強化項目は、以下のとおりです。

1. 使用できるOSの追加

運用環境として、以下のOSを新規にサポートしました。
・Microsoft Windows Server 2008 Standard
・Microsoft Windows Server 2008 Enterprise

開発環境として、以下のOSを新規にサポートしました。
・Microsoft Windows Server 2008 Standard
・Microsoft Windows Server 2008 Enterprise
・Microsoft Windows Vista


2. 対象データベースの追加

対象データベースとして、以下を追加しました。
・Oracle Database R11.1.0


3. サポートコード系の追加

実行時コード系にUTF16を指定してコンパイルされたCOBOLアプリケーションに対応しました。これにより、JIS2004固有文字(UTF16で4バイト表現となる文字)の読書きが可能となります。
また、PowerRDBconnectorの動作環境ファイル(DBIO_ENV)の記述コード系として、Unicode(UTF8)をサポートしました。


4. Oracleデータベースのサポートコード系の追加

実行時コード系にUCS2やUTF16を指定してコンパイルされたCOBOLアプリケーションから、nchar列の格納コード系として、以下のコード系を指定して作成したOracle Databaseへの読書きが可能となりました。
・AL16UTF16

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・PowerRDBconnector 説明書

商品体系

・PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL メディアパック V3.0 L10
・PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL プロセッサライセンス V3.0
・PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL プロセッサライセンス 移行キット V3.0

購入方法

1. ライセンス体系の変更について

V3.0より、本商品の購入方法がプロセッサライセンスに変更されました。


2. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD-ROM等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、本商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。バージョンアップおよびレベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。


3. プロセッサライセンスについて

プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサあたり1本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。
マルチコアプロセッサにおける係数については、「富士通ソフトウェア情報」内の「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について(http://software.fujitsu.com/jp/license/)」内の説明を参照してください。


4. 「PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL プロセッサライセンス 移行キット」について

(1)下表に示す商品を購入することで、移行対象商品から、本商品へ移行できます。

(2)各種ライセンスの購入に合わせ、PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL メディアパック V3.0 L10を、最低一本は購入してください。

移行対象商品一覧

・本商品はWindowsクライアントOSに導入して運用できません。SymfoWARE7000 for Windows NT クライアントライセンス V7.1からの移行で、WindowsクライアントOSでCOBOLアプリケーションを実行する場合は、別途、PowerRDBconnector クライアントパッケージ for NetCOBOL V3.0を購入してください。
・PowerRDBconnector クライアントパッケージ for NetCOBOLの購入方法は、PowerRDBconnector クライアントパッケージ for NetCOBOLのソフトウェアガイドをご覧ください。


5. ターミナルサービス/ターミナルサーバー/Citrix MetaFrame/Citrix Presentation Server運用時の購入方法

Windows 2000 Serverのターミナルサービス、Windows Server 2003やWindows Server 2008のターミナルサーバー、Citrix MetaFrameおよびCitrix Presentation Server上で本商品を利用する場合、本商品のプロセッサライセンスを購入することで、利用できます。


6. クラスタシステムにおけるライセンス

本商品はクラスタ構成されたシステムで運用できます。相互待機(Active/Active)で運用する場合は、各サーバに商品を購入してください。ただし、運用待機(Active/Passive)で運用する場合は、通常運用時に待機ノードとなっているサーバには運用ノードで購入した商品をインストールして使用できます。

関連ソフト

PowerRDBconnector クライアントパッケージ for NetCOBOL

クライアント運用(WindowsのクライアントOS上でCOBOLアプリケーションを実行)で使用する場合は、本商品ではなく、クライアント運用製品であるPowerRDBconnector クライアントパッケージ for NetCOBOLを購入してください。

動作保証周辺機器

なし

留意事項

1. Windows Server 2003 x64 Editions, Windows Server 2008(64-bit)上での動作

本商品は、Windows Server 2003 x64 Editions, Windows Server 2008(64-bit)のWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
64ビットのCOBOLアプリケーションから、本製品を使用することはできません。
注:Windows 32-bit On Windows 64-bit


