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2021年 10月 現在

FUJITSU Software
Symfoware Active DB Guard V12a (V12.6.0)

本商品は、Symfoware Server V12のオプション製品です。
本商品を利用することで、ノーダウン・ロストゼロの災害対策を実現できます。バックアップセンターにより迅速かつ確実に業務再開を行うことができます。
V12よりSymfoware Serverは、従来のデータベースに加えて、OSSのデータベースを搭載しておりましたが、本バージョンレベルよりSymfoware Server (Native)のみの搭載となります。
Symfoware Server (Postgres):
・PostgreSQLをベースにしたOSSのデータベースです。
Symfoware Server (Native):
・富士通独自技術を採用したデータベースです。
本商品は、Symfoware Server (Native)のみに対応します。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    SPARC Servers / SPARC Enterprise Mシリーズ / SPARC Enterprise Tシリーズ / FUJITSU Cloud Service for SPARC

適応OS 概要

  • サーバ
    Solaris 11(64bit)

機能説明

1. セールスポイント

・システム停止によるビジネスの損害・機会損失を最小化します。


2. 機能詳細

[システム停止によるビジネスの損害・機会損失を最小化]
情報システムセンタが被災した際、待機センタへ業務の切り替えをスピーディに行うことができます。そのため、業務の停止によるビジネスの損害や機会損失を最小に抑えます。

・リアルタイムなデータ複製
ストレージのリモートコピー技術により、情報システムセンタのストレージシステムに書き込まれたデータはネットワークを利用してリアルタイムに待機センタに書き込まれます。そのため、リアルタイムでのデータ複製を実現し、通常のファイル転送方式と比較して、情報システムセンタの被災時でも、待機センタはデータロストはほとんど発生せず、業務の停止によるビジネスの損害を最小限に抑えることが可能です。

・データロストと運用コストのを最小限に抑えるログシッピング技術
ログシッピング技術(差分ログの送付に関する技術)により、データベースの差分ログから必要な情報のみを取得し、待機センタに送付する差分ログのデータ量を削減しています。そのため、データベースミラーリングと比較して、データ更新量を最大1/8に圧縮することが可能となり、ストレージシステムのディスク容量と回線コストを抑えることができます。
また、転送データ量を削減することで、ネットワークのスループット低下などの影響を抑止し、被災時のデータロストを最小に抑えます。

[基幹システムへの高い適応性]
Symfoware Active DB Guardを基幹システムのような大規模データを扱うシステムや高トラフィックのシステムに導入しても、顧客業務への実用上の影響はありません。また、ハードウェア障害などが発生し、Symfoware Active DB Guardの運用の継続ができない場合でも、顧客業務を止めずに運用を即座に切り離すフェイルセーフ設計が可能です。

[システム規模にあわせたスケーラビリティの確保]
Symfoware Active DB Guardは、データベースのログ収集を分割し、並列に処理することを可能にするスケーラブルログ運用に合わせて差分ログの取得を分散させることができるため、高負荷になるシステムへの柔軟な対応が可能です。
また、拡張性や高可用性を実現するため、クラスタシステムにも対応しています。
複数分散運用に対応して、ロードシェア運用にも対応しています。

[反映対象外DSI(Data Structure Instance)の設定]
バックアップを行う資源の中から、複写先システムでデータベースへの反映が不要な資源をDSI単位に指定することで、更新差分ログの反映を行わないようにします。
この設定により、柔軟なデータベース運用が可能になります。
複数分散運用に対応して、ロードシェア運用にも対応しています。

[省力運用の実現]
Symfoware Active DB GuardがETERNUS SF AdvancedCopy Managerの制御を行うため、利用者はデータベースの複製運用を意識することなく、運用手順の省力化を実現しています。

