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2021年 10月 現在

FUJITSU Software
Symfoware Server Mirroring Controller V11.1.2

本商品は、Symfoware Server Enterprise Extended Edition、Symfoware Server Enterprise Edition(以下、Symfoware Server 基本製品という)のオプション製品です。
本商品を利用することで、データベースミラーリングによる確実なデータ保護と業務継続ができます。秒オーダーのデータベース切替えを行うことができます。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY

適応OS 概要

  • サーバ
    Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86) / Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)

機能説明

1. 確実な業務継続

正サーバに書き込まれたデータはリアルタイムに副サーバに書き込まれます。そのため、通常のファイル転送方式と比較して、データロストは発生せず、確実にデータベースの複製を作成できます。

データベース環境が独立しているため、データベース環境を配置する資源(ディスク、ネットワーク、ファイルシステム)の切替えが不要であり、クラスタ運用時より高速に正副のサーバが切り替わります。切替時間は、資源数に依存せず一定です。

データベース環境が独立しているため、異常が発生したサーバの問題を引き継ぐことがなく、確実な業務継続を実現します。

異常時のサーバの切替えには、自動切替えと手動による強制切替えがあります。自動切替えは、モニターの監視によって異常を検知し、異常監視のポリシーによって自動的にサーバを切り替えます。

異常が発生したサーバは、業務を継続するサーバとは切り離して復旧します。復旧作業中も業務運用中に発生するデータベース更新ログを蓄え、サーバ復旧完了後に更新ログを反映し、データベースを最新化します。復旧が完了したサーバを組み込むことで、副サーバとして通常運用します。


2. 迅速な業務再開

アプリケーションからみたサービスレベルでの異常を検知し、データベースアクセスをコントロールします。Symfoware Serverのコネクション自動制御機能と連携したデータベースアクセスの場合には、異常時のサーバの切替えを意識する必要なく利用者業務を継続できます。

サーバの異常が発生した場合は、ハードウェアの完全停止を待たずに高速にサーバを切り替えます。


3. 副サーバを情報系データベースとして活用可能

常に最新かつ同一のデータベースを保持する2台のサーバを構築することで、1台目のサーバでオンライン業務を実行しながら、2台目のサーバを最新のデータベースを持つ情報系データベースサーバとして活用することが可能になります。
これにより、従来はレスポンス悪化の懸念からオンライン業務との同時実行が難しく、別システムを構築して行っていたオンラインデータ参照業務や帳票出力、データウェアハウス作成などのバッチ業務を副サーバで実行することが可能になります。


4. Linkexpress Replication optionとの連携

データベースのレプリケーションを実現するソフトウェア「Linkexpress Replication option」(対応するSymfoware Server基本製品に標準搭載)と連携することができます。
連携することで、DBミラーリングシステムの副系ノードのデータベースから、他のサブシステムのデータベースへレプリケーションを行います。
これにより、正系ノードの業務アプリケーションに影響を与えず、レプリケーションによってデータを活用させることができます。

システム/機能構成図

システム構成図
システム構成図

新規機能

V11.1.1からV11.1.2の機能強化項目は、以下のとおりです。

Symfoware Server V11.1.2対応

以下のSymfoware Server基本製品に対応します。
・Symfoware Server Enterprise Extended Edition V11.1.2

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・Symfoware Server基本製品を参照してください。

商品体系

【メディア】
・Symfoware Server Enterprise Extended Edition メディアパック(64bit) V11.1.2

【ライセンス】
・Symfoware Server Mirroring Controller プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V11

本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。

購入方法

1. メディアパックについて

次のメディアパックで提供されるプログラムは、以下のディストリビューションの環境で64ビットアプリケーションとして動作します。

[メディアパック]
- Symfoware Server Enterprise Extended Edition メディアパック(64bit) V11.1.2

[ディストリビューション]
- Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)
- Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)
- Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)


