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2019年 5月 現在

FUJITSU Software
Interstage XWand Runtime V13.7.0

本商品は、Interstage XWand Application Developer V13で開発したXBRLアプリケーションをサーバで運用するための製品です。XMLベースの財務情報の国際標準言語であるXBRLおよび、その関連仕様に準拠しています。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    SPARC Servers / SPARC Enterprise Mシリーズ / SPARC Enterprise Tシリーズ / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Cloud Service for SPARC

適応OS 概要

  • サーバ
    Solaris 11(64bit) / Solaris 10(64bit)

機能説明

1. XBRLについて

XBRLは、財務報告の作成・監査・流通・利用を容易にするためのデータ記述言語として、XMLをベースに開発された言語です。
XBRLにより、電子的な財務情報の作成や流通・再利用にかかるコストの大幅な削減と、正確な財務情報の利用が可能になります。
有価証券報告書、決算短信などに対応した標準タクソノミーも公開されており、四半期業績開示などこれからの企業経営にもXBRLが重要な役割を果たすものと期待されています。

XBRLの詳細については、関連URLの「XBRL Japan」のホームページをご参照ください。


2. 運用機能

Java環境に対応しており、XBRLアプリケーションを運用する機能を提供します。これにより、財務報告/業績開示などのXBRLを使用したアプリケーションを運用することができます。


3. 他システム連携機能

他システムとの連携には、以下の機能があります。

(1) データマッピング機能
インスタンスを、データマッピング定義に従い、RDBに格納しやすい形式(CSV)に変換する機能です。
インスタンスをRDBなどで利用可能なCSV形式に変換することにより、既存システムを変更することなく、容易にXBRL対応することができます。

(2) EDGAR Filerマニュアルに対応した検証機能
SEC(米国証券取引委員会)が策定したEDGAR Filerマニュアルに沿っているかどうかを検証することができます。

(3) HMRCのスタイルガイドに対応した検証機能
HMRC(英国歳入税関庁)が策定したInline XBRLスタイルガイドに沿っているかどうかを検証することができます。

(4) Global Filing Manualに対応した検証機能
提出者向けの共通ルールであるGlobal Filing Manualに沿っているかどうかを検証することができます。

(5) US GAAPタクソノミーアーキテクチャーに対応した検証機能
FASB(米国財務会計基準審議会)が策定したUS GAAPタクソノミーアーキテクチャーで規定されている、帳票の定義体の構築ルールに沿っているかどうかを検証することができます。これにより、SEC(米国証券取引委員会)へ提出する報告書の作成や確認で正確性を向上させることができます。


4. 用語について

(1) XBRL(eXtensible Business Reporting Language)
企業や団体の財務情報の透明性/適時性/正確性の確保や財務情報のタイムリーな開示・流通を行うために作成された XMLをベースにした拡張可能なビジネスレポーティング言語

(2) XBRL文書
XBRLで記述された文書。インスタンスとタクソノミーにより構成されている

(3) インスタンス
財務情報を記述した XML文書

(4) タクソノミー
インスタンスの内容・構造・扱われ方などを定義したもの

(5) フォーミュラ
Formula 1.0仕様に基づき、インスタンスの値の計算式、あるいは検証ルールを定義したもの

システム/機能構成図

システム構成図

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システム構成図

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新規機能

V13.6.0からV13.7.0の機能強化項目は、以下のとおりです。

Inline XBRLデータの新元号対応

Inline XBRL文書からXBRLインスタンスへの変換時に使用される、和暦から西暦への変換関数の新元号対応を行いました。

商品体系

Interstage XWand Runtime メディアパック (64bit/32bit) V13.7.0
Interstage XWand Runtime プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V13
Interstage XWand Runtime 基本ユーザライセンス (1年間24時間サポート付) V13
Interstage XWand Runtime 追加1ユーザライセンス (1年間24時間サポート付) V13

本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD-ROM等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。
バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。
64bit版と32bit版共通のメディアパックを提供します。


2. ライセンスについて

本商品には、プロセッサライセンス方式とユーザライセンス方式の2種類の購入方法があります。それぞれの方式のどちらかを選択してください。

(1) プロセッサライセンス方式
プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて以下のとおりに必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサ(CODモデルの場合はCPU RTUライセンスを持つ1稼働CPU)あたり1本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。
-SPARC M10では、CPUコアアクティベーションキーにより有効化されたコアの総数に特定の係数を乗じます。
-SPARC Enterprise/PRIMEPOWERのCODモデルでは、CPU RTUライセンスを持つ稼働CPU上のコアの総数に特定の係数を乗じます。

マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(ライセンス)」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。

(2) ユーザライセンス方式
本商品が提供する機能を利用する指名ユーザ数に応じて必要となるライセンスです。
〔基本ユーザライセンス〕
本ライセンスは、指名ユーザ数に応じて本商品を利用する場合に購入する必要があります。本商品をインストールするサーバ数に制限はありませんが、指名ユーザ数の最大は20となります。
〔追加1ユーザライセンス〕
本商品を利用する指名ユーザ数が20を超えた分、本ライセンスを購入してください。

