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  8. NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ V10.5.0 NetCOBOL Base Edition 運用パッケージ V10.5.0

2021年 12月 現在

FUJITSU Software
NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ V10.5.0
NetCOBOL Base Edition 運用パッケージ V10.5.0

本製品は、国際規格(ANSI'85 およびX/OPEN CAE(Common Applications Environment) 仕様)に準拠、および、オブジェクト指向機能などの国際規格COBOL2002の主要機能をサポートしたCOBOLの開発環境および運用環境です。また、本製品は、SIA 富士通標準仕様および主要な業界標準仕様も実現しています。
本製品を利用することにより、ビジネス市場での厳しい要求に耐える高い翻訳限界や最適化処理による高性能・高効率な業務アプリケーションの開発・運用が可能です。
本製品は、COBOL 開発・運用製品として実績の高いPowerCOBOL97 6.x 、PowerCOBOL97 Server Lite 6.x 、および、NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ 7.x,V8.x,V9.x、NetCOBOL Base Edition 運用パッケージ 7.x,V8.x,V9.x のバージョンアップ製品です。

購入について

留意すべきこと

適応機種 概要

  • サーバ
    SPARC Servers / SPARC Enterprise Mシリーズ / SPARC Enterprise Tシリーズ / マルチベンダーサーバ・クライアント

適応OS 概要

  • サーバ
    Solaris 11(64bit) / Solaris 10(64bit)

機能説明

1. セールスポイント

本製品は最先端の環境において高い効率が得られる業務アプリケーションを構築・運用するため、次の機能を提供します。

・本製品は、国際規格COBOL2002の主要機能をサポートしています。
・NetCOBOLは、PowerCOBOL97のバージョンアップ製品です。PowerCOBOL97で作成したアプリケーションはそのまま本製品で運用できます。
・Sun 日本語COBOLやCOBOL 拡張オプション(またはセット)の上位互換を保証しています。これら製品で作成したアプリケーションは、本製品で動作可能です。
・Unicode ロケールのサポートにより、利用文字数の拡大と同時に、プラットホーム間や製品間のデータ流通性向上を実現できます。
・オブジェクト指向機能を利用することにより、再利用性に優れたプログラムの開発・運用が実現可能です。
・アプリケーションのマルチスレッド化によるアプリケーション運用時の省資源化を実現することができます。

NetCOBOL Base Edition 運用パッケージは、NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージに含まれるコンポーネントのうち、アプリケーションを運用するために必要となるCOBOL運用環境などから構成される運用環境製品です。


2. 機能詳細

【言語仕様】
幅広い言語仕様のサポートにより、適用範囲の拡大とプログラムの流通性向上を支援します。
(1)国際規格COBOL2002
オブジェクト指向機能などの国際規格COBOL2002の主要機能をサポートしています。
(2)ANSI'85
すべての必須機能単位をサポートしています。
(3)X/OPEN CAE仕様(XPG4)
スクリーン操作機能、行順ファイル、コマンド行引数/環境変数操作、ファイル/レコードの排他制御、連結式などをサポートしています。
(4)SIA 富士通標準仕様
・日本語処理機能 (日本語データ操作、日本語プログラミング機能、豊富な印刷機能、日本語メッセージ出力)
・索引ファイル拡張仕様 (逆順検索、キーの複数データ項目による構成)
・表示ファイル機能 (画面帳票定義体を使用した画面入出力/帳票出力)
・システムプログラム記述向け機能 (C言語などで獲得した領域の参照)
・中核系拡張機能 (定数節、ビット操作、浮動小数点、16進文字定数、記号定数、行内注記、COPY DISJOINING/JOINING文) などをサポートしています。
(5)MF COBOL固有仕様
Micro Focus COBOL 固有仕様における主要機能をサポートしています。

【実行環境】
次の機能のサポートにより、サーバ、スタンドアロンどちらの業務にも適したアプリケーションを作成できます。
(1)マルチスレッドのサポート
マルチスレッドモデルで作成されたアプリケーションの開発・運用をサポートします。マルチスレッド機能により、今後さらに増大するIT(情報技術)分野/ネットワークコンピュータ/分散オブジェクト環境での業務アプリケーションの円滑な運用を実現します。
(2)Web サーバアプリケーション作成機能 (COBOL Webサブルーチン)
長年培ってきたビジネスロジックを活かし、Web サーバ上で動作するWeb サーバアプリケーション(CGI、NSAPI)を作成できます。
(3)豊富なデータストリームの出力
富士通製プリンタに印刷可能なUVPI データストリームやESC/P などのデータストリームを出力できます。
(4)豊富な文字コード種のサポート
シフトJIS および拡張漢字、拡張非漢字、JEF 拡張に対応するU90 コードに加えて、Unicode(UTF-8) をサポートしています。これにより、クライアント/サーバシステムでのシステム間の連携強化が図れます。
(5)C 言語アプリケーションとの融合
COBOL 言語で記述されたアプリケーションとC言語で記述されたアプリケーションの相互の呼出しやデータ域の共有が可能です。

