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2021年 8月 現在

FUJITSU Software
PRIMECLUSTER GD I/O Monitor Option (PRIMEQUEST) 4.6A10

本商品は、PRIMECLUSTER GD(以降、GDS)のオプション製品です。
本商品を利用することで、基幹システムでディスク装置の故障などによる I/O応答遅延が発生した場合でも、指定した時間内に処理要求に応答するシステムを構築できます。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ

適応OS 概要

  • サーバ
    Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)

機能説明

1. セールスポイント

・ディスク装置が故障した場合でも、指定した時間内の I/O 応答を保証します。
・基幹システムで求められるI/O 応答時間を保証します。


2. 機能詳細

2つのディスクをミラーリングした環境において一方のディスクでI/O応答遅延が発生 した場合でも、もう一方の正常なディスクを使用して業務を継続できます。
また、ミラーリングしているすべてのディスクまたはミラーリングしていないディスクでI/O応答遅延が発生した場合に、システムパニックを発生させるように設定できます。
本機能により、I/O応答遅延発生時にシステムパニックを発生させ、待機ノードに切り替えて業務を継続できます。(単一サーバ構成の場合は、システム再起動後に業務継続)
・ディスク装置でハード故障が発生した場合でも、指定した時間内の I/O 応答を保証します。
・OS 標準機能では実現できない基幹システムで求められる I/O 応答時間保証に対応できます。

I/O 応答時間は、PRIMECLUSTER GD のクラス単位に設定できます。
本機能により、以下が可能です。
・システムディスクとユーザデータを格納するディスクで異なるI/O応答時間を設定する
・アプリケーションごとに使用するディスクを分けて異なるI/O応答時間を設定する

サポート構成は、以下のとおりです。
・物理環境のみ
・ディスク装置:サーバ内蔵ディスクおよび GDSがサポートしているストレージ装置
・GDS構成:ミラーボリュームおよびシングルボリューム

I/O 応答時間保証(ミラーリングしている一方のディスクのスライスの I/O 応答遅延発生時)

I/O 応答時間保証(ミラーボリュームの一方のスライスの I/O 応答遅延発生時)

図を拡大表示

I/O 応答時間保証(ミラーリングしているすべてのディスクの全スライスの I/O 応答遅延発生時)

I/O 応答時間保証(クラスタシステムでミラーボリュームの全スライスの I/O 応答遅延発生時)

図を拡大表示


3. 利用による効果

・ディスク装置のI/O応答遅延による業務やシステムのスローダウンを防止できます。
・基幹システムのデータベースでトランザクション処理が、指定した時間内に完了します。

システム/機能構成図

システム構成図

新規機能

4.6A00から4.6A10の機能強化項目は、以下のとおりです。

サポートプラットフォーム拡大

以下のOS をサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 8.1 (for Intel64)
- Red Hat Enterprise Linux 8.2 (for Intel64)
- Red Hat Enterprise Linux 7.7 (for Intel64)
- Red Hat Enterprise Linux 7.8 (for Intel64)
- Red Hat Enterprise Linux 7.9 (for Intel64)

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・PRIMECLUSTER GD I/O Monitor Option 4.6A10 インストールガイド
    ・PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.6

商品体系

PRIMECLUSTER GD I/O Monitor Option メディアパック(64bit)(PRIMEQUEST) 4.6A10
PRIMECLUSTER GD I/O Monitor Option サーバライセンス(PRIMEQUEST) L2クラス 4.6
PRIMECLUSTER GD I/O Monitor Option サーバライセンス(PRIMEQUEST) M2クラス 4.6
PRIMECLUSTER GD I/O Monitor Option サーバライセンス(PRIMEQUEST) M3クラス 4.6

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(CD/DVD等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途ライセンスを購入する必要があります。
また、製品の導入にあたり、システムに最低1本のメディアパックが必要です。 バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアのみを手配することはできません。


2. サーバライセンスについて

本商品は、本製品をインストールするサーバ機種に応じてサーバ台数分購入する必要があります。
本商品は、サーバ転用できません(*)。このため、ハードウェアリプレースした場合は、本商品を新規に購入してください。
*:PRIMECLUSTER 製品はハードウェア毎に特殊な制御を行っているため、当該製品使用許諾は製品インストール機種にのみ有効です。


3. バージョンアップ/レベルアップについて

旧バージョン/レベルをお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、最新バージョン/レベルを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン/レベル商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問合せください。

関連ソフト

なし

動作保証周辺機器

なし

留意事項

1. Intel64環境での動作について

本商品は、以下のディストリビューションの環境では、64ビットモードで動作します。
-Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64)
-Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)


2. 購入時における留意事項

本製品を利用するためには、同一バージョン/レベルのPRIMECLUSTER GD または PRIMECLUSTER GD を包含する以下のいずれかの商品が必要です。
PRIMECLUSTER Enterprise Edition (PRIMEQUEST)
PRIMECLUSTER HA Server (PRIMEQUEST)

※データベースサーバのクラスタシステムで利用する場合は、「PRIMECLUSTER Enterprise Edition (PRIMEQUEST)」 または「PRIMECLUSTER HA Server (PRIMEQUEST)」が必要です。


3. 適応OSについて

Red Hat Enterprise Linux 7.2以降をサポートしています。


4. 設計時の留意事項

設計/導入時の留意事項については、「PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書」の「第3章 設計時の注意事項」の「I/O 応答時間保証」を参照してください。

関連URL

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