このページの本文へ移動

2016年 10月 現在

Linkexpress Transactional Replication option V5.0 L70

本製品は、リアルタイムなデータベース連携(データベースレプリケーション)を実現する製品です。グローバルサーバ/PRIMEFORCEを中心としたマルチサーバ間におけるサーバ間データ連携機能の中で、グローバルサーバ/PRIMEFORCEでトランザクション毎に発生する更新差分データをUNIXサーバのデータベースに逐次反映する機能(逐次差分反映機能)と、UNIXサーバでトランザクション毎に発生する更新差分データを抽出する機能(逐次差分抽出機能)を提供します。

購入について

留意すべきこと

適応機種 概要

  • サーバ
    SPARC Servers / SPARC Enterprise Mシリーズ / SPARC Enterprise Tシリーズ

適応OS 概要

  • サーバ
    Solaris 11(64bit) / Solaris 10(64bit) / Solaris 9(64bit) / Solaris 9(32bit)

機能説明

1. 逐次差分反映機能

Linkexpress Transactional Replication optionの逐次差分反映機能では、グローバルサーバ(以降"メインフレーム"と表記)のマスタデータベースでトランザクション毎に発生した更新差分データがメッセージキューに格納される毎に、その更新差分データを取り出し、データ項目の選択、コード変換などのデータ編集を行った後、UNIXサーバのレプリカデータベースに逐次反映します。
これにより、UNIXサーバにおいて、メインフレームの高鮮度なデータを活用できます。
また、UNIXサーバのレプリカデータベースに更新差分データを反映するアプリケーションを作成することなく、簡単な定義でUNIXサーバのレプリカデータベースへ更新差分データを逐次反映できるため、業務を短期間で構築できます。


2. 逐次差分抽出機能

Linkexpress Transactional Replication optionの逐次差分抽出機能では、UNIXサーバのマスタデータベースでトランザクション毎に発生した更新差分データを抽出し、データ項目の選択、コード変換などのデータ編集を行った後、メッセージキューに格納します。メインフレームでは、DB-EXPRESS/Tがメッセージキューより更新差分データを取り出し、レプリカデータベースに逐次反映します。
これにより、メインフレームでUNIXサーバ上にあるマスタデータベースの高鮮度なデータを活用できます。

システム/機能構成図

システム構成図

図を拡大表示

新規機能

V5.0L60からV5.0L70の機能強化項目は以下のとおりです。

1. 連携データベースの追加

逐次差分抽出機能において、以下の連携データベースをサポートします。逐次差分反映機能は、サポート済みです。
・Oracle Database R12.1.0 ※1

※1:32ビットバージョンのOracle Database Clientが必要です。


2. DB連携定義ツールでのサポートOSの追加

DB連携定義ツールにおいて、以下のOSをサポートします。
・Microsoft Windows 10 Home
・Microsoft Windows 10 Pro
・Microsoft Windows 10 Enterprise
・Microsoft Windows 10 Education

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・Linkexpress Transactional Replication option 説明書

商品体系

Linkexpress Transactional Replication option メディアパック V5.0L70
Linkexpress Transactional Replication option プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V5.0

本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD-ROM等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。


2. プロセッサライセンスについて

プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて以下のとおりに必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサ(CODモデルの場合はCPU RTUライセンスを持つ1稼働CPU)あたり1本の購入が必要です。

・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。
- SPARC M10では、CPUコアアクティベーションキーにより有効化されたコアの総数に特定の係数を乗じます。
- SPARC Enterprise/PRIMEPOWERのCODモデルでは、CPU RTUライセンスを持つ稼働CPU上のコアの総数に特定の係数を乗じます。
マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URLリンク」に記載の「ソフトウェアサイト(富士通のミドルウェア 販売関連情報(制度))」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。


3. バージョンアップについて

3.0の本商品をお持ちの場合は、弊社営業/SE にお問い合わせください。

関連ソフト

1. 必須ソフトウェアについて

必須ソフトウェアとして以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Linkexpress 4.0, 4.0.1
・Linkexpress Advanced Edition 4.0, 4.0.1
・Linkexpress Standard Edition V5.0L12以降
・Linkexpress Enterprise Edition V5.0L12以降

逐次差分抽出機能を使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。
・Interstage Charset Manager Standard Edition Agent 7.0以降 ※1

※1:V9.4.0以降の場合は32ビット版を使用してください。


2. 連携データベースについて

連携データベースとして以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Symfoware Server Standard Edition V10.0.0~V12.2.0 ※1
・Symfoware Server Enterprise Edition V10.0.0~V12.2.0 ※1
・Symfoware Server Enterprise Extended Edition V10.0.0~V11.1.1
・Oracle Database Standard Edition R10.1.0, R10.2.0, R11.1.0, R11.2.0, R12.1.0 ※2
・Oracle Database Standard Edition One R10.1.0, R10.2.0, R11.1.0, R11.2.0, R12.1.0 ※2
・Oracle Database Standard Edition 2 R10.1.0, R10.2.0, R11.1.0, R11.2.0, R12.1.0 ※2
・Oracle Database Enterprise Edition R10.1.0, R10.2.0, R11.1.0, R11.2.0, R12.1.0 ※2