【開発支援機能】
次の機能のサポートにより、アプリケーション開発における生産性の向上を促進します。
(1)COBOL 開発環境
プロジェクトマネージャを中心としたCOBOL 開発環境(翻訳、翻訳エラーの修正、一連の操作手順の登録など)を提供します。
(2)SCREEN-DESIGNER機能
スクリーン操作機能で使用する画面の設計を行うためのユーティリティを提供します。
(3)対話型デバッグ機能
スクリーンモードまたはコマンドモードによるデバッグ、豊富なデバッグ・テスト支援機能 (自由度の高い中断点設定、データ内容監視、データ変更時中断、逆トレース、副プログラム単独のテスト)、操作履歴の保存・再現、バッチコマンドファイルによる一括操作、Interstage やWWW サーバなどのサーバアプリケーションのデバッグ などを提供します。
(4)ファイルユーティリティ機能
COBOLファイルの創成、表示、編集、印刷、整列、復旧など、デバッグや保守を支援するユーティリティを提供します。

【Windows環境を利用した分散開発機能】
Windows環境を利用した分散開発機能強化(リモートビルド、リモートデバッグ)により、Windowsを核としたサーバアプリケーション開発環境の統合を図り、開発~実行テストまでをWindows上で実現できます。


3. 利用による効果

・ユーザアプリケーションやパッケージなど、既存のCOBOL 資産を有効活用することができます。特にSun 日本語COBOL やCOBOL 拡張オプション(またはセット)、PowerCOBOL97 で作成したCOBOL アプリケーションをそのまま利用することができます。
・EUC をはじめとして、シフトJIS、Unicode(UTF-8) と、幅広いコード系に対応。様々な局面で適切なコード体系を採用することができます。
・COBOL Web サブルーチンを利用してCOBOL スキルでWeb サーバアプリケーションを作成することができます。

システム/機能構成図

システム構成図

新規機能

V10.2.1からV10.5.0の機能強化項目は以下のとおりです。

1. Oracle Solaris 11で、プリンタ装置への出力が可能になりました。


2. Oracle Solaris 11およびUNICODE環境で、Interstage List Works 連携による電子帳票出力が可能になりました。

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・NetCOBOL V10.5.0 リリース情報
    ・NetCOBOL V10.5 COBOL 文法書
    ・NetCOBOL V10.5 使用手引書
    ・NetCOBOL V10.0 Web連携ガイド
    ・NetCOBOL V10.0 COBOL Webサブルーチン 使用手引書
    ・NetCOBOL V10.2 COBOLファイルアクセスルーチン使用手引書
    ・NetCOBOL V10.5 メッセージ説明書
    ・NetCOBOL V10.0 例題プログラム

商品体系

【メディア】
・NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ メディアパック V10
・NetCOBOL Base Edition 運用パッケージ メディアパック V10

【ライセンス】
・NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V10
・NetCOBOL Base Edition 運用パッケージ プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V10

本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD-ROM等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低一本のメディアパックが必要です。バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。


2. プロセッサライセンスについて

プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて以下のとおりに必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1 プロセッサ(COD モデルの場合はCPU RTU ライセンスを持つ1稼働CPU)あたり1 本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。
-SPARC M10 では、CPU コアアクティベーションキーにより有効化されたコアの総数に特定の係数を乗じます。
-SPARC Enterprise/PRIMEPOWER のCOD モデルでは、CPU RTU ライセンスを持つ稼働CPU 上のコアの総数に特定の係数を乗じます。
マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「富士通ソフトウェア情報」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。


3. NetCOBOL Base Edition 運用パッケージについて

NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージで作成したアプリケーションを他のマシン上で実行する際に必要となる運用環境商品です。


4. V8.0以降のバージョンアップ/レベルアップについて

V8.0以降の本商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、最新バージョン/レベルを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン/レベル商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SE にお問合せください。


5. 7.x以前からのバージョンアップについて

7.x以前の本商品をお持ちの場合は、弊社営業/SE にお問い合わせください。


6. ダウングレード使用について

本商品のライセンスを購入することにより、本商品の旧バージョンを使用する権利を得ることができます(以降、「ダウングレード使用」と呼びます)。
「ダウングレード使用」を適用する際には、旧バージョン商品のインストール媒体をお客様が既に購入されていることが前提となります。
購入が必要なライセンス数については、本商品のライセンス購入方法に従ってカウントします。
なお、ダウングレード使用権を用いて、1 つのライセンスで本バージョン商品と旧バージョン商品を同時に使用することはできません。
また、本商品の次バージョン以降を使用する権利はありません。
「ダウングレード使用」可能な旧バージョン商品は、以下のとおりです。
・NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ / 運用パッケージ 7.x
・NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ / 運用パッケージ V8.x
・NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージ / 運用パッケージ V9.x
・PowerCOBOL97 6.x / PowerCOBOL97 Server Lite 6.x


