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2017年 10月 現在

Oracle Web Tier 11g(1年間24時間サポート付)

Oracle Web Tier は、以下のソフトウェアのライセンスを含む製品です。

・ Oracle iPlanet Web Server (旧 Sun Java System Web Server)
Oracle iPlanet Web Server (以下、Web Server) は、サーバサイドのJava標準に対応した高性能/高機能Webサーバです。
本製品は、Sun Java System Web Server の後継製品です。

・ Oracle iPlanet Web Proxy Server (旧 Sun Java System Web Proxy Server)
Oracle iPlanet Web Proxy Server(以下、Web Proxy Server)は、Webコンテンツのキャッシュおよびフィルタリングのためのソフトウェアです。
ネットワークパフォーマンスの向上、ネットワーク資源を安全にアクセスすることを可能にします。
本製品は、Sun Java System Web Proxy Server の後継製品です。

・ Oracle HTTP Server
Oracle HTTP Serverは、Oracle Fusion MiddlewareのWebサーバ・コンポーネントです。
Oracle WebLogic Server、静的ページや動的ページのホスティング、Web上のアプリケーションのためのHTTPリスナーです。

・ Oracle Web Cache
Oracle Web Cacheは、Oracle HTTP Server、Oracle WebLogic ServerといったWebサーバやアプリケーション・サーバ上で動作しているWebサイトの パフォーマンス、スケーラビリティ、可用性を改善するためのコンテンツ提供サーバ・アクセラレータ・リバース・プロキシです。

購入について

留意すべきこと

適応機種 概要

  • サーバ
    SPARC Servers / SPARC Enterprise Mシリーズ / SPARC Enterprise Tシリーズ

適応OS 概要

  • サーバ
    Solaris 11(64bit) / Solaris 10(64bit)

機能説明

1. セールスポイント

・Web Server
高速でスケーラブルなHTTPエンジン
高性能なJavaサーブレット/JSP実行環境を標準搭載
高速なSSL暗号化通信
仮想サーバのサポート数拡大
HTTP1.1、IPv6、SSL、TLS、LDAP、SNMPなどの標準に準拠
サイトのサービス停止を防ぐ数々のテクノロジーによる高可用性
容易な設定と管理

・Web Proxy Server
認証のための、LDAPベースのユーザー、グループならびにパスワード管理をサポート
複数の Web Proxy Server を一括して管理、設定が可能
Webブラウザで管理が可能(注:Microsoft Internet Explorer(以降、IE)7 には対応していません)
SSL を使用した暗号通信によって、リモート管理を安全に実行可能
SNMPバージョン1と2のサポートにより、標準に準拠したリモート監視と管理が可能
容易なシステム構成変更(再起動を行わずに変更値を反映)
ロールバック機能により、構成変更を行なった後に、以前の安定構成に戻すことが容易


2. 機能詳細

本製品をご購入いただくと、以下の製品をご使用いただくことができます。

・Web Server

- Javaアプリケーション環境
Java Servlet 2.5とJava Server Pages (JSP) 2.1をサポート
JDK7 をサポート( OiWS7.0.17以降)
JDK6 をサポート( OiWS7.0.9以降)
インプロセスで動作する高速なJava仮想マシンを搭載
Object Serialization、JDBC、JavaBeans、セッション管理をサポート
コマンドライン、GUIからWARファイルを配備(Deployment)
JSPのプリコンパイルをサポート
標準タグライブラリをサポートし、ユーザーによるJSPタグの拡張・カスタマイズが可能

- アプリケーション環境
CGI、NSAPIをサポート
Server-Side HTML(SHTML)をサポート
PHP 4.3.2 / 5.1 との互換性

- 仮想ドメイン機能
数千の仮想サーバの同時稼動が可能
複数の仮想サーバで複数のデジタル証明書の利用が可能
仮想サーバクラス(グループ)による一括設定が可能
仮想サーバ毎、仮想サーバクラス(グループ)毎の帯域幅制御
仮想サーバ毎に認証データベース、ログファイルを分離
仮想サーバ毎にACL、SSLパラメーターの設定が可能

- 高い性能とスケーラビリティ
マルチプロセス/マルチスレッドアーキテクチャー、カーネルスレッドの利用、高度なメモリ管理により高性能を実現
マルチプロセスモードによりマルチプロセッサ・サーバでのパフォーマンスとスケーラビリティの向上
HTTP 1.0 、1.1 の両方をサポート
WebDAV をサポート
HTTP 圧縮をサポート
新しい検索エンジンをサポート