なお1指名ユーザとは、取得された1ユーザライセンス毎に、お客様の組織内で、本製品の機能を利用したソフトウェアプログラムを直接、あるいは間接的に利用する属人的かつ非独占的な権利を持つ1名の方を指します。


3. ライセンス購入時の注意事項

(1) 1つのサーバに対して、プロセッサライセンスとユーザライセンスを混在して利用することはできません。
(2) プロセッサライセンスとユーザライセンスとの移行パスはありません。購入にあたっては十分な検討を行ってください。


4. Interstage XWand Server Runtime V10, Interstage XWand Runtime V11/V12/V13からのバージョンアップ/レベルアップについて

Interstage XWand Server Runtime V10, Interstage XWand Runtime V11/V12/V13をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、最新バージョン/レベルを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン/レベル商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問合せください。

関連ソフト

1. XBRLアプリケーションを開発する場合

XBRLアプリケーションを開発する場合は、以下の商品が必要です。
・Interstage XWand Application Developer V13 (Windows)


2. Java環境で運用する場合

32bitのJava環境で運用する場合には、以下のいずれかの商品が必要です。
・Interstage Application Server Standard-J Edition V12
・Interstage Application Server Enterprise Edition V12
また、64bitのJava環境で運用する場合には、以下のいずれかの商品が必要です。
・Interstage Application Server Standard-J Edition V12 (64bit商品)
・Interstage Application Server Enterprise Edition V12 (64bit商品)

動作保証周辺機器

なし

留意事項

1. Interstage XWand Runtimeの動作モード

Interstage XWand Runtimeの動作モードは、インストールされているJava VMの動作モードに依存します。


2. XBRLの仕様

以下のXBRLの仕様に準拠しています。
・XBRL 2.0 - 『Extensible Business Reporting Language (XBRL) 2.0 Specification 2001-12-14』
・XBRL 2.1 - 『Extensible Business Reporting Language (XBRL) 2.1 Recommendation 31 December 2003 with errata corrections to 20 February 2013』
・XBRL Dimensions 1.0 - 『XBRL Dimensions 1.0 Recommendation 18 September 2006 with errata corrections to 25 January 2012』
・Formula 1.0
・FRTA 1.0 - 『Financial Reporting Taxonomies Architecture 1.0 Recommendation dated 2005-04-25 with Corrected Errata 2006-03-20』
・FRIS 1.0 - 『Financial Reporting Instance Standards 1.0 Public Working Draft, dated 2004-11-14』
・Inline XBRL 1.0 -『Inline XBRL Part 1: Specification 1.0 Recommendation 20 April 2010 with errata corrections to 17 August 2011』
・Inline XBRL 1.1 -『Inline XBRL Part 1: Specification 1.1 Recommendation 18 November 2013』
・Table Linkbase 1.0 -『Table Linkbase 1.0 Recommendation 18 March 2014 with Corrected Errata 2016-03-09』
・Extensible Enumerations 1.0 -『Extensible Enumerations 1.0 Recommendation 29 October 2014』
・Extensible Enumerations 1.1 -『Proposed Recommendation 08 February 2017』
・XBRL GL Framework -『XBRL Global Ledger Taxonomy Framework 2015 Recommendation 25 March 2015』
・XBRL Global SRCD Module -『XBRL Global Ledger Framework - SRCD Module Public Working Draft Overview 1.0 Public Working Draft 12 May 2009』
・Streaming Extensions -『XBRL Streaming Extensions Module 1.0 Candidate Recommendation 9 December 2015』
・Taxonomy Packages -『Taxonomy Packages 1.0 Recommendation 19 April 2016』
・Assertion Severity -『Assertion Severity 1.0 Recommendation 19 April 2016』


3. 開発環境と運用環境の組合せについて

運用時は、Interstage XWand Application Developerと同じバージョン/レベルのInterstage XWand Runtimeを購入してください。
ただしXBRL 2.0用のAPIのみを使用する場合など、運用によっては旧版でも運用できます。
各商品の組み合わせ、対象とするXBRL仕様は以下のとおりです。

開発環境(Interstaqe XWand Developer)と運用環境の組合せ

開発環境(Interstaqe XWand Developer)と運用環境の組合せ

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開発環境(Interstaqe XWand Application Developer)と運用環境の組合せ

開発環境(Interstaqe XWand Application Developer)と運用環境の組合せ

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4. JIS2004に関する注意事項

本商品では、JIS X 0213:2004をサポートしてません。本商品がサポートする文字セットの範囲はJIS X 0208です。JIS第三水準、JIS第四水準については、サポートしていません。


5. IPv6環境での動作について

IPv6は、省略形式ではなく、正規化表現で指定して下さい。

関連URL

お客様向けURL