7. クラスタシステムにおける製品のライセンス

相互待機形態(Active/Active)で運用する場合は、各サーバに製品を購入する必要があります。ただし、運用待機形態(Active/Passive)で運用する場合は、通常運用時に待機ノードとなっているサーバには運用ノードで購入したライセンスを使用できます。

関連ソフト

1. 表示ファイル機能(宛先DSP,PRT)およびFORMAT句付き印刷ファイル機能を使用する場合、または、FORMAT句なし印刷ファイルを使用して各社プリンタに印刷を行う場合に必須

MeFt V10.0.0


2. SORT/MERGE文の処理を高速化する場合、またはラージファイルシステムに指定されたファイルを扱う場合に必須

PowerSORT 3.1以降


3. 分散システムの構築、CORBAアプリケーションの開発・運用をする場合に必須

Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0.1 以降


4. データベースを使用する場合に以下のいずれかが必須

Symfoware Server Standard Edition / Enterprise Edition / Enterprise Extended Edition 7.0.1 以降
Oracle Database Standard Edition / Enterprise Edition 11.1.0以降
Oracle Database Standard Edition / Enterprise Edition 10.1.0以降
Oracle Database Standard Edition / Enterprise Edition 9.0.2以降


5. OracleへのREAD/WRITEインターフェースによるアクセスを行う場合に必須

PowerRDBconnector for NetCOBOL 1.0


6. RDMファイルへのアクセスや表示ファイルで非同期型メッセージ通信を行う場合に必須

PowerRW+ 2.0以降


7. C-ISAMファイルへのアクセスを行う場合に必須

C-ISAM 1.0


8. コンソール操作機能を使用する場合に必須

Systemwalker Centric Manager Standard Edition / Enterprise Edition / Global Enterprise Edition 12.1 以降


9. 表示ファイル(PRT)およびFORMAT句付き印刷ファイルを使用して、Interstage List Manager および MeFt と連携し帳票をセンター集中形態で配信する場合に必須

Interstage List Manager Standard Edition / Enterprise Edition 8.0 以降


10. 印刷ファイルまたは表示ファイルを使用して電子帳票を作成する場合に必須

Interstage List Works Enterprise Edition 8.0.0 以降
※Oracle Solaris 11およびUnicode環境の場合は、V10.1.0以降


11. 帳票のデータ入力・印刷業務をインターネット化、電子化する場合に必須

Interstage Form Coordinator Standard Edition 7.0 以降


12. UNICODE(UTF-8)ロケールで、帳票定義体を使用する場合、FORMAT句なし印刷ファイルを使用してEUCコードに丸めて印刷する場合、または、PowerGEM機能利用時に以下のいずれかが必須

Interstage Charset Manager Standard Edition Agent 7.x 以降
標準コード変換 1.2


13. COBOLアプリケーションの印刷を電子化する場合に必須

Interstage Print Manager Standard Edition 8.0.0 以降


14. MeFt/NET-SVを利用した画面入出力および印刷機能を行う場合に必須

MeFt/NET-SV 1.1


15. 印刷処理について

・PrintPartnerVSPシリーズのプリンタ装置での印刷処理を行う場合(以下のいずれかが必須)
PrintWalker/BPC 4.2以降
※Oracle Solaris 11の場合は、6.0以降
PrintWalker/BPC-EX 4.2以降
PrintWalkerの詳細については以下を参照してください。
http://primeserver.fujitsu.com/printer/

・JEF 拡張漢字およびJEF 拡張非漢字の印刷を行う場合に必須
日本語拡張表示オプション 2.2.8 以降
日本語拡張印刷オプション 1.2.8 以降
日本語拡張印刷ゴシック体オプション 1.0.3 以降

留意事項

1. 開発環境と実行環境について

NetCOBOL Base Edition 運用パッケージは、NetCOBOL Base Edition 開発・運用パッケージで作成したCOBOLアプリケーション用の運用環境製品です。


2. 生成オブジェクトについて

本製品のNetCOBOLコンパイラは、32bitバイナリのオブジェクトを生成します。


3. GUIの開発環境およびSCREEN DESIGNERについて

COBOL開発環境において、cobmkmfやcobdependなどのコマンドはUNICODE対応をしていますが、GUI環境については、UNICODE対応しておりません。また、SCREEN-DESIGNER機能もUNICODE対応しておりません。
なお、GUIの開発環境およびSCREEN DESIGNERについては、次版より提供を中止する予定です。


4. Oracle Solaris 11での動作保証について

以下の機能は、Oracle Solaris 11での動作は保証していません。
GUI開発支援ツール(プロジェクトマネージャ、SCREEN-DESIGNER)
デバッガ(スクリーンモード)
ファイルユーティリティ(スクリーンモード)


5. Base Editionの機能範囲について

表示ファイル機能を使用する場合は、実行時の製品としてMeFtが必要です。
MeFt/Web機能・ファンデーションクラス機能は使用できません。
PowerSORT機能を使用する場合は、実行時の製品として、PowerSORTが必要です。
Interstage Business Application Server および Interstage Job Workload Server との連携はできません。

関連URL

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