- 信頼性と可用性
マルチプロセスモードにおいてプロセスモニターが停止したプロセスを自動再起動し高可用性を実現
Java Servletでセション共有オブジェクトによりフェイルオーバが可能
動的ログ・ローテーション機能によりサーバを停止することなくログのローテーションが可能
サーバを再起動することなくAccess Control Lists (ACLs)を管理することが可能

- 容易な管理
複数サーバの起動、停止、ログの収集、状況監視等の管理作業を一元的に行うことを可能にするクラスタ管理機能を搭載
LDAPベースのディレクトリサーバとの連携
ユーザーが自分のドキュメントをアクセスコントロール設定する際、管理者の介入が不要
.htaccess をサポート

- セキュリティ
SSL v2、v3、Transport Layer Security(TLS) 1.0、X.509 デジタル証明書をサポート
PKCS #11、FIPS-140、step-up 証明書などのセキュリティ標準に準拠
複数Webアプリケーションのシングルサインオンが可能


・ Web Proxy Server

- スケーラブルでフレキシブルなキャッシュ機能
キャッシングオンデマンド
キャッシングオンコマンド
プロキシチューン
CARP(キャッシュアレイルーティングプロトコル)のサポート
ICPのサポート

- きめ細かいセキュリティ機能
ネットワークリソースへのアクセス許可・拒否の制御
リクエスト対象のURLに基づいたフィルタリングを実行
送信ヘッダーをブロックしてプライバシーの保護
HTMLタグと、ActiveX等のコンテンツタイプを基準にフィルターをかけることが可能
RealAudio等のストリーミングプロトコルをサポートする標準であるSOCKSv5を使用した、ファイアーウォール越しのユーザーアクセスが可能
HTTPS,SNEWS,他のSSLに基づくプロトコルを使用して暗号化されたコンテンツをファイアーウォール越しにやりとりが可能
クライアントトランザクションログの記録/ユーザーのアクティビティの監査
リバースプロキシ機能

- エンタープライズレベルの管理機能
認証のための、LDAPベースのユーザー、グループならびにパスワード管理をサポート
複数の Web Proxy Server を一括して管理、設定が可能
Webブラウザで管理が可能
SSL を使用した暗号通信によって、リモート管理を安全に実行可能
SNMPバージョン1と2のサポートにより、標準に準拠したリモート監視と管理が可能
容易なシステム構成変更(再起動を行わずに変更値を反映)
ロールバック機能により、構成変更を行なった後に、以前の安定構成に戻すことが容易


3. 利用による効果

・ Web Server

- 高いスケーラビリティと性能
マルチスレッドとマルチプロセスのアーキテクチャーによる高性能に加えキャッシュの最適化やマルチプロセッサの効率的な利用、Solaris (TM) 10 Operating System(以降、Solaris 10 OS)のNetwork Cache Acceleratorの使用、そしてHTTP 1.1のコネクションハンドリングにより、パフォーマンスとスケーラビリティが向上します。
また、Web Server に多大な負荷をかける暗号化通信の性能も格段に向上します。

- 高可用性によりWebサイトのサービス停止を防止します
マルチプロセス/マルチスレッドのアーキテクチャーにより大量ユーザーのアクセスの負荷を複数のCPUに適切に分散し、過大な負荷によるサイトの停止やスローダウンを防ぎます。
マルチプロセスモードで停止したプロセスは自動的に検出され再起動するため、手動で起動させる必要がありません。
また稼働中にログのローテーションを行えるためログファイルの管理のためにシステムを停止させる必要はありません。

- パーソナライズコンテンツを実現するJavaアプリケーション実行環境
Web Server は、Java の標準フレームワークであるJava Servlet とJava Server Pagesに対応しているため、動的なコンテンツを提供するアプリケーションをWeb Serverに配備可能です。

- 管理コストの削減
Web Server の使いやすい管理ツールがサイトの管理や保守の作業を容易にします。
管理者はこのツールにより複数サーバの管理と状況監視を一元的に行うことができます。


・ Web Proxy Server

- ネットワーク構成に応じ、複数の拠点に階層的に配置する階層キャッシング、または同一拠点の複数のコンピュータをアレイ構成する分散キャッシングなど様々な方法で、高速なネットワークパフォーマンスを提供可能です。
さらに、分散キャッシングメカニズムによって複数のプロキシが単一の論理キャッシュとして動作することで負荷分散とフェイルオーバが実現できます。