[複写先システムの多彩な利用方法]
複写先システムを有効に活用できます。有効活用の方法として、以下があります。
・定常時センタ切り替えを利用したシステムの保守運用
・複写先システムのデータベースを利用した参照系業務
・利用者の任意のタイミングでデータベースの静止状態を作成し、参照系のバッチ業務を行う静態データベースの運用


3. 利用による効果

・システム停止によるビジネスの損害・機会損失を最小化します。

・複写先システムを多彩な利用方法で有効に活用できます。

システム/機能構成図

システム構成図

新規機能

V12.5.0からV12.6.0の機能強化項目は以下のとおりです。

以下のSymfoware Server(Native)に対応します。
・Symfoware Server Enterprise Extended Edition V12a (V12.6.0)

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・Symfoware Server基本製品を参照してください。

商品体系

【メディア】
・Symfoware Server Enterprise Extended Edition メディアパック V12a (V12.6.0)

【ライセンス】
・Symfoware Active DB Guard プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V12a

本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. Symfoware Server V12.6のメディアパックについて

・本製品のパッケージは、Symfoware Serverのメディアパックに含まれています。ただし、メディアパックには使用権は添付されておりませんので、別途、必要数分のライセンスを購入する必要があります。

・各メディアパックの構成

各メディアパックの構成

2. プロセッサライセンスについて

プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて以下のとおりに必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサあたり1本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。

マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(ライセンス)」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。

購入にあたっては、情報システムセンタ・待機センタ共にライセンスが必要です。

例)
情報システムセンタ、待機センタのそれぞれに4つのプロセッサを搭載したサーバに適用する場合は、8つのプロセッサライセンスを購入する必要があります。

Symfoware Server (Native)がプロセッサライセンスでもクライアントライセンスでも組み合わせ可能です。

・ライセンス購入例

ライセンス購入例

3. ダウングレード使用(旧バージョン または 旧レベル商品の使用)について

本商品のライセンスでは、ダウングレード使用(本商品の旧バージョン または 旧レベルを使用)する権利はありません。
対象のバージョン または レベルを使用する場合は、対象のバージョン または レベルに対応したライセンスをご購入ください。


4. バージョンアップ時の購入方法

[V9/V10/V11からのバージョンアップについて]
V9/V10/V11の本商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、新バージョンを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。

関連ソフト

1. 必須ソフトウェア

・Symfoware Server Enteprise Extended Edition V12a (V12.6.0)
・ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 13.0以降


2. 関連ソフトウェア

クラスタ運用を行う場合、以下のいずれかが必要となります。
・PRIMECLUSTER HA Server 4.3A40以降
・PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.3A40以降

動作保証周辺機器

必須ハードウェア

REC(Remote Equivalent Copy)機能を装備したETERNUSディスクアレイ

留意事項

1. Symfoware Server (Native)との組合せについて

本製品は、同一バージョンレベルのSymfoware Server (Native)が必要です。


2. 本製品利用時の留意事項

・本製品をOracle Solaris 11上で使用する場合は、global zoneのみで動作可能です。
・Symfoware Active DB Guard利用時にロードシェア運用を行う場合は、縮退運転をサポートしたロードシェア機能は利用できません。


3. Oracle Solaris 11.4利用時の留意事項

Oracle Solaris 11.4を利用する場合、以下の留意事項があります。
・OSパッチ SRU3(SRU18111)以降を適用してください。
・non-global zoneへのインストールにはpackage/svr4パッケージインストールが必要(solaris-large-serverインストール済時を除く)です。


4. 仮想化環境で利用する場合の留意事項

Oracle VM Server for SPARCまたはOracle Solaris 10/11 ゾーンを利用する場合、以下の留意事項があります。
-以下の機能は、利用できません。
・DR機能
・FT機能
・HA機能(データベース二重化機能を利用する場合)
・レプリケーション
- 以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・ライブマイグレーション機能
・クローニング機能


5. 前版との差異

以下のOSは、サポート対象外となります。
-Oracle Solaris 10

関連URL

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