2. サポートするWindows Vistaのエディションについて

以下のWindows Vistaの32ビット版OSで動作します。
・Microsoft Windows Vista Ultimate
・Microsoft Windows Vista Business
・Microsoft Windows Vista Enterprise


3. 必須ソフトについて

(1) 以下のいずれかのCOBOL製品が必要です。
〔開発時〕
- NetCOBOL Base/Standard/Professional Edition for Windows V7.0
- NetCOBOL Base/Standard/Professional Edition 開発パッケージ for Windows V7.2/V8.0
- NetCOBOL Base/Standard/Professional Edition 開発パッケージ V9.0/V10
- NetCOBOL Base/Standard Edition for .NET V2.0
- NetCOBOL Base/Standard Edition 開発パッケージ for .NET V2.1/V3.0/V3.1
- NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ for .NET V3.0/V3.1
〔運用時〕
- NetCOBOL Base/Standard Edition サーバ運用パッケージ for Windows V7.0/V7.2/V8.0
- NetCOBOL Base/Standard Edition サーバ運用パッケージ V9.0/V10
- NetCOBOL Base/Standard Edition サーバ運用パッケージ for .NET V2.0/V2.1/V3.0/V3.1
- NetCOBOL Enterprise Edition サーバ運用パッケージ for .NET V3.0/V3.1

(2) 以下のいずれかのデータベース製品が必要です。
〔開発時〕
- SQL Server 2000 Enterprise/Standard/Workgroup/Developer Edition
- SQL Server 2005 Enterprise/Standard/Workgroup/Developer Edition
- Oracle Database Enterprise/Standard/Personal Edition R9.2.0/R10.1.0/R10.2.0/R11.1.0
- Oracle Standard Edition One R9.2.0/R10.1.0/R10.2.0/R11.1.0
〔運用時〕
- SQL Server 2000 Enterprise/Standard/Workgroup Edition
- SQL Server 2005 Enterprise/Standard/Workgroup Edition
- Oracle Database Enterprise/Standard/Personal Edition R9.2.0/R10.1.0/R10.2.0/R11.1.0
- Oracle Standard Edition One R9.2.0/R10.1.0/R10.2.0/R11.1.0

なお、SQL Server 2000、Oracle Database R9.2.0を使用される場合、本商品からUTF16で4バイト表現となる文字(サロゲートペア)の読書きは行えません。


4. 他製品との混在について

本製品を以下の製品と同一のコンピュータにインストールして使用することはできません。
〔Windows製品〕
・PowerRDBconnector クライアントパッケージ for NetCOBOL
・PowerRDBconnector サーバパッケージ for NetCOBOL V2.0
・PowerRDBconnector for NetCOBOL V1.0
・PowerRW+
・PowerRW+ for NetCOBOL
・PowerRW+ Personal for NetCOBOL
・SymfoWARE7000 for Windows NT
・SymfoWARE Personal for Windows NT
・SymfoWARE7000 拡張オプション for Windows NT
・Interstage Apworks(SymfoWARE Personal for Apworks を使用する場合)
・Business Professional (全てのタイプ)
・GLOVIA-BP (全てのタイプ)

〔PRIMERGY 6000製品〕
PRIMERGY 6000 の以下の製品に添付されているWindows プログラム
・SymfoNET/DB 連携(クライアント)
・SymfoNET/ 基本運用(クライアント)
・レプリケーションサービス for Oracle


5. データベース製品の使用について

本商品は、データベース製品(Oracle、SQL Server)を前提とするため、本商品の導入に当たり、以下の点に注意することが必要です。

(1) 導入、設計、バックアップ、性能チューニング、および、トラブルシューティングなど、データベース製品の運用管理作業を行うことが必要となります。

(2) COBOLアプリケーションの各入出力文に対し、データベースへ1レコード単位にアクセスします。このため、SQL文を直接発行するアプリケーションと同等の性能を得ることはできません。