- 社内のネットワークとインターネットとの境界のゲートウェイとして働き、トラフィックを集中制御し全てのトランザクションをログに記録することにより、安全なネットワーク環境を実現するセキュリティを強化します。

- Webブラウザを使用した管理画面から、複数の Web Proxy Server を一括して管理、SSLを使用した暗号通信によるリモート管理、LDAPベースでのユーザー/グループの認証のためのパスワード管理等を容易に行えます。

システム/機能構成図

システム構成図
システム構成図

商品体系

【媒体】
・ なし (サポートデスクサイトからのダウンロードによるバイナリの無償提供)
【ライセンス】
・ Oracle Web Tier 1 Processer License (一年間24時間サポート付)

購入方法

1. 本商品の購入方法

本商品の購入方法については、弊社営業/SEまでお問合せください。


2. ライセンスについて

Oracle Web Tier は Processor License となります。ユーザー数に関係なく使用できます。1プロセッサあたり、1Processor Licenseを購入してください。


3. マルチコアの場合

マルチコアの場合は、「プロセッサが搭載されているハードウェアの総コア数に適用係数を掛け、小数点を切り上げた数値」となります。
詳細については、弊社営業/SEにご確認ください。


4. 冗長化構成時のライセンスの考え方

冗長化構成時のライセンスの考え方として、コールドスタンバイでも待機サーバ側にライセンス購入が必要になります。
詳細については、弊社営業/SEにご確認ください。


5. 仮想化ソフトウェア環境におけるライセンスの考え方とサポート方針について

仮想環境におけるライセンスの考え方やサポート方針については、弊社営業/SEにご確認ください。


6. サポート契約に基づくアップグレードについて

サポート契約に基づくアップグレードにより、旧Sun Java System Web Server および 旧Sun Java System Web Proxy Server 製品のライセンスの範囲で、Oracle Web Tier 11g を使用することができます。
詳細については、弊社営業/SEにご確認ください。


7. 旧Sun Java System 製品のライセンス追加について

旧Sun Java System Web Server および 旧Sun Java System Web Proxy Server 製品にライセンスを追加する場合は、既存ライセンスのマイグレーションが必要となります。ライセンス追加が発生する場合は、ライセンス追加が発生する場合は、弊社営業/SEにご相談ください


8. 保守について

本商品には、初年度の「SupportDesk Standard」をバンドルしています。
サービスの実施期間、内容については、弊社営業/SEにご確認ください。

留意事項

製品留意事項

・製品サポートについて
製品購入と同時にサポート契約が必要となります。
サポート契約は、「SupportDesk Product基本サービス」を購入していただくことにより成立いたします。
サポート契約を行うことにより、加えて製品のバージョンアップ時の無償アップグレードも可能になります。
最新のSP(Service Pack)・アップグレード製品は、サポートのインシデントとして要求願います。

・サポート対象制限の解除
Oracle HTTP Server と Oracle Web Cache がサポート対象になりました。(2017年8月~)

・設計
- サポート Java SE (JDK) について
JDK 5.0は、2009年11月3日付けでサービス終了(End of Service Life)となっています。
Web Server
JDK 7 がバンドルされています。
Web Proxy
JDKはバンドルされていません。別途入手する必要があります。サポートされているJDK (Java SE) のバージョンは、JDK 6 Update 19 (1.6.0_19) 以上です。
- サポートブラウザについて
Web Server および Web Proxy の管理サイトがサポートしているブラウザとバージョンは関連URLの[日本オラクル社のマニュアル公開サイト]を参照してください。
- Web Server 仕様上の注意
Web Server 4.1で提供していた下記機能は、Web Server 7.0 では提供しておりません。
対応する代替機能があるものは、代替機能の使用を検討願います。
ASP(Active Server Pages)機能はサポート対象外となります。
検索機能について
検索式を使用した場合、結果が正しく表示されないことがあります。検索式の使用はサポート対象外となります。
WebDAV機能について
WebDAV内の機能であるロック制御はサポート対象外となります。

・構築
- インストールについて
各製品のインストール方法およびパッチの適用タイミングについては、弊社営業/SEまでお問合せください。
- マイグレーションについて
Web Server 6.0 および6.1 の設定は7.0へマイグレーション可能です。Web Server 6.0 未満のWeb Server バージョンからの直接移行はサポートされていません。
一旦Web Server 6.1 にマイグレーションしてから、Web Server 7.0 にマイグレーションする必要があります。
マイグレーションの詳細については、関連URLの[日本オラクル社のマニュアル公開サイト] に記載されている以下のドキュメントを参照してください。
[マニュアル名および記載箇所]
Web Server 6.1 日本語マニュアル
Sun Java System Web Server 6.1 SP13 リリースノート
インストール、アップグレード、移行に関する注意事項
Web Server 6.1 英語マニュアル
Sun Java System Web Server 6.1 SP12 Installation and Migration Guide
Chapter 6 Migrating from Web Server Version 4.1 to 6.1
Web Server 7.0 英語マニュアル
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9 Administrator's Guide

・既知の問題点と制限事項
- リリースノート
リリース時点での既知の問題と制限事項については、関連URLの[日本オラクル社のマニュアル公開サイト]に記載されているマニュアルを参照してください。
- Sun Java System Web Server 6.0からの変更点について
Content-type ヘッダーについて
Web アプリケーションが返すリダイレクトのレスポンスヘッダーにContent-type ヘッダーが含まれている場合、Content-type ヘッダーが削除されます。
[影響]
リダイレクト処理(レスポンスコード"302")で、クライアントがContent-type ヘッダーを必要とする場合、正常にリダイレクトが行われません。リダイレクト処理で、クライアントが Content-type ヘッダーを必要とする場合は、以下の対処を行ってください。
[対処]
Web アプリケーションによるリダイレクト(レスポンスコード"302")処理後、Web Server でContent-type ヘッダーを付与するようにします。
‐設定手順‐
<Instance>-obj.conf の編集
# cd <Instance Directory>/https-<Instance>/config
# vi <Instance>-obj.conf
以下の★印行を追記指定ください。
設定例)
<Object name="default">
(省略)
★<If $code eq "302">
★Output fn="set-variable" insert-srvhdrs="Content-type: text/html"
★</If>
</Object>
(省略)
上記では、レスポンスコード"302"の場合に、レスポンスヘッダーに
"Content-type: text/html"を追加します。
設定の反映(SJSWS の再起動)
# <Instance Directory>/https-<Instance>/bin/stopserv
# <Instance Directory>/https-<Instance>/bin/startserv
この他の設定方法は関連URLの[日本オラクル社のマニュアル公開サイト] に記載されている以下のドキュメントを参照してください。
[マニュアル名および記載箇所]
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9 Installation and Migration Guide
Content-type Header
- Sun Java Web Proxy からの変更点について
不具合 6974046 の修正
OiWPS 4.0.15 で以下の不具合が修正されました。
BugID: 6974046: Web Proxy Server 4.0.14 (SVR4 パッチ) での DTD ファイル名の変更に関する問題
ChannelPoolValidate 機能について
OiWPS4.0.14 から ChannelPoolValidate 機能がデフォルトで無効になりました。
機能の詳細、および設定方法は、弊社営業/SEまでお問合せください。

・運用
- Web Server
インターネットなど、相手IPアドレスのDNS (Domain Name System) 照合(*1)に対し速やかに有効な回答が得られる保証がない環境にWeb Serverを公開し運用する場合には必ず、「DNS照合を行わない」設定をしてください。
「DNS照合を行う」とした場合、ホスト名が速やかに解決できないクライアントからのアクセスがあると、サーバのパフォーマンスが極端に低下する、もしくは一時的にサーバの応答がなくなる可能性があります。
(*1) DNS照合:
クライアントからのリクエストがサーバで受信される場合、クライアントの IP アドレスはそのリクエストに含まれています。DNS照合が有効であると、サーバでは、リクエストを送信するすべてのクライアントの IP アドレスに対応するホスト名を検索します。検索されたホスト名はアクセスログに反映されます。また、ホスト名によるアクセス制限で使用されます。
HTTP圧縮について
Internet Explorer では send-compressed属性のコンテンツを参照することはできません。
send-compressed属性を使用して html内で圧縮したファイル(.gz) を扱うためにはリンク先のファイル名も.gzの拡張子付きにする必要があります。
Compress-on-demand属性を使用して下さい。
- Web Proxy
admin.conf ファイルに関する情報
/<OiWPS インストールディレクトリ>/proxy-admserv/config ディレクトリに格納されている admin.conf ファイルは、OiWPS が維持する内部用構成ファイルです。
このファイルは変更しないでください。
マッピングに関する制限事項(BugID: 6233090)
マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL をマップできません。

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