2. メディアパックについて

本商品のプログラムは、Symfoware Server 基本製品のメディアパックに含まれています。ただし、メディアパックには使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。
バージョンアップ/レベルアップおよび、32ビット商品と64ビット商品間での切り替えを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。

V11の各メディアパックの構成

V11の各メディアパックの構成

3. ライセンスについて

本製品は、インストールするサーバの搭載プロセッサ数を基準に計算するプロセッサライセンス形態を採用しています。

購入にあたっては、正サーバ側のみにライセンスが必要です。

プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されているプロセッサ数に応じて以下のとおりに必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサあたり1本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。

マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(ライセンス)」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。

Symfoware Server基本製品がプロセッサライセンスでもクライアントライセンスでも組み合わせ可能です。

ライセンス購入例

ライセンス購入例について図で説明します。

4. ダウングレード使用について

本商品のライセンスを購入することにより、本製品の旧バージョンを使用する権利を得ることができます(以降、「ダウングレード使用」と呼びます)。
「ダウングレード使用」を適用する際には、旧バージョン商品のインストール媒体をお客様が既に購入されていることが前提となります。
購入が必要なライセンス数については、本商品のライセンス購入方法に従ってカウントします。
なお、本商品と旧バージョン商品を同時に使用することはできません。
また、本商品の次バージョン以降を使用する権利はありません。

「ダウングレード使用」可能な旧バージョン商品は、以下のとおりです。
- Symfoware Server Mirroring Controller V9/V10


5. V9/V10からのバージョンアップについて

V9/V10の本商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、新バージョンを提供いたします。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問合せください。

関連ソフト

ストレージのリモートコピー機能によるデータ転送を行う場合

・Red Hat Enterprise Linux 7の場合:
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.2以降

・Red Hat Enterprise Linux 6の場合:
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.0以降

・Red Hat Enterprise Linux 5の場合:
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 13.1以降

動作保証周辺機器

ストレージのリモートコピー機能によるデータ転送を行う場合

REC(Remote Equivalent Copy)機能を装備したETERNUS ディスクアレイ

留意事項

1. Intel64環境での動作について

メディアパックとOSの組み合わせにより動作が異なります。詳細は購入方法1項「メディアパックについて」を参照ください。


2. Symfoware基本製品との組み合わせについて

本製品は、同一バージョンレベルのSymfoware Server 基本製品が必要です。


3. 本製品利用時の留意事項

本製品利用時には、以下の運用を行うことはできません。
- ロードシェア運用
- フェイルオーバ運用

本製品利用時には、高性能かつ高信頼なシステム運用を実現するためには、データベース二重化機能で必要なディスク資源についても、負荷分散や危険分散の考慮を行ってください。


4. ストレージのリモートコ ピー機能の制限事項について

x86環境において、Mirroring Controller機能利用時にRLPの通信にストレージのリモートコ ピー機能は利用できません。


5. ネットワーク通信(IPv4/IPv6)を利用する場合の留意事項

ユニキャストでは、ユニークローカルアドレス(IPv6のみ)、リンクローカルアドレス、ループバックアドレスは使用できません。また、マルチキャストも使用できません。


6. サポートOSについて

本バージョンより以下のOSはサポート対象外となります。
・Red Hat Enterprise Linux AS(v.4 for EM64T)
・Red Hat Enterprise Linux AS(v.4 for x86)


7. 仮想化環境で利用する場合の留意事項

(1) VMwareを利用する場合
− 以下の機能は、利用できません。
・DR機能
・FT機能
・HA機能
− 以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・vMotion機能
・クローニング機能

(2) Linux仮想マシン機能を利用する場合
− 以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・ライブマイグレーション機能
・クローニング機能

(3) Hyper-Vを利用する場合
− 以下の機能は、利用できません。
・ライブマイグレーション機能
・クイックマイグレーション機能
・Hyper-Vレプリカ機能
・インポート/エクスポート機能
・フェールオーバー機能

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