(3) Symfoware6000, SymfoWARE7000, PowerRW+などのファイルシステム系データベース製品を使用していたCOBOLアプリケーションから移行する場合、移行先データベース製品の排他制御、格納可能なデータ範囲の違いなどを考慮し、COBOLアプリケーションを見直すことが必要となります。

(4) 本商品とデータベース製品の、利用可能な組み合わせは、下図のとおりです。

本商品とデータベース製品を同一コンピュータに導入する場合に、使用可能なOSとデータベース製品の組み合わせ

本商品とデータベース製品を別々のコンピュータに導入する場合に、使用可能なOSとデータベース製品の組み合わせ

○:利用可能
×:利用不可能
注1:本商品からUTF16で4バイト表現となる文字(サロゲートペア)の読書きは行えません。


6. Oracleのパッチ適用について

最新のパッチを適用してください。


7. SQL Serverのサービスパック適用について

最新のサービスパックを適用してください。


8. リモート環境で使用する場合について

データベースを別のコンピュータに配置する場合、LAN回線以上の通信速度のネットワーク環境で使用してください。また、セキュリティには十分注意してください。
本商品は、NetCOBOLのアプリケーションプログラムの入出力文(レコードアクセス)毎にデータベースにアクセスするため、データベースとの通信経路は高速である必要があります。また、アプリケーションプログラムのユーザデータでデータベースとアクセスするため、リモート接続すると、ユーザデータがパケットで通信されて、データ傍受の危険性が生じます。使用されるデータベース製品のマニュアルを参照して、最適なリモート環境を構築してください。
本稼働前の開発作業で性能検証を行い、データベースへのアクセス回数を削減するなど、COBOLアプリケーションのチューニングが必要となります。また、性能確保のため、バッチプログラムはデータベースが配置されたコンピュータ上で実行することを推奨します。


9. セッション制御機能について

セッションを制御するためのCOBOLサブルーチンを使用するには、以下の環境であることが必要です。
・NetCOBOL for .NET V3.0以降


10. マルチスレッド対応について

既存のCOBOLアプリケーションをお持ちの場合、そのまま移行しただけではマルチスレッドには対応できません。マルチスレッドのアプリケーションにする場合、セッション制御機能を使用するようにCOBOLアプリケーションを修正する必要があります。


11. 実行時コード系について

実行時コード系にSJIS-UCS2を指定してコンパイルされたCOBOLアプリケーションを本製品で使用するためには、以下の環境であることが必要です。
・NetCOBOL for .NET V3.0以降
・セッション制御用のCOBOLサブルーチンを使用して、COBOLアプリケーションを開発

また、実行時コード系にUTF16を指定してコンパイルされたCOBOLアプリケーションを本製品で使用するためには、以下の何れかの環境であることが必要です。
・NetCOBOL Base/Standard/Professional Edition 開発パッケージ V10以降
・NetCOBOL Base/Standard Edition サーバ運用パッケージ V10以降


12. 複数データベースへのアクセスについて

1台のコンピュータ上からは、以下のいずれか一つのデータベースにアクセスできます。
・Microsoft SQL Server 2000
・Microsoft SQL Server 2005
・Oracle Database R9.2.0
・Oracle Database R10.1.0
・Oracle Database R10.2.0
・Oracle Database R11.1.0

1台のコンピュータ上の一つのCOBOLアプリケーションから、本商品をインストールしたコンピュータ上のデータベースと、別コンピュータ上のデータベースの両方にアクセスすることはできません。Oracleのデータベース・リンクにも未対応です。
なお、別のCOBOLアプリケーションからはアクセスできます。


13. Oracle RAC環境での使用について

Oracleの透過的アプリケーション・フェイルオーバーには対応していません。

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