※1:V12.0.0以降のSymfoware Serverデータベースはサポートしています。Symfoware Server(Postgres)データベースはサポートしていません。
※2:R11.2.0以降の場合、32ビット・バージョンの Oracle Database Clientが必要です。


3. クラスタシステムについて

クラスタシステムで運用する場合、以下のソフトウェアが必要です。
・PRIMECLUSTER 4.0以降
運用形態は、1対1運用待機をサポートします。


4. DB連携定義ツールを使用する場合

DB連携定義ツール(※)を使用する場合、以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
・Interstage Jクライアント運用パッケージ V9.2.0以降
・Interstage Studio クライアント運用パッケージ V10.0.0以降
・Interstage Studio Standard-J Edition V10.0.0以降
※ DB連携定義ツールとは逐次差分反映を行うために必要な定義を生成する機能です。

DB連携定義ツールは以下のWindowsクライアント(32ビット版)上で動作します。
・Microsoft Windows Vista Home Basic
・Microsoft Windows Vista Home Premium
・Microsoft Windows Vista Business
・Microsoft Windows Vista Enterprise
・Microsoft Windows Vista Ultimate
・Microsoft Windows 7 Home Premium
・Microsoft Windows 7 Professional
・Microsoft Windows 7 Enterprise
・Microsoft Windows 7 Ultimate
・Microsoft Windows 8.1
・Microsoft Windows 8.1 Pro
・Microsoft Windows 8.1 Enterprise
・Microsoft Windows 10 Home
・Microsoft Windows 10 Pro
・Microsoft Windows 10 Enterprise
・Microsoft Windows 10 Education


5. メインフレームGS21に必要なソフトウェア

(1) システムがOSIV/MSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。
[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SEです。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE です。
・OSIV/MSP DB-EXPRESS/T D05061以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。

(2) システムがOSIV/XSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。
[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE、および、GSS21i AE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i SE、および、GSS21i AE です。
・OSIV/XSP DB-EXPRESS/T D05071以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。


6. メインフレームPRIMEFORCEに必要なソフトウェア

(1) システムがOSIV/MSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。
[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/MSP AFII V10L10 C95091以降
・OSIV/MSP AIM V20L10 D02081以降
・OSIV/MSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。
・OSIV/MSP DB-EXPRESS/T D05061以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。

(2) システムがOSIV/XSPの場合、以下のソフトウェアが必要です。
[逐次差分反映機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。

[逐次差分抽出機能の対象ソフトウェア]
・OSIV/XSP AFII V10L10 V94121以降
・OSIV/XSP AIM V20L10 D02091以降
・OSIV/XSP TJNL V20L10 D04121以降
上記の全てのソフトウェアの搭載パッケージは GSS21i/PRIMEFORCE SE です。
・OSIV/XSP DB-EXPRESS/T D05071以降
上記のソフトウェアの搭載パッケージは GSS21iマルチサーバデータ連携パックです。

留意事項

1. 前版との差異

以下の連携データベースは、V5.0L70よりサポート対象外となりました。
・Symfoware Server Standard Edition V9
・Symfoware Server Enterprise Edition V9
・Symfoware Server Enterprise Extended Edition V9

DB連携定義ツールにおいて、以下のOSは、V5.0L70よりサポート対象外となりました。
・Microsoft Windows 8
・Microsoft Windows 8 Pro
・Microsoft Windows 8 Enterprise


2. Linkexpressがサポートしていないデータベース製品を使用する場合

本製品の運用には、以下のフェーズがあります。
(1)Linkexpressによる、初期DBの創成(データベースからの初期DB抽出)
(2)本製品による、逐次差分反映/逐次差分抽出

Linkexpressがサポートしていないデータベース製品から初期DBの創成を行う場合、一部の作業でLinkexpressを使用できません。
その場合は、データベースのロード機能(OracleのSQL*Loaderなど)を使用して行います。

[逐次差分反映機能の場合]
Linkexpressによる初期DBの創成には、以下のフェーズがあります。
1)サーバ間の通信
2)データの編集
3)文字コードの変換
4)データの反映

Linkexpressが抽出先のデータベース製品をサポートしていない場合、「データの反映」にはLinkexpressを使用できません。データベースのロード機能(OracleのSQL*Loaderなど)を使用してください。
なお、「データの反映」以外については、Linkexpressを使用してください。

[逐次差分抽出機能の場合]
Linkexpressによる初期DBの創成には、以下のフェーズがあります。
1)データの抽出
2)文字コードの変換
3)データの編集
4)サーバ間の通信

Linkexpressが抽出先のデータベース製品をサポートしていない場合、「データの抽出」ではLinkexpressを使用できません。データベースのロード機能(OracleのSQL*Loaderなど)を使用してください。
なお、「データの抽出」以外については、Linkexpressを使用してください。

関連URL

お